from 山口拓也 整体院 デスク より
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、 ありがとうございます!
本日は、「姿勢と内臓の関係性」について
というテーマでお話をさせて頂きます。
皆さんは、
臨床において姿勢と内臓などの身体の関係について意識したことがあるでしょうか?
姿勢が悪いと身体に悪影響というのは当たり前だとおもいます。
ただ、あまり意識して姿勢指導をしている先生も少ないのではないかと思います。
ぜひ、姿勢の問題が身体へ大きく影響していることを意識して患者さんに姿勢指導を取り入れて頂きたいと思います。
【まず、どんな姿勢が悪いの?】
一番問題なのは当たり前ですが、猫背の姿勢です。
時代の問題でもあり、今ではパソコンやスマホ、漫画、本などの影響があり
どうしても猫背の方向に姿勢が向いてしまいます。
電車などのるとほとんどの人がスマホを見ているから、現代病でもありますね。
では、猫背がなぜ悪いのか?
そこが問題ですよね。
なので猫背について少し解説させて頂きます。
【猫背について】
人は本来、脊椎に生理的湾曲があります。
頚椎:前弯 胸椎;後弯 腰椎:前弯 となっています。
皆さん知っていると思いますが
なぜ、脊椎が生理的湾曲しているかというと
重い頭部や重力の荷重を一点に集中しないように分散して支えています。
猫背の場合は、胸椎の後弯が生理的湾曲より大幅なため
頭部の荷重への負担が軽減されない状況になります。
結果、頭部への重心が前方に位置してしまい
筋肉や骨格に悪影響を引き起こします。
僧帽筋、脊柱起立筋、後頭下筋などバックライン周囲の
筋膜に悪影響を引き起こします。
これが肩こりや腰痛につながってくるわけですね。
ここまでは、皆さんもよく分かることだと思いますが
実は、内臓・自律神経・感情など様々な悪影響を引き起こします。
まず猫背姿勢ですと
肩・腰に血流循環が悪くなり疲労物質が溜まるので
睡眠・肩こり・頭痛などの自律神経系に影響を及ぼします。
さらに猫背だと胸郭が圧迫されます。
すると、中にある「肺・横隔膜・心臓・胃」に圧迫がかかります。
結果、肺への圧迫は
血流内の酸素不足を引き起こします。二酸化炭素の割合が増えてしまうということですね。
肺循環が悪くなると全身への循環にも影響しますね。
代謝も悪くなりますし・・・
胃への圧迫は
消化不良や逆流性食道炎を引き起こします。
胃下垂の要因にも考えられますね。
心臓への圧迫は、全身の血流障害へと引き起こします。
心臓自体の硬さを引き起こす原因でもあります。
横隔膜への圧迫は、呼吸に直接影響するので自律神経に直接影響しますし
静脈還流量なども悪くなるので内臓全体にうっ血を引き起こしやすくなります。
他にも感情との関連があります。
姿勢と感情というのはリンクしています。
なので、猫背というのはネガティブな感情と相互関係がありますので
メンタルの問題も引き起こしやすくなります。
メンタルは内臓との関係性も深いのでより悪循環ですね。
猫背→メンタルの問題→内臓全般の機能低下
という流れになってしまいます。
猫背姿勢に対しての指導については、動画で詳しく解説しておりますので
よろしければ勉強して頂ければと思います。
本日は最後まで記事を読んで頂き誠に有難うございました。
ぜひ姿勢修正を臨床に取り入れて見てください。
FB・ツイッターなどのシェアなどもお待ちしております。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也