内臓調整

【内臓調整】心臓の解剖学的イメージ(膜について)

おはようございます。

allアプローチ協会 鈴木 正道です。

今日は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師の方々へ向けて

心臓の解剖学的イメージ【膜】

についてお伝えしたいと思います。

私が内臓治療を練習し始めた頃、

とある偉大な施術家さんが言っていたのが

「正確に解剖を理解できればやるべきことはだいたい決まってくる」

という言葉が印象的でした。

当時の私は内臓の位置を簡単な模式図でさらさら書くことができないレベルで練習していたので

あまりにお粗末なイメージの中で練習をしていました。

心臓の治療を練習している時に、

あれ?

そもそも心臓ってどうやって体の中で位置を保っているんだろう?

と疑問に思って調べたのが今日お伝えする知識です。

心臓の付着:

そもそも、心臓は心膜という漿液で満たされた膜の中で自由に動けるようになっている。

心膜に靭帯・筋膜・血管が連結し、心臓の位置を胸腔内に保持している。

【心臓の靭帯・筋膜連結】

・上胸骨心膜靭帯:胸骨上端と心膜をつなぐ靭帯

・下胸骨心膜靭帯:胸骨下端と心膜をつなぐ靭帯

・横隔心膜靭帯:横隔膜と心臓をつなぐ靭帯

・椎骨心膜靭帯:T3~T5レベルの椎体から心膜をつなぐ

・大動脈・血管が心臓を支える

・蝶形骨から垂れ下がる頬咽頭筋膜・翼状筋膜・気管前筋膜が心膜につながることで蝶形骨から心臓がぶら下がっているような構造を作る。

・ディープフロントライン(DFL)として椎前筋膜、咽頭縫線、斜角筋、内側斜角筋筋膜が後頭基底部にから心膜についていることで後頭骨からぶら下がるような構造。

心臓に対するアプローチがイメージできてきましたか?

横隔膜へのアプローチで心臓を上下に動かすことも可能となり、蝶形骨の傾きや変位を調整することでも心臓を調整することができます。

胸骨を介して心臓にアプローチすることもできれば、胸椎・頸椎からも靭帯・神経系のつながりをアプローチすることができます。

筋膜のつながりを介してアプローチしようと思えば、DFLの評価をすることで心臓への影響も考慮できますので、是非いろいろ試してみてください。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日も一日良い時間をお過ごしください。

allアプローチ協会 鈴木 正道

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