いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございます!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。
今回は、
「肺治療の効果を倍増させる5つの方法とは?」
というテーマでお話していきます。
肺の治療を、皆さんは臨床でされていますか?
肺と言うと、かなり大きな臓器であるため、
直接治療しようとなると、
「どこから治療したらいいんだろう?」
「時間がかかるな~。」
「あまり治療しても大きな変化がないしな~。」
とあまり臨床で治療をしない方も多いかと思います。
私自身も、昔はそれほど重要視はしていませんでしたし、
上手く治療が出来なかったので、それほどアプローチする機会は少なかったです。
しかし、肺が原因で首・肩痛、腰痛などを引き起こしていたり、
循環や排泄に関わる臓器でもあるため、
自律神経障害や症状の根本的な原因として、肺を診ていくことは臨床上重要になってきます。
では実際の臨床で、肺を効率よく治療効果を出すための、
治療のポイントを5つご紹介いたします。
【評価】
まず治療のポイントの前に、評価のポイントもおさらいします。
肺は、
上・中・下葉にまず区分してみていきます。
その中でも、特に硬さを感じる部分はどこなのか?
それを診ていきます。
実際に触診をしながらでも良いです。
イマイチわからない方は、反射点で診ると良いです。
肺の反射点は、鎖骨と第1肋骨の間の部分です。
胸骨側に硬さや圧痛がある場合は、
上葉や気管支に硬さがあることが予測され、
鎖骨の中央は中葉。
上腕骨側は下葉。
といった傾向があります。
以上の評価から、
肺のどの部分が最も硬さがあるのか?
そこをしっかり評価してから治療に臨みましょう!
【治療】
① 肺経
最も私が治療で使うのが、
「肺経」です。
特に、肺経の「井穴(せいけつ)」と呼ばれる、
いわゆるツボがあるのですが、その部分をマッサージするだけでも、肺の治療効果は倍増します。
肺の井穴の場所ですが、母指の爪の際(外側)になります。
経絡の流れをしっかりと理解して、
経絡を揺らしていくようなアプローチや、
エネルギー治療が出来る方は、
肺から母指に向けてエネルギーを流していくことで、
さらに治療効果は上がっていきます。
② 鎖骨と第一肋骨の間
肺の反射点であり、胸郭の柔軟性を出すことにも繋がります。
この部分のマッサージをしていくだけでも、肺の治療効果を倍増させることに繋がっていきます。
セルフメンテナンスにも有効なので、是非患者様指導にも使ってみてください。
③ 横隔膜リリース
横隔膜は吸気の時に働く代表的な筋ですが、
横隔膜の硬さによって、肺実質の硬さを作っていることもあります。
なので、横隔膜のアプローチも肺の治療効果を高めるうえで重要です。
④ 三焦経
これは、体幹の空間を表す経絡になります。
直接何かの臓器と関連しているわけではありませんが、
臨床上、この三焦経へのアプローチで、肺の柔軟性が向上することが所見として見られます。
三焦経の井穴は、「第4指の爪の際内側(小指側)」になります。
エネルギーの流れは、肺経とは逆で第4指から身体、そして頭部へと抜けていく方向に流れています。
⑤ 上顎骨と頬骨の間
肺は、上顎骨とのつながりがあります。
そして、上顎骨と頬骨の連結部位は、硬さが出来やすく、
この部分の調整によって、肺の柔軟性はかなり上がるのと呼吸のしやすさが変わります。
意外な部分だとは思いますが、ぜひ試してみてください!
【まとめ】
今回は、「肺の治療効果を倍増させる5つの方法」
をご紹介させていただきました。
如何に効率よく治療を展開できるか?
限られた時間の中で、治療効果を出していくことは、
セラピストとして必要なスキルだと私は思うので、
是非上記の5つの治療ポイントを参考にしていただいて、
明日からの臨床に活用していただけたらと思います!
本日は以上になります。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございました!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也