解剖学

胸骨治療の重要性【リンパ・メンタル・自律神経への関与】

胸骨治療の重要性【リンパ・メンタル・自律神経への関与】

From 山口拓也

埼玉 越谷 治療院より

いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、

ありがとうございます!

今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて

胸骨治療の重要性【リンパ・メンタル・自律神経への関与】

というテーマでお伝えしていきます。

あまり胸骨を治療することがない方が多いと思いますが、

様々なメリットがありますので

ぜひご参考になっていただければと思います。

リンパやメンタル、縦隔の部位でもあるので自律神経にも関与しますよ。

【そもそも胸骨って何?】

胸骨は、胸郭前面にある偏平骨で上から胸骨柄、

胸骨体、剣状突起の3つから構成される。

胸骨には、腸骨の次に大量の骨髄が存在しており

血液の20〜30%程度は胸骨で作られる。

【どんな人が胸骨が硬くなるの?】

・脊椎の椎間関節の影響

・首、肩こり

・呼吸器系に問題があったり

・胸郭出口症候群などの疾患は、

胸骨が硬くなっていたり左右のズレが起きているケースが非常に多い。

上記のような問題があると、胸骨自体+周囲の大胸筋や小胸筋、胸骨筋などの硬さも生み出します。

これらが原因で、上肢のパフォーマンスさえも衰えてしまいます。

胸骨が原因で肩のROM制限に繋がっていたり、

胸骨の下には縦隔があるため

胸骨が悪影響を及ぼすこともあります。

他にも胸骨の反対の脊椎は、胸椎です。

胸椎は自律神経系との関与が強いため心因性(メンタル)や

自律神経に非常に関与しております。

【胸骨をどのように評価していくの】

・胸鎖関節の動きが出ているのか?

・胸骨自体にズレ(偏移)はないか?

・胸骨周囲の軟部組織は正常なのか?

などなどをみていきます。

胸骨は、肋骨や鎖骨と繋がり胸椎、肩との関係性が高いです。

なので、臨床上で考察する際に色々胸骨で検討することも多いです。

例えば・・・

胸椎が硬い場合は胸骨の影響があるのではないか?

肩の挙上に問題がある場合は、

胸鎖関節で胸骨の問題があるのではないか?

自律神経が崩れている場合は、

胸骨の治療が必要なのではないか

胸骨→胸椎→首回りの緊張をさせているのではないか?

胸骨のズレからディープフロントラインや

縦隔の心臓や神経に悪影響を及ぼしているのでは?

胸式呼吸で呼吸自体が浅いから胸骨の治療が必要なのかな?

などなど。

色々な考察ができると思いますので、

ぜひ覚えていただければと思います。

【実際の治療はどうするの?】

胸骨のズレを評価してズレを

修正するようなコントロールしていきます。

ポイントは、骨タッチをすることなので

しっかり胸骨の解剖を頭に入れて行なっていきましょう。

本日の記事は以上となります。

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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