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抗精神薬(うつ病)「適切な処方か疑問に思う時ありませんか?」

抗精神薬「適切な処方か疑問に思う時ありませんか?」

おはようございます。

all アプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。

本日も当協会のメルマガを読んでいただきありがとうございます。

今日は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師の方々へ向けて、

精神疾患と抗精神薬」

についてお伝えしたいと思います。

まず、私が病院や介護老人保健施設、外来リハビリで働いて感じている現場の印象について

お伝えします。

【病院で認知症や認知症性欝の患者様に対する対応】

不穏や夜間の行動異常が激しい患者様には向精神薬が処方されるのですが、

日中でも涎を垂らして覚醒がはっきりせず、声をかけても反応がない状態。

歩行もままならない状態にまで薬漬けになるケースが多くあります。

医師・薬剤師・看護師・リハビリスタッフ間で意見が衝突することも多々ありました。

しかし、薬の決定権は医師、現場で夜間困るのは看護師・介護士

ここの間で、動かないでおとなしくなっていてくれる方が安全と判断されると動けなくなるまで薬が投与されます。

ほんと別人です。リハビリどころではありません。

拘束に対する法律が厳しくなっても、薬漬けにすることはOKです。

【老人保健施設の場合】

薬の処方は外部医師が行います。

老人保健施設で不穏が強く、入所継続が困難な場合、他院の精神病院を受診したり、薬の調整と言って短期間の入院をするケースもあります。

そして施設に帰ってくると、目は半開き、口からは涎、とても静かな状態で戻ってきます。

しかし、入所が必要な方は入所できる状態になる必要があるようです。

これもまた、リハビリできるような状態ではありません。

いるだけです。

病院の場合も・老健の場合もしっかり薬が効いています。

薬ってすごいですね

どこまでが狙って出している効果なのか

現場レベルでは疑問が残りますが、

安全上必要な場合は安全が優先されているように思えました。

精神症状に対する処方に関しては医師による判断がほぼすべてで、

医師によって目指す状態も違うので

すべての医師の処方がこういった状態ではないと思います。

こういった抗精神薬が外来患者にも処方されています。

あなたの身近にいる方が欝なのか受診を受けようとした時に

少し考えてみてください。

カウンセラーやセラピストなども多く、

「うつ病先進国」と言われているアメリカでさえ、

うつ病誤診率は37%もあると言われています。

アメリカの心療内科では最低1回30分以上かけた診察を、

5回から6回行ったあとに診断が下されます。

それでも誤診率が37%あるのです。

それほどうつ病の診断は難しいようです。

日本では、その難しい診断が、5分診療といわれる短い診察時間で、しかも一回の診察でくだされています。

210人の医師にアンケートを取った結果

8割の医師が初回でも診断書を発行するそうです。

あなたの身近にいる大切な人が初回診察5分や10分、15分で、

診断されて抗精神薬を処方されて安心できますか?

医師の気持ちもわかります。

初回で診断できずに、次に来るまでに自殺されでもしたら

そう思えば薬も処方してしまうものかもしれません。

日本の医師は短時間で診察して、人数をさばけばさばくほど

処方箋も増えて、売り上げも上がります。

いろいろあるんです。

病院つぶれちゃ患者のためにもならないのです。

ですが、患者様にはそれは関係のない話です。

自分の人生がかかっているので、日本でうつ病と診断された人は100万人

その人たちのほとんどがうつ病と診断された時点で、抗うつ剤を処方されています。

しかし、その人が本当にうつ病なのかは私は不安があります。

【薬に関して】

抗うつ剤のマーケットの多くを占めているのが「SSRI」といわれる

「選択的セロトニン再取り込み阻害剤」の略称で、

うつ病の原因と考えっれている脳の神経伝達物質の不足を補う作用をもった薬です。

この薬の短期的効果は高く、服用した当初の目覚ましい効果をもたらします。

ところが、この薬を長期間服用していると、意欲に関わる神経伝達物質

「ドーパミン」が低下してしまい無気力になってしまうのです。

無気力になるとまた薬を増やす、しばらくしてまた無気力になる

そしてまた薬を増やす。

SSRIは一度常用するとやめるのがとても難しい薬と言われています。

みなさんもどんどん精神科で薬の量が増えていく患者をみたことはありませんか?

薬はあくまでその場の火消し作用、セロトニンが減っているのであれば、

その原因を突き止めることも必要であると思います。

SSRI以外にも不安で処方される薬で、デパスというものがあります。

デパスの効果・副作用

効果:

・不安感を和らげる「抗不安作用」

・眠りを促す「催眠作用」

・筋肉の緊張やこわばりをほぐす「筋弛緩作用」

・けいれんを抑える「抗けいれん作用」

副作用:

眠気、ふらつき、脱力感倦怠感、ぼーっと、するめまい、依存性、生理不順、

興奮、もうろう、息苦しさ、頭痛、言語障害、発熱、悪性症候群、横紋筋融解症

間質性肺炎、肝機能障害、黄疸、集中力、注意力の低下、炭酸ガスナルコーシス

デパスという薬は病院ではとても良く見る薬ですが、副作用がすごいですね。

精神約を処方されている患者様との付き合い方はとても慎重な対応が必要ですが、

誤診されやすいものがありますので覚えていてください。

・女性の更年期

・男性の更年期(男性の場合見落とされやすいが最近は注目が集まってきている)

・副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)

特にアドレナルファティーグに関しては専門に診断している病院が少ないようです。

食事や生活習慣が変化することで精神状態が変化していく患者も多くいます。

医師以外は薬に関与できませんが、

力になれる範囲で相談に乗れるようにしていきましょう。

アドレナルファティーグに関しては今後のメルマガでお伝えしたいと思います。

【今回のまとめ】

うつ病の診断はすぐに信じていいのか疑問である。

うつ病の薬をすぐに飲んでいいのか不安がある。

欝と不安を長期間、薬で対処すると、副作用が恐い

薬が必要な人も必ずいるため正確な診断をしてほしい

薬に頼らないでも食事や生活習慣で精神状態良くなろうよ

うつ病と誤診されやすい病気がある

本日も最後までメルマガを読んでいいただきありがとうございました。

今日も一日良い時間をお過ごしください。

鈴木 正道

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