血管アプローチ

【血管血質アプローチ】血流の質に対する施術アプローチとは!?

ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。


今回は、「血管・血流アプローチの考え方・ポイントのまとめ」

をお伝えさせていただきます。

今回血管・血流シリーズをお伝えした背景には、

「血液が運ばれない」

「運ばれにくい部位は、萎縮や、感染・筋力低下・変形が起きやすい」

結果、炎症も起きやすく治りにくいという特徴があります。


ではどういった場合に血管や血流に問題が起きやすくなるか知っておくべきだと思います。



【第1弾まとめ】

脊柱管狭窄症など下肢の痺れや間欠性跛行は腰椎の狭窄によるものではない

下肢の動脈硬化によっても引き起こされる。

腰部の狭窄がそのままでも、有酸素運動による

血流の改善・血管新生により症状の改善が得られるケースがある。

脊柱管狭窄症でも、動脈硬化に対する服薬や点滴で効果がある場合は血管・血流の

問題も大きかったと考えられる。

【第2弾まとめ】

血管・血流・血質に問題が出てきているケースの評価方法として足の観察を紹介しました。

・足趾の変形や爪の感染状態

・全身の太り方と足部の痩せ型のギャップ

・浮腫みや皮膚の乾燥や偏食、皮膚の脆弱

・心臓から一番遠く、重力の問題や全身の液体の流れの悪さが一番出る足から評価

していくことをお伝えしています。



【第3弾まとめ】

末梢毛細血管がゴースト化する2つのポイントについてお伝えさて頂きました。

一つ目は、加齢・睡眠不足などの不規則な生活に加え、

高糖質の食生活による高血糖が血管壁を破壊し、毛細血管を漏れる血管にしてしまうこと。

二つ目は、消化不良や腸壁の炎症によって血管内に

漏れ出た糖質・たんぱく質・脂質が赤血球を連鎖状態や集合状態にしてしまい、

毛細血管を流れにくくしてしまい、血管、血流の流れない毛細血管がゴースト化してしまうといった内容です。

【第4弾まとめ】

血管を守って増やす3つのポイントをお伝えしました。

1つ目が活性酸素対策、血管内で活性酸素が大量発生すると

毛細毛管の内皮細胞を傷つけるので、抗酸化力を高めるための食事や食物を摂取することが大切です。

2つめが運動です。

有酸素運動は抗酸化力を高め、末梢の毛細血管の血流を増加させ、血管新生を促し、血流を改善してくれます。


3つめが呼吸の促通です。

呼吸機能が低下していると全身の隔膜機能も低下してしまうため

リンパ液の流れや細胞内循環が低下し、末梢血管血流も低下するので

呼吸機能のコンディショニングは、血管・血流のアプローチにはとても重要になります。

【第5弾・第6弾まとめ】

慢性痛の起きている場所は、もやもやした病的血管が

異常に増加していて、痛みの直りを悪くしている原因になっていて、

そのもやもや血管が痛みを起こす3つの理由をお伝えしています。

1つ目

病的血管は漏れやすい。

炎症部位に白血球や炎症細胞を集めるために漏れやすい構造をしている。

そのためいつまでも残存していると炎症成分や水分が漏れやすく浮腫みや痛みが改善しにくくなる。

2つ目

もやもやした病的血管には、一緒にミエリンの無い裸の神経が

一緒に増殖しているため、痛みを関しやすくなっている。

血管がいつまでも残存していると痛みも感じやすいままになっている。

3つ目

酸素の盗み取られ側副血管が異常に増殖するため

末梢細胞に酸素を届ける前に、動脈から静脈に血液が流れてしまい

末梢まで酸素が行き届かない。細胞は酸欠になり乳酸が溜まりやすく、痛みを発しやすい状態になる。

【第7弾まとめ】

病的血管を作りにくくするための

生活習慣として

①有酸素運動

痛みによって安静をしていると

余計に血流が低下して、体から血管を増やせという

血管内皮細胞増殖因子が分泌されてしまう。

運動をすることで血流を改善し、

病的血管を増えにくくすることが必要。



②高カロリー食・高血糖に注意

高カロリー食を続けていると全身血管が微弱炎症を起こしやすくなり、

脂肪内に毛細血管が増殖しやすくなることが、ラッドレベルで分かっている。

もともと糖尿病では、糖尿病性網膜症や腎症で、異常毛細血管が増えやすいことがわかっている。

高血糖による活性酸素の増加や末梢血管の血流低下、細胞の酸欠を予防することで異常血管の増加を防ぐ。

【第8弾まとめ】

直接的な病的血管へのアプローチとしてストレッチが有効。

腱に出来た病的血管の増殖には、ストレッチによる刺激が病的血管増殖を防ぐ効果が報告されている。

脂肪体や滑膜に対しては圧迫による阻血が有効となりやすい。

その他、医師の治療手段としては、ステロイドを炎症圧痛部位に使用することも効果が報告されている。

【シリーズ全体のまとめ】

第1~8弾まで振り返ってみると、ネガティブな血管新生とポジティブな血管新生があることがわかります。

その違いは資料を読んでいると、安静や運動不足、血流障害や

炎症タイプへの細胞の変化によって血流障害が起きることでの血管新生は、

病的血管の増殖につながりやすく、

有酸素運動や血流の改善による血管新生は、炎症を起こしにくく、

病的血管の増殖も防いでくれることがわかります。



血管・血流を保つには、適度な運動と、抗酸化能力、食事の管理、呼吸・循環の改善が

必要であることがわかります。

こういった血質・血管の生理的なものを自分の患者の状態を観察し、生活指導・食事指導に

役立てていただければ幸いです。

鈴木正道

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