おはようございます。
ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。
今回は、「肝臓アプローチのイメージをより明確にする」
についてお伝えさせていただきます。
内臓セミナーでは、多く取り扱われる内臓です。
肝臓は最大の臓器で、排泄・解毒・代謝など様々な機能を有しています。
肝臓の位置関係から多くの臓器に影響をもたすため、
大腸と並んで多くの臓器に影響をもたらす
臓器としてアプローチの対象となる頻度が
とても多いので是非そのイメージをより明確にしてください。
内臓セミナーを開催して最初に肝臓のイメージや位置関係を説明させていただくと思った以上に内臓を立体的にイメージすることが難しいことだと感じます。
私自身も内臓アプローチを始めた時は、内臓のイメージができていない状態で
方法だけ学んだので、まったく応用ができませんでした。
自分で応用するためにイメージをできるだけ具体的にするために様々な図を見て覚えていきました。
そんな自分の足跡をみなさんとシェアしていきたいと思います。
セミナーにいらっしゃってくださる方は、是非目を通しておいて頂きたい内容を説明していきます。
肝臓にアプローチをするためにはこんな疑問が必要です。
「肝臓ってどうやって体の中にぶらさがっているんだ?」
という疑問から入ると検索スイッチが入って調べやすくなります。
◆肝臓の膜に関する模式図
肝臓に関する膜を説明すると
・肝冠状間膜
・左右の三角膜
・肝鎌状間膜
・小網
・腎、結腸曲を結ぶ膜
こういった膜の立体的イメージが
明確になってくることでアプローチの応用もできるようになってきます。
まず、肝冠状間膜と三角膜について説明します。
これらの膜も、水平面で見るとよりイメージができます。
今では、冠状間膜の左右のとんがったとこが、
三角膜ぐらいの理解で良いと思っています。
簡単に説明できたほうが自分でも理解しやすいですからね。
続いて肝鎌状間膜です。
肝鎌状間膜と肝円索が、そのまま肝臓の左葉・右葉を分けるような構造になっています。
腹直筋・臍を背面から見ている図だと思ってください。
肝円索が臍につながり、臍から正中臍ヒダが膀胱上部につながっていくのがよく分かります。
正中臍ヒダの中には閉塞した尿膜管があります。
胎児期の連結が残っているということです。
横隔膜は肝臓の上部と後面を覆い、さらに右葉の底面後ろ1/3程度まで覆っています。
これは第11、12肋骨が前方に位置するためです。
つまり、右葉底面の無漿膜野部分は浮遊肋にのっかるような位置関係にあるということですね。
最近後鋸筋のアプローチを考えているのですが、肝臓と浮遊肋・後鋸筋の関係も面白い発見がありそうですね。
本日は以上です。
ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道