骨格テクニック

【頚椎〜胸椎】側湾症のための脊柱リリース

みなさん こんにちは

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。

今回は、セラピストの皆さんに

「頚椎〜胸椎〜腰椎までの脊柱リリース」

というテーマで記事を書かせて頂きました。

皆さんは、どれだけ脊柱の施術を行ってますか?

脊柱の施術を成功させるためのポイントをいくつか書きましたので、

ぜひ臨床の参考にして頂けると幸いです。

【骨格の調整する際に意識すべき事】

(テクニックの誘導)

①関節法:障害が発生した方向へ運ぶ(右側屈に歪んでいたら、さらに右へ誘導)

②直接法:正常な方向へ運ぶ

③複合法:間接法を行い、その後に直接法の動きを用いる

(テクニックの流れ)

①自由化:関節を圧迫か減圧をかけて障害部が動けるように圧や牽引を用いる

②誇張:屈曲や回旋、側方移動などを使って、リリースがかかりやすい位置(静止点)へ誘導する

③バランス:リリースが起こるまで静止点で保持し、その後に正常な機能的位置へ戻していく

※いきなり正常な位置へ戻そうとしても、途中で拘束されてしまう。

【脊柱の施術を上手く行うためには?】

まず、頭蓋骨、脊柱、脊柱筋、肋骨、胸骨、骨盤が軸の中心に由来する構造となっています。

そのため、蝶形骨頭底結合での側方のずれが脊柱側湾症を引き起こす可能性もあります。

脊柱だけ調整するだけでは、元に戻ってしまいます。

側湾症を調整するためには、軸全体を調整する必要があります。

ロベットブラザーの法則などの理解も大事ですが、過去のメルマガで書かせて頂いたので以前の記事をチェックして頂けると幸いです。

【脊柱の機能障害を診断するための触診】

TLなどでも評価してOKですが、簡単な方法を紹介させて頂きます。

(評価方法)

◆姿勢:立位

◆触診部位:棘突起の両外側1センチの場所

◆触診方法:施術者の指で脊柱に沿って下方に滑らせる


(椎骨の状態)

①両側の隆起:両椎間関節が屈曲、前屈している状態

②両側の凹み:両椎関節が伸展、後屈している状態

③一側に隆起、凹み:一側の椎間関節が屈曲、伸展(側屈、回旋の機能障害)

④緊張、筋攣縮などはあるが、椎間関節の隆起や凹みなし:椎体面の垂直圧縮している状態

【治療方法について】

脊柱自体のアライメントが屈曲、伸展、側屈、回旋、圧縮にかかわらず、全て同じ方法で調整していきます。

脊柱に対する施術のベクトルは、全て患者さんの目に向かって前上方へ引き起こします。
(ズレを調整しつつ)

リリースが起こるまで誘導していきましょう。

【上部胸椎の調整方法】

姿勢:仰臥位

術者:患者さんの頭の方で腰掛ける

◆方法
①患者さんの両脇から背中の後ろへ両手を滑り込ませる。

②胸椎の機能障害の部位を手探りで探す

③機能障害がある胸椎の棘突起両側1、5センチのところに指腹を当てる

④指先を前上方(患者さんの目の方法)へ運び、リリースが発生するまで待つ。

⑤リリースが起こるとアライメント修正がかかり、周囲の緊張も解放される。

⑥機能障害が数カ所の場合は、最下層から初めて徐々い頭方へ向かっていく。

【頚椎の調整方法】

◆方法

基本的には、上部胸椎とやり方は同じです。

ただ、頭部を支えながら実施することが唯一の違いです。

頭部を抑えるときに、施術者側の母子球を小脳テントに沿って表面の隆起(後頭骨)に当てて安定させましょう。

前上方へリリースをかける際に、小脳テントにコンタクトしている母子球の方へ椎骨にコンタクトしている指を引くようにしましょう。

環軸関節や環椎後頭関節も同じやり方で可能です。

環椎後頭関節がリリースされると小脳テントの解放にもつながり、後頭骨、頭頂骨、側頭骨も解放されます。

もし余裕があれば、アライメント不良に気づいたら直接法などでアライメント修正をかけつつ前上方へリリースかけるのがオススメです。

本日の記事は以上となります。

臨床の参考にして頂けると幸いです。

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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