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肩こり・五十肩・腱鞘炎のもどりの原因!?腕橈関節・近位遠位橈尺関節の触診とセルフメンテナンス方法

ALLアプローチ協会 触診大好きセラピスト ブル と申します。

本日は1~3年目の理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師など

新人セラピストの先生方・学生さんに向けて

「肩こり・五十肩・腱鞘炎のもどりの原因!?

腕橈関節・近位遠位橈尺関節の触診とセルフメンテナンス方法」

というテーマでお伝えしたいと思います。

今回は腕橈関節・近位遠位橈尺関節です。

肘の屈曲伸展、前腕の回旋運動を担っている関節ですね。

もしかしたらあまり介入していなかった関節かもしれません・・・

…正直私もあまりみていませんでした

だからこそお伝えしたいです!

ALLアプローチ協会のスタッフになり日々勉強しながら、

患者さんに施術していく中で、

これらの関節って大事だなと思う事が多いです。

特に症状の「もどり」に対して有効だなぁと感じています。

肩こりや首痛、腱鞘炎などの症状に対して

末梢である前腕や手掌の筋にアプローチすることは多いと思いますが、

「もどり」に悩まれている方は

アライメントもみてみるといいかもしれません。(左右差をみる)

これら関節のアライメント不良をきちんと調整できることは

1つの武器になると思います。

基本的な構造や特徴からぜひ一緒に学んでいきましょう♪


【腕橈関節ってどんな関節?どこにあるの?どんな動きをするの?】

<どんな関節?どこにあるの?> 

〇腕橈関節

上腕骨小頭と橈骨頭によって構成されています。肘の外側に位置しています。

橈骨頭は橈骨近位の端にある骨隆起です。

〇近位橈尺関節

近位は橈骨頭と尺骨で構成されています。橈骨輪状靭帯で囲まれています。

〇遠位橈尺関節

尺骨遠位の端にある骨隆起部を尺骨頭といいますが、

この尺骨頭と橈骨で構成されています。

<どんな動きをするの??>

腕橈関節は球上関節なので関節の自由度はとても高いのですが、

靭帯(側副靭帯)の影響で屈曲伸展・回旋の運動に関わっています。

橈骨頭の周囲は橈骨輪状靭帯によって囲まれているので、

その中で回旋して前腕の回内外運動(近位橈尺関節)をしています。

ちなみに

橈骨の遠位では遠位橈尺関節があり尺骨の周りを橈骨が回っています。

この両関節(近位遠位橈尺関節)で前腕の回内外が起こっています。

【腕橈関節のアライメント不良が及ぼす影響】

 肩や首痛の方の治療では肩周囲、肩甲骨周囲だけでなく、

腕橈骨筋など前腕の筋へのアプローチで痛みが軽減する事は多いと思います。

前腕には多くの筋が密集していて、

かつ4つのアームラインが通っています。

アームラインだけでなく経絡もそうですよね。

ですでの、これらの関節のアライメント不良は全てのアームラインに影響を与えてしまう事が多く

筋膜へアプローチした後にきちんと調整しておくことが重要です。

アームラインだけでなく、経絡にも影響を及ぼしますので、

筋硬結だけでなく経絡の乱れにもつながってしまいます。

つまり、

筋の調整をしても、腕橈関節のアライメント不良が残っていると

症状のもどり(肩こりや肩関節周囲炎・腱鞘炎など)を引き起こす事が多い

ですので腕橈関節の調整を行いましょう♪

前腕回内外に関係するので、

例えばデスクワークやPC操作など前腕回内位での

長時間労働や指を使う職業の方は特に要注意です。

臨床上、腕橈関節では橈骨が後下方に

そして橈尺関節は広がっている事が多いですよ♪

筋筋膜の影響で関節のアライメント不良を起こしている可能性が高いので、

筋筋膜の調整後にアライメント不良が残っているようであれば調整する

という流れがおススメです♪

では次に、触診方法をお伝えしますね♪

【触診方法】

<腕橈関節>

被検者の肢位:端坐位 立位 背臥位 肘伸展位

〇触診手順:

肘伸展位で肘関節外側部にある窪み(外側上顆)を確認します。

この窪みに指を当てて、頭尾側方向(上下)に指を動かすと、

尾側にある橈骨頭と頭側にある外側上顆、そしてその裂隙を触る事ができます。

〇確認の方法

前腕の回内外を行うことで確認する。

前腕の回内外に伴って回転する様子が確認できるのが橈骨頭。

反対に前腕の回内外をしても動かないのが外側上顆。

〇セルフメンテナンス方法

腕橈関節は後下方に偏移している事が多いので

前上方へ修正することが多いです。

※右腕橈関節を想定します

右肘関節を軽度屈曲します。左手はCの字にします。

左2~4指を橈骨頸(橈骨頭のすぐ下方)に当てます。

左親指は上腕骨遠位内側に当てます。

左の指でやさしく前上方(上腕骨方向)へ圧を加えます。

圧を加えながら少し肘関節を動かしても良いです。

<近位橈尺関節>

肢位:端坐位 立位 背臥位 肘90°屈曲位

触診手順:

橈骨頭を触察したら、そのまま尺骨側にたどっていくと、

橈骨頭の丸さが消失します。

そこが近位橈尺関節です。

〇確認の方法

橈骨頭の丸さが消失した場所に指を当てて前腕の回内外を行い、

動きがある橈骨頭と動きのない尺骨を確認します。

〇セルフメンテナンス

※右橈尺関節のセルフメンテナンスを想定して解説していきますね。

橈尺関節は広がっている事が多いので、

橈骨と尺骨を近づけるようにアプローチしていきます。

橈骨と尺骨にタッチします。

この時、骨と骨でタッチするイメージを持って行ってください。

橈骨と尺骨を近づけるように圧を加えていきます。

圧を加えた状態で前腕の回内外や肘関節の屈曲伸展を行います。

<遠位橈尺関節>

肢位:端坐位 立位 背臥位 前腕回内位

触診手順:

尺骨頭を触察します。

尺骨頭は前腕回内にしておくと探しやすいです。

回内で手首の外側にあるポコッとした骨隆起です。

この尺骨頭を橈骨の方に向けてたどっていくと

尺骨頭の丸みが消失する場所があります。

そこが遠位橈尺関節です。

〇確認の方法

遠位橈尺関節に指を当てた状態で前腕を回内位から回外させると

橈骨が指を押し出してくるのがわかるかと思いますので確認してみて下さい。

〇セルフメンテナンス方法

※右橈尺関節のセルフメンテナンスを想定して解説していきますね。

橈尺関節は広がっている事が多いので、

橈骨と尺骨を近づけるようにアプローチしていきます。

橈骨茎状突起と尺骨頭のやや下方にタッチします。

この時、骨と骨でタッチするイメージを持って行ってください。

橈骨と尺骨を近づけるように圧を加えていきます。

圧を加えた状態で前腕の回内外や肘関節の屈曲伸展を行います。

以上が触診方法・セルフメンテナンス方法になります(^^)

家族や同僚と試してみて下さいね。

本日は以上になります。

最後までお読み頂き、本当にありがとうございましたm(__)m

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