その他

肩こりアプローチ 肘や手首の影響について

from 山口拓也
自宅 デスク より

いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!

本日は、
「肩こりアプローチ 肘・手首の影響」
というテーマでお話をさせて頂きます。

今回はその他の原因について書かせて頂こうと思います‼︎

案外、肩こりを治すアプローチって難しいんですよね。

少しでも参考にして頂けますと幸いです‼︎

【肩こりアプローチについて】

まず、手首や手掌から来る影響についてです。

肩こりといえば、僧帽筋や肩甲挙筋などを横断マッサージするイメージですが

それでは改善しない患者様は山ほどいます。

それは、手掌がトップメジャー(主要問題点)の場合です。

これはなぜか・・・?

そもそも、

肩こりの定義は僧帽筋エリアに生じる

「こり感」だったり「重だるさ」などです。

だからこそ、僧帽筋周囲をほぐせばいいという訳ではありません。

そこで考えるのが手掌や肘関節からの影響です‼︎

なぜ、肩の問題なのにそれ以外をアプローチするのか?

それは、筋膜は繋がっているからです。

他の言い方でいえば、人間の体はテンセグリティー構造になっているからです。

簡単にいいえば、全身は繋がっているってことですよ(笑)

※テンセグリティー構造とは?
身体は、歪みを局部に集中させることなく全身に分散できるように設計されている。

肩こりで問題になるのが、手掌の母指球筋が肩こりの原因になることは良くあることです。

最近は、パソコンやスマホの使用で非常に母指球筋を使う頻度が増えたために母指球筋の筋硬結から肩こりになる患者様が非常に増えました。

母指球筋といえば、ディープフロントアームラインに入っています。

※ディープフロントアームライン(DFAL)とは?
小胸筋→烏口突起→上腕二頭筋・上腕筋・鳥口腕筋→橈骨骨膜→母指球筋

このDFALは、小胸筋で硬くなるか? 母指球筋で硬くなるのか?と言うケースが非常に多く感じる。

そして、母指球筋でも最も筋硬結ができる場所として大菱形骨の場所をしっかりリリースして頂きたいです。

ここは、4つの筋肉(母指球筋)のうち3つ(母指内転筋以外)が起始する場所です。

でも、大菱形骨・小菱形骨・舟状骨の場所は全てリリースして下さいね。一番硬くなりやすいのは、大菱形骨です。

(肩こりの流れ)
母指球筋が硬くなる→DFAL硬くなる→小胸筋が引っ張られ胸郭全体制限がかかる・猫背のアライメントになる→僧帽筋周囲は伸長され肩こりとなる

その他も 、肩甲骨の外転筋の短縮、内転筋の伸長 肩関節の内旋筋の短縮、外旋筋の伸長となる

と言う流れで肩こりにつながるのでぜひ母指球筋のアプローチが必要ですね。

アプローチだけでなくての過度な仕様も控えるように指導しておきましょう。

【肘からくる肩こりの問題】

その他にも肘からくる肩こりのパターンもめちゃくちゃ多いです。

そもそも、肘関節は肩関節と手関節の間にありますし肘関節の頭骨頭のアライメント不良などが起こると4本のアームライン全てに悪い影響が起こります。

骨がずれたら筋膜ラインが伸長するのは当たり前ですよね。

アームラインの4つは、全て肩こりの原因となるのですが、

肩こりに関係する知ってほしいラインは、スーパーフィシャルアームライン(SFAL)です。

このアームラインは、浅層フロントラインですね‼︎

※スーパーフィシャルアームライン(SFAL)の構成
大胸筋・広背筋→内側筋間中隔→前腕屈筋群→手掌面の筋群

この筋膜ラインは、非常に短縮しやすく大胸筋や広背筋の短縮により巻肩傾向になる。それからくる肩こりにもなりますね。

このラインの中で最も硬結が起きやすいのは、前腕屈筋群が起始する

内側上課の場所です。具体的に言うと内側上課の少し下ですね。

これは、前腕屈筋群が起始する場所で手を使う人は非常に硬結ができています。

ここのアプローチは必須になりますね。

出ないと、大胸筋や広背筋の短縮がいつまで立っても治らないということ

になりますよ‼︎

本日は最後まで読んで頂き誠にありがとうございます。

少しでも臨床のヒントになると嬉しいです。

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一般社団法人 ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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