おはようございます。
いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、
誠にありがとうございます。
ALLアプローチ協会
関東支部長 鈴木 正道です。
今回は、「腎臓アプローチのための解剖学」
についてお伝えしたいと思います。
内臓のイメージを伝えるために日々様々な解剖の本や海外サイトを
ウロウロする私はいつのまにか、だいぶイメージが具体的になってきて、
内臓の中がようやく3Dでとらえられるようになってきたところです。
この感覚をみなさんとも共有したいために、
私が調べて回ったイメージを
紹介しながら一緒に内臓内のイメージを具体的に
していただければと思います。
イメージを固めるための情報をお伝えさせて頂きます。
今回は腎臓に関して、腎臓の位置や形のイメージはある程度大丈夫でしょうか?
腎臓を包んでいる膜は?
そして腎臓周辺臓器や
周辺の膜のイメージはどうでしょうか?
横断面で右腎臓と上行結腸が近く、同時に腎臓の前の壁側腹膜(後腹膜)に
癒着するトルツ筋膜もなんとなくイメージできます。
他にも腎臓を取り囲む脂肪被膜の様子や、近接する大腰筋、方形筋多裂筋の位置関係がとてもよく
理解できるので、ここからアプローチの方法もイメージできますね。
そんじゃ実際腎臓を包んでいる膜ってどんな感じなんだと思って調べてみると
これがまだなかなか良いイメージが作れる図を探すのに解剖の本を開いたりネット上を探し回ったりしてみてようやく徐々にその輪郭が分かってきました。
肝臓と腎臓の位置関係が良く分かり、肝臓が下垂してくると
腎臓・大腸に負荷がかかる様子がイメージしやすいですね。
腎筋膜やトルツ筋膜、後腹膜は、構造的には容易に影響し合う構造を
しているので、同時にイメージしながら介入していくとまとめてリリースしたり循環を高めたりすることが可能となります。
左右の腎臓と大動脈・大静脈の位置関係がイメージしやすくなりますね。
ここまでくると、医師が読むジャーナルレベルの図や
海外サイトの図にならないとわかりやすい図が出てこないですね。
腎臓も腎筋膜を介して横隔膜からぶら下がるような構造になっているんですね。
いつも思いますが、あんなペラペラの膜である
横隔膜がこれだけの臓器を引き上げる作用をどうやって出しているのかと思います。
横隔膜は呼吸の主動作筋となっていますが、どれだけの張力をもっているのかいつも不思議に思っています。
横隔膜に重りをぶら下げたら
最大何キロまで引き上げられるのか?
そんな実験できないでしょうけど….
忘れていましたが、
腎臓にも位置の異常の疾患があります。「遊走腎」です。
腎臓はただですら臥位から立位になると3~5センチ下垂すると
言われていますが、その下垂の幅が大きくなると立位になることで腰痛を感じるようになります。
内臓性の腰痛として有名な遊走腎ですが、
きちんと検査しないと発見されないんでただの腰痛として見過ごされがちです。
このメルマガを見たみなさんは、臥位と立位で極端に腰痛の訴えが変化し、
コルセットなどの腹圧をかけることで
症状が弱まる場合は医師と相談が必要なケースになります。
本日は以上になります。
今日からの内臓アプローチに
イメージをプラスすることは
できましたか?
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、
誠にありがとうございました!
それではまた!
今日も一日良い時間をお過ごしください。
ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道