内臓調整

【内臓治療セミナー事前学習】 肝臓アプローチのイメージを より明確にする

おはようございます。

いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、

誠にありがとうございます。

ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。

今回は

【内臓治療セミナー事前学習】肝臓アプローチのイメージをより明確にする

についてお伝えさせていただきます。

■YouTubeでご覧の場合はこちらから↓

内臓セミナーでは多く取り扱われる内臓です。

肝臓は最大の臓器で、排泄・解毒・代謝など様々な機能を有しています。

肝臓の位置関係からも

多くの臓器に影響をもたらしますが、

血流の流れでも多くの臓器に影響を与えます。

アプローチの対象となる頻度がとても多いので是非そのイメージをより明確にしてください。


前回は、内臓にある程度触っている方に向けて膜のイメージをお伝えさせて

いただきましたが、今回は内臓アプローチを初めて習う方向けです。

肝臓ぐらい形は分かるよ!という感じで受講される方も、

実際肝臓の位置、隣接する臓器、血流の流れをすべてイメージするのは困難です。

そしてそんな解剖の話を長々とセミナーで話すのはもったいない。

しかしとっても大切。

だって構造の理解が曖昧でアプローチの方法だけ覚えてもきっと臨床で応用していただけない。

自分で考えて方法を作り出していけない。

そう思うので事前学習をメルマガでお伝えさせて頂いています。

たとえ一日セミナーでも最大限の学びと多くの感覚を持ち帰って頂くために。

少しでも目を通しておいていただきたいです。

また、すでに内臓アプローチを日常的に使われている方も新しい気付きがあれば幸いです。

まず、内臓の位置関係です。

実はこれが意外とイメージできていないで

肝臓アプローチに挑戦される方がほとんどです。

まとまっていれば、ある程度すぐにイメージがつくので参考にしてください。

【肝臓前面からの位置関係】

肝臓の位置は右の肋骨弓の中にすっぽり埋まっているイメージです。

肋骨弓の下縁から少し顔を出すイメージですが

呼吸によって上下もしますし、

人によって下方に変位している人もいますが、

肋骨下縁より二横指以上の肝臓の肥大や圧痛は、肝腫大の可能性があります。

内臓アプローチの適応ではないので内科医師に相談するようにしましょう。

【肝臓後面からの位置関係】

肝臓の位置を後方から見ると、右葉の位置に対して右の腎臓の位置が

やや左に対して低いのが特徴的です。

肩甲骨価格よりは低い位置にあると思って肝臓のアプローチをするのも分かりやすいかもしれないです。

ちなみのこの肝臓の真上は、横隔膜が広がっています。

横隔膜はドーム状の形をしていて

腱中心は肋骨弓から指を入れていっても

触りに行くのはかなり苦しいですね。

【肝臓水平面からの位置関係】

水平面で見ると結構左右の位置もここまで広がっているのかと思いました。

そして右葉は右の背部までぎっしり

詰まっているので右の下位肋骨内はほぼ肝臓で埋め尽くされているイメージでいいですね。



左の左葉は胃の前までしかないのですが、胃のアプローチをする時に、

胃の前に左葉があることをイメージしながら

アプローチうることも大切です。


ここで胃と肝臓をつなぐ膜、小網について説明します。

肝臓の下で胃・食道・十二指腸をつなぐ膜の小網があります。

名前の上でこの三つとつながっていることに

なっていますが、胆嚢ともつながっていますし、肝鎌状間膜から小網へと連結するのがわかります。


とくに胃は下垂しやすいですし、胃と大網でつながる

横行結腸も下垂しやすいため、肝臓の下縁には牽引ストレスがかかりやすいです。

当然これらの牽引ストレスは横隔膜の動きを阻害し呼吸・循環を低下させます。

胸郭・コアの安定を促通するときにはこれらの

内臓の位置を修正しながら体幹の活動を引き出していく

必要がることがイメージできますね。



【肝臓が下垂すると圧迫される臓器】

この図は肝臓の下に位置する臓器で、

肝臓とどこで接するかがわかりやすく説明されています。

胃・十二指腸・腎臓・副腎・結腸

多くの臓器の不調の原因となるので注意が必要です。

【まとめ】

肝臓をアプローチするときにイメージしていることが、

肝臓をその場でリリースして循環を高めることはもちろん、

その後、生活しているだけで、呼吸をしているだけで肝臓の循環が改善されていくように、呼吸機能が最大限ひきだされるよう、胸郭の可動性や肝臓以外の内臓の位置脊柱の可動性まで改善させるようにします。

この状態を整えることで、自然治癒力が高まっていくと考えています。


なので、肝臓の位置や膜を覚えたら、どんどん周囲の内臓の位置関係・つながりを覚えていきましょう。

最終的に筋・膜・脊柱とのつながりまで内臓の構造を理解できてくるとより応用ができるようになります。

本日は以上です。

ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道

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