ALLアプローチ協会 山口拓也です。
いつも当協会の公式ブログをお読みいただきありがとうございます。
今回は、理学療法士・作業療法士・柔道整復師の方々へ向けて、
「経絡治療の圧倒的メリットとは?」
というテーマでお話しします。
経絡治療と聞いて、実際にどういった時に使うといいのか?
そもそもそんな治療やったことがない!
といった方がほとんどだと思います。
私も初めは、
「使いこなせるようになったけど、」
「際あんま使う場面ないなー。」
「結果は出るけど、筋骨格治療で全然対応できるしなー。」
と、必要性やメリットを見出せませんでした。
しかし、
臨床経験を積む中で、
「こういった患者さんには使えるな!!」
といった圧倒的なメリットを見出すことができました。
それは、「急性期の痛みや痛みを非常に感じやすい方」
にはかなり有効な治療法であると気づきました。
おさらいですが、経絡というのは
肝経、心経、腎経など12本の東洋医学でいう
「気の流れ」が身体をそれぞれの経路に沿って流れていると言われています。
その12パターンある経絡というのは、
筋膜のラインとリンクしている部分があります。
例えば、
脾経・肝経・腎経などは、ディープフロントライン
心経は、ディープフロントアームライン
と重なる部分があるため、経絡を使うことで、筋膜の治療に応用ができます。
経絡治療のやり方で2つオススメなのが、
⓵井穴(せいけつ)またはその他の経穴(けいけつ)を調整する。
※井穴とは、足・手の爪の際にある気の流れの出入り口のこと。
⓶エネルギーを経絡に流していく。
といった治療テクニックがあります。
どちらも、ほとんど患部を触れることなく治療ができる。
といった圧倒的なメリットがあります。
徒手療法は積極的に行えないとされる、急性期の患者様や
閾値が低く、少しの刺激で痛みを感じてしまうような患者様に最適なアプローチで
患者さんの負担を最小限に抑えることができるので、とても喜ばれる治療法であるといえます。
事実。上腕骨骨折ope後の患者様を担当する機会があり、
上腕~前腕にかけて腫脹があり、
触るだけでも強い痛みを訴える状態でした。
この方に、手指の井穴を押圧、またはエネルギーを経絡上に流し、ターゲットとなる筋・筋膜を調整する。
といったアプローチを行った結果、
ほとんど治療中に苦痛を訴えることなく、疼痛・可動域の改善につながりました。
つまり、経絡治療を使いこなすことができれば、
徒手での介入が困難な患者様にもアプローチができ、患者様の負担が減るので、
結果、症状の改善と満足度の高い治療を提供することができます。
逆に、強い刺激や指圧による心地よさを求める患者様にはあまり向いていない治療だと思いますので、その辺は使い分けていただければと思います。
どんな患者様にも満足していただける治療を提供できるようになるためにも、
経絡治療を学ばれることをおススメします!
本日は以上になります。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました!
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ALLアプローチ協会 代表 山口拓也