いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございます!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です!
本日も、
勉強熱心な理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて、
明日からの臨床ですぐ使える治療のアイデアやヒントをお伝えします。
今回は、
【五十肩】肩外転の痛みで、圧倒的な結果を出せる筋膜・経絡治療とは?
というテーマでお話していきます。
「肩外転」の痛みや可動域制限に対して、なかなか思うような結果が出せずに苦しんでいるセラピストが多いかと思います。
前回のブログでは、「内臓治療」により変化が出やすいケースや、改善に有効な内臓についてシェアさせていただきました。
今回は、
「筋骨格治療」と「経絡治療」により、肩外転の痛みや可動域制限に、
結果が出せるポイントについて、皆さんにシェアさせていただきます。
ある筋や筋膜、骨格の介入によって、
ほとんどの患者様の、肩外転時痛や可動域制限に、結果を出せるようになってきました。
この筋骨格・経絡のアプローチで、7~8割の痛みは改善すると言ってもいいでしょう。
残りの2~3割は、その人それぞれで原因を細かく診ていく必要はありますが、ほぼ確実に変化は出すことが出来ます。
いったいどの筋・骨格、経絡にアプローチすればいいのか?
それについて紹介させていただきます。
☆筋骨格編☆
①外側筋間中隔
三角筋の停止部で、
触診は、外側上顆から7~8横指上方になります。
ここは、上腕二頭筋や上腕筋と上腕三頭筋を隔てている部分になります。
この部位は、様々な筋が集結している部位のため、非常に硬結が出来やすいです。
この部位に硬結があれば、単純に、肩外転に左右する三角筋中部繊維の機能不全が生じるため、肩外転時痛・可動域制限につながります。
最も臨床上変化が出やすい部位になりますので、しっかりと触診をしていだき硬結部位を調整してみてください。
かなり変化が出ますよ!
②前腕伸筋群(外側上顆)
長橈側手根伸筋、肘筋、総指伸筋、回外筋など、
外側上顆から起始する筋の硬結により、肩外転時痛や可動域制限の原因になっていることが多いです。
腕橈骨筋よもやや後面に位置する部分です。
また、これらの筋によって、外側上顆のアライメント不良を引き起こし、原因となっているケースもあるので、しっかりと骨のアライメントも修正していくスキルが必要になってきます。
③大結節
ここは、「小円筋、棘上筋、棘下筋」など、ローテーターカフ(回旋筋腱板)の筋が付着している部位です。
触診は、肩峰から1~2横指下方(上腕骨の矢状面からみて中央線沿い)になります。
この部分の硬結や大結節のアライメント不良によって、肩外転の痛み、可動域制限の原因になっていることが多いです。
☆経絡編☆
①肺経
経絡上最も肩の外転に関与しているのが、「肺経」です。
外側のアームライン上の筋との関連性が深いため、前腕伸筋群や大結節に付着する筋とのつながりがあり、経絡の問題が疼痛や可動域に影響しているケースもあります。
②心包経
心包経は、「スーパーフィシャル・フロント・アーム・ライン(SFAL)」
とのつながりが深く、筋で言うと、「長掌筋」、「外側筋間中隔」が含まれています。
上記で挙げた、「外側筋間中隔」の硬さが心包経によるものである可能性も臨床上あります。
特に、「労宮(ろうきゅう)」という経穴へのアプローチで、大きな変化を出すことが多いです。
触診は、第2・3中手骨底部間or第3・4中手骨底部間で、手をグーに握ったときに、手掌に爪が当たる部分が目安の位置になります。
デスクワーカーや主婦などは、この部位が硬結を起こしているケースが多いです。
この経穴は、「心身の疲労状態」
に関与するようで、常日頃手を使っていて、過労により疲労度が高い方は、
硬さや圧痛があることが多いので、評価・治療していくと良いでしょう。
<まとめ>
「肩外転」の痛みや可動域制限に対する、「筋骨格治療」、「経絡治療」として、
① 外側筋間中隔
② 前腕伸筋群(外側上顆)
③ 大結節
④ 肺経
⑤ 心包経
をアプローチしていくことで、7~8割の痛みは改善するといった成果が出ると思いますので、是非皆さんの臨床で試してみてください!
本日は以上になります
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございました♪
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也