血管アプローチ

【血管アプローチ】毛細血管が消えてしまう2つの理由

ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。

今回は、「毛細血管が消えてしまう2つの理由」についてお伝えさせていただきます。

前回までに

血管・血流・毛細血管に問題が生じると起こる体のトラブルに関して説明させていただきました。


(血管・血流にトラブルが起きるといろんな問題が起きます⬇️)

・筋委縮

・関節炎

・足のトラブル

・手のトラブル

・骨粗鬆症

・薄毛

・肌の皺

・浮腫み

・頭痛

・冷え性

・痺れ

・痛み

・強張り

・PMS

・認知症や

・脳血管疾患

・多臓器不全

・不妊

・アレルギー

・難病

などの重症ケースにつながっていくことを過去のメルマガでお伝えさせていただきました。

では、どうやって血管にアプローチするのか?

なぜ毛細血管はゴースト化して消失してしまうのか?

を説明させていただきます。



毛細血管は普通の太い血管と違って

隙間が空いていて、栄養素を細胞に届ける構造をしています。

役割は動脈と静脈をつなぎ、細胞に栄養を届ける末端の役割を担っています。

毛細血管は平滑筋を持たず、内皮、壁細胞、基底膜からできている。

毛細血管の血管壁を特に毛細血管壁と呼ぶこともあります。

内皮細胞を毛細血管壁細胞が直接接着し、その周りを基底膜が取り囲むような構造になっています。

毛細血管は体の状態によって、増減を繰り返すので、

簡単に消失してしまうこともありますが、

逆に必要性が高まれば増殖することができる血管です。



毛細血管がゴースト化してしまう原因には大きく分けて2つ

①毛細血管の構造が壊れて液体成分が漏れ出す

②毛細血管の血流が滞る

の2つです。

①の血管の構造が壊れて液体成分が漏れ出す。

液体成分が漏れ出すと、末梢まで栄養が行き届かず、壊れた部分から末梢の血管がゴースト化、
消失してしまう状態です。

ではなぜ血管の構造が壊れてしまうのか?

原因には

・加齢(まぁそうでしょうね)

・睡眠不足

→本来は寝ている間に成長ホルモンなど、血管を修復するホルモンが分泌され

末梢循環が改善されるよう修復されるが、

睡眠不足や寝る時間が不規則、浅い眠りなどの質の悪い睡眠は、疲労・ストレスによる体の酸化を

促進してしまうので注意が必要。

・糖質の取りすぎ(大食い)

摂取しすぎた糖質によって血糖値の急上昇とそこからの血糖値の急な低下が起こり、

ジェットコースターのような血糖状態を繰り返すことにより、血管内壁の細胞から

大量の「活性酸素」が発生することが分かっています。

この活性酸素は血管内皮や血管壁細胞を傷つけることによって

毛細血管内を流れる液体成分が過剰に漏れ出す原因となり、

結果、壊れた毛細血管より先の血流が低下することで毛細血管が消失してしまう原因となります。

動脈硬化においても、こうして傷ついた血管壁を修復しようとした

免疫細胞が、傷ついた血管壁の内側に入り込み、壁を厚くすることで血管内側を狭めていきます。

こうした高糖質状態が続くと「糖化・酸化・炎症ストレス」から

糖尿病や糖尿病における末梢循環不良や抹消神経障害につながっていきます。

では、②における抹消毛細血管の血流が低下する原因は?

毛細血管に血液が流れている動画を見ると、血管内を赤血球がなんとか通り抜けているのがよくわかります。

毛細血管の太さからすると赤血球一つが折りたたまれたりしながら

ようやく通り抜けられるぐらいの細さの中を通っているので

赤血球の異常状態があると末梢循環に大きな影響を及ぼします。

血管が壊れていなくても、末梢血管を赤血球が通れていない状態も

また同じように血管が消失してしまう原因となります。

こういった状態は、赤血球の異常状態の時に起こりうる

・ルロー(連鎖状配列赤血球)

・アグリげ―ション(赤血球集合体)

といった状態です。



この状態は、正常では綺麗な円状の赤血球が

血液中の分解されていないたんぱく質(尿酸ナトリウム)が

赤血球の表面にこびりつき、お互いが重なり合ってしまっている状態です。

この状態では酸素や栄養素、老廃物の

運搬が上手く行えないため

末梢毛細血管の血流も阻害されてしまい

通りの悪い毛細血管は消失してしまう原因になります。

また、単純な脱水でも体の水分は脳と内臓に優先的に

水分を供給してしまうコントロールをするので

慢性的な脱水状態は手足の毛細血管の血流を低下させる原因になります。

次回は

毛細血管がゴースト化してしまう

原因から考える対処法と臨床上の改善報告をお伝えしたいと思います。

鈴木正道

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