内臓調整

【内臓整体】肝臓アプローチを突き詰めて考える

おはようございます
Allアプローチ協会 鈴木 正道です。
本日もメルマガをご購読頂き
ありがとうございます。

本日も皆さんの臨床のお役に立てる
情報をお伝えさせて頂きます。

今日のテーマは
「肝臓の動き・働きが低下している患者にセラピストができること」
についてお伝えさせて頂きます。

まず肝臓という臓器の働きについて
肝臓の主な働きは3つあります。

1つ目は、代謝
私たち人間は食物からの栄養素を
そのまま利用することはできません。

肝臓は胃や腸で分解、吸収された栄養素を
利用しやすい物質にして貯蔵します。

そして必要に応じて、
それらを分解してエネルギーなどを作り出します。

必要以上のエネルギー(アルコールの飲み過ぎや、糖尿病、肥満など)
を摂取すると、肝臓に脂肪が多く蓄積し、肝臓機能の低下の原因にもなります。

肝臓で分解された物質は血液をめぐり、全身の器官や臓器に送り出されます。

栄養素をからだが利用しやすい形に分解・合成するはたらきを代謝と呼び、
何らかの病気で肝臓の機能が低下するとその働きも低下します。

そうすると食事をしても必要なエネルギーや物質に分解されにくくなり、代謝の異常が現れます。

2つ目は、有害物質の解毒・分解

肝臓は、私たちが摂取した物質
(アルコールや薬剤など)や代謝の際に生じた体に有害な物質を、
毒性の低い物質に変え、尿や胆汁中に排泄するという解毒作用を持っています。

必要以上にアルコールや薬物を摂取すると
肝臓の解毒作用が追い付かず、肝臓に大きな負担をかけてしまいます。


人間にとって有毒な物質であるアンモニアは、
腸管内の細菌によって食物中のタンパク質からつくられます。

アンモニアは健康な人では、
肝臓の働きによって無毒化され、尿と共に体の外に排泄されます。
肝機能が低下すると、血液中にアンモニアが増えてしまい、
脳が障害されてしまうことがあります。

肝機能の低下によって引き起こされる症状は
他にも様々なものがあるため注意が必要です。

3つ目が、食べ物の消化に必要な胆汁の合成・分泌です。

「胆汁(たんじゅう)」は、肝臓の中で常に分泌されている物質であり、
主に脂肪の乳化とタンパク質を分解しやすくする働きがあります。

このはたらきによって、脂肪は腸から吸収されやすくなります。
また、コレステロールを体外に排出する際にも必要な物質です。

胆汁には「胆汁酸」「ビリルビン」「コレステロール」が含まれています。

肝臓に障害が起こり胆汁の流れが悪くなると、
血液中にビリルビンという色素が増え、白目や皮膚が黄色くなる黄疸(おうだん)と呼ばれる症状があらわれます。

これら3つの働きを阻害する要素として
とても重要なのが
・肝臓循環
・炎症
・酵素反応となります。


そもそも肝臓の働きが低下すると
運動面では、
・呼吸や胸郭の可動性
・腹斜筋・前鋸筋・広背筋などの体幹筋の機能低下
(他にも影響は多いですが)
につながります。

同時にこれらの筋にアプローチすることで
肝臓の自動力・可動力を改善することもできます。

内臓アプローチをするようになって
感じるのが、内臓にアプローチする前に
アウターの介入をしてそれでも内臓の動きや循環に
問題があれば内臓に介入するぐらいでいいように感じています。

内臓とつながりの深い筋膜構造も
浅筋膜から繋がっているため何も深い場所をぐりぐりするだけが
内臓アプローチではないと感じています。

私は脊柱・胸郭の筋や骨アライメントを整えるだけで
7割は内臓のアプローチが終了するケースが多いです。


必要であれば最後に直接、内臓の介入をするだけでも十分改善します。

肝臓循環はまずアウターから診ていってください。

肝臓の触診がきちんとできていれば
変化を探ることは簡単になってきます。


続いて炎症になりますが、炎症の大きな原因は、脂肪肝にあります。

肝臓の貯蔵作用により肝臓は脂肪を蓄えながら肥大していきます。

この脂肪細胞が肥大するにつれて、細胞は炎症しやすくなっていきます。

脂肪細胞が肥大するとは同時に細胞の老化も意味しています。

今の時代お酒を飲む習慣がある人は、脂肪肝のリスクがあります。

血液データでは、AST<ALT、 γGTP>尿素窒素 両方→脂肪肝の指標となります。

AST、ALTは35以下で、健康診断はAがついてしまいますが、
分子栄養学的には、20でそろっているのが理想です。

ALTの方が数値が高い場合は脂肪肝が、示唆される場合や、ビタミンB群の不足が疑われます。

Aで不調がある人なんて結構いるので、深読みできる能力はあってもいいですね。
診断はしないでくださいね。

単純に脂肪肝は肥満やアルコールによる
肝臓の負担が原因になるので、生活習慣から見直していくことで改善できます。

肝硬変になると手遅れになることも多いので
早めの対応が必要になります。

肝臓の炎症が改善すると肝臓の中で行われる解毒に関しても
代謝がスムーズに行われるようになるので
より体の質があがります。

なかなか痛みや傷、損傷が改善しない方は
まずは内臓の炎症が改善することが必要となります。

最後の肝臓の解毒やエネルギー生産を含めた
代謝を働かせるためには、肝臓の酵素を助けるビタミン・ミネラルがとても重要になります。

コンビニ食や外食え野菜を食べたところで、
その野菜にほとんどビタミン・ミネラルは入っていません。

この食品の裏側は今週のyoutubeでお伝えさせていただきます。

酵素は単体では働かず、働きを助ける補酵素と一緒に働くのでとても重要です。

国の基準量を摂取しても、病気にギリギリならないだけなので
ビタミン・ミネラルは食事と足りなければ海外のマルチビタミンなどがおススメです。

【おススメマルチビタミン・ミネラル】
Life Extension Two-Per-Day ツーパーデイ

生活習慣で固まった肝臓周辺の筋や関節は
徒手でアプローチして、生活習慣や食事から肝臓の働きを高めることで
姿勢や動きも変化していくので是非アプローチしてみてください。

自分でダイエットしても肝臓の脂肪肝が
改善するととてもパフォーマンスアップしますよ!

本日は以上になります。
最後までご購読いただきありがとうございました。

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