皆さんこんにちは!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。
本日も当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
今日も、
勉強熱心な理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、
明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えします。
今回は、
【五十肩】肩治療で絶対に診ておきたい7つの筋とは?
というテーマでお話していきます。
五十肩、肩関節周囲炎による、
慢性疼痛や可動域制限に対して、
我々セラピストによる徒手療法や運動療法は、
とても重要になってきます。
特に、疼痛・可動域制限の原因となっている筋を正確に判断して行くことがとても重要であり、
正確に調整できる技術が求められます。
そこで今回は、肩治療において、
たくさんの勝利絵を診させていただいた中で、絶対に診ておくべき7つの筋について、
ご紹介いたします。
◆NO.1
「腕橈骨筋」
この筋は、
私の臨床経験上、
95%以上の確率で、肩の疼痛・可動域制限の原因となっているので、必ず診ておくべき筋です。
私は肩の患者様を診るときに、必ずと言っていいほど最初にこの筋を評価します。
特に、「肩屈曲」の疼痛・可動域制限の原因になっていることがほとんどです。
☆カンタン調整法☆
・橈尺関節のアライメント調整によって、効率的に腕橈骨筋を緩めることができます。
・母指球筋とのつながりが深いので、母指球筋を使いながら調整するもの有効です。
◆NO.2
「母指球筋」
腕橈骨筋と「ディープ・フロント・アーム・ライン(DFAL)」上の繋がりがあります。
家事動作やデスクワーク・セラピストなど、手や手指を頻繁に動かすような職業の方は硬結が出来やすく、肩の痛み・可動域制限の原因になっていることが多いのでチェックしておきましょう。
☆カンタン調整法☆
・母指CM・MP関節のアライメント調整によって、効率的に母指球の筋を緩めることができます。
・小指外転筋とのつながりが深いため、手のアーチ形成を意識しながら少指外転筋を使いながら調整するもの有効です。
◆NO
「内側上顆」
正確には、前腕屈筋群の起始部。
筋膜で言うと、「スーパーフィシャル・フロント・アーム・ライン(SFAL)」のつながりがあり、
「肩屈曲」の疼痛・可動域制限の原因になることが多いです。
☆カンタン調整法☆
・橈尺関節のアライメント調整によって効率的に内側上顆の調整ができます。
◆NO.4
「手掌腱膜」
長掌筋・内側上顆・内側筋間中隔とつながりがあり、
「肩屈曲」の疼痛・可動域制限の原因になっていることが多いです。
☆カンタン調整法☆
・手のアーチを形成していくことで、効率的に調整が出来ます。
◆NO.5
「上腕二頭筋長頭・上腕筋」
腕橈骨筋とDFAL上筋膜のつながりがあります。
「肩屈曲」疼痛・可動域制限の原因になりやすいです。
・内側筋間中隔と外側筋間中隔に指を入れ、上腕筋と上腕二頭筋を上腕骨から引き離すように動かすことで効率的に調整が可能です。
◆NO.6
「小円筋」
肩甲骨と上腕骨に付着する筋です。
「ディープ・フロント・バック・アーム・ライン(DBAL)」の筋膜ラインに含まれ、
上肢と頸部~骨盤・下肢への筋膜ラインとの中継点にあたる重要な筋です。
特に、
「肩の内外旋、肩伸展」
「結帯動作」
の疼痛・可動域制限の原因になっているケースが多いです。
☆カンタン調整法☆
・肩甲上腕関節を外線方向、肩甲骨上方回旋方向に誘導することで、小円筋の起始・停止が近づき緩んできます。
・上腕三頭筋、小胸筋とのつながりが深いため、これらの筋を使いながら調整するのも有効です。
◆NO.7
「小胸筋」
肩甲骨(烏口突起)と肋骨(第3~5肋骨)に付着する筋です。
「ディープ・フロント・アーム・ライン(DFAL)」の筋膜ラインに含まれる筋であり、
上肢と頸部・骨盤~下肢へと筋膜ラインの中継点にあたる重要な筋です。
特に、
「肩内外旋、肩屈曲」
「結帯動作」の疼痛・可動域制限の原因になっているケースが多いです。
☆カンタン調整法☆
・肩甲骨を前傾・上方回旋方向に誘導することで起始と停止が近づくため、効率t系に調整が可能です。
・小円筋、上腕二頭筋とのつながりが深いため、これらの筋を使うことも有効です。
以上、7つの筋をご紹介いたしました。
正確に調整できるスキルさえあれば、
肩の運動時痛、可動域制限にに関してはほとんどの場合で変化を出すことが出来ますので、
是非参考にしていただき皆さんの臨床で活用していただけたらと思います。
本日は以上になります。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました。
それではまた!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也