内臓調整

(内臓テクニック)膵臓のアプローチを解剖・発生から考える【内臓調整】

おはようございます。

オールアプローチ協会 鈴木 正道です。

本日も当協会のメルマガをご覧いただきありがとうございます。

今日は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師の方へ向けて

膵臓の解剖と発生から考えた膵臓のアプローチについて

お伝えさせていただきます。

【膵臓の発生学】

・膵臓は、前腸の内胚葉から発生した2個の膵芽が癒合してできる。

→十二指腸の右回転捻じれに伴って、

腹側膵芽が背側に移動し背側膵芽と癒合する。

膵頭の丸い部分は腹側膵芽がくっついてできた丸みだったんですね

膵臓は6週までは腹腔内臓器であるが、

胃が右に回旋しながら徐々に後腹膜へと取り込まれていきます。

膵臓は

肝鎌状間膜→肝臓→小網→胃→小網→胃脾間膜→脾臓→臓側腹膜の膵臓・脾臓をつなぐ膜→膵臓

と、つながりがあり、

胃を中心としながら右回転しながら後腹膜に取り込まれていきます。

発生学的にみると

腹膜・小網等の膜のつながりを通して

肝臓・胃・小網・脾臓から膵臓のアプローチを応用することが可能です。

【血管・血流から考える膵臓アプローチの検討】

膵臓に分布する動脈

腹腔動脈から分岐する脾動脈と総肝臓動脈

脾動脈:

脾動脈は脾臓に向かう途中で後膵動脈、

膵枝と分岐しながら膵臓に血流を届け、

脾臓、膵臓だけでなく短胃動脈を分岐して胃に分布、

左胃、大網動脈から大網にもつながる。

総肝動脈:

総肝動脈は肝臓に向かうだけでなく、

胃・十二指腸動脈から、前後膵十二指腸動脈を分岐し膵頭にも栄養を送る。

膵臓の静脈

脾静脈に胃・膵臓・下腸管膜静脈(下降結腸、S状結腸、直腸)から

静脈血が集まり、門脈へつながる。

血流から膵臓の硬さを考えると

胃・脾臓・大網・十二指腸の血流が大切になります。

静脈血では下降結腸、S状結腸、直腸の血流まで影響してくるので

覚えておくと膵臓にアプローチするときの視野が広がります。

【膵臓と他臓器との位置関係からのアプローチの検討】

膵臓と隣接している臓器として膵頭部の位置関係では

十二指腸が膵頭部をC字に巻き付くように接し、

総胆管とともに主膵管が十二指腸乳頭に開口している。

膵臓は十二指腸の湾曲部分と膵頭部が癒着しているため

十二指腸の状態に影響されやすい。

さらに十二指腸・膵頭の後面にはすぐ腎臓・副腎が位置する。

腹側から十二指腸・膵臓に圧を与えると、

腎臓・副腎にも影響が出ているとイメージしていた方が良い。

腎臓の浮腫みが十二指腸・膵臓を圧迫する位置関係にもあるので

直接血管のつながりはなくとも、隣接していることで影響がでることも

考慮しておくべきです。

膵体・膵尾では後面で腎臓と接するためより腎臓との影響が出やすくなり、

血流でつながりの深い、胃・脾臓・結腸との位置関係も

治療上十分考慮すべき知識になってきます。

膵臓に直でアプローチしなくても、横行結腸や結腸局、下降結腸の

位置を修正することで膵臓の緊張がゆるむことも経験できます。

【神経系と膵臓】

交感神経支配はT5~T12から腹腔神経節を経由して

膵臓をコントロールする。

副交感神経支配は迷走神経背側核をから膵臓をコントロール。

腹腔神経節はちょうど剣状突起の下で鳩尾周囲の固さから

緊張具合を評価する方法もあります。

また、神経の枝が腹腔神経に到達するまでの経路で

横隔膜を貫通して神経節に到達するため

横隔膜や大腰筋の過緊張は内臓の神経コントロールにも

影響を与える。

逆に膵臓や神経節の影響で筋にも影響があることも

イメージしながらアプローチ方法を検討することが必要となります。

【ワンポイント】

膵臓だけでなく、深部の臓器いアプローチするときには、

強く推すことは良い結果を生みません。

呼吸を邪魔しない程度に徐々に深部の組織と調和する感覚を大切にし、

押すのではなく感じることに意識を最大限集中し、

相手の防御性収縮を起こさないよう、

血流の変化や位置の変化を感じれるようにしていきましょう。

本日も最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。

それでは、また明日!

ALLアプローチ協会  関東支部長 鈴木 正道

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