from 山口拓也
埼玉 越谷 デスクより
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
今回も勉強熱心なセラピストさんに向けて
高血圧に対応する内臓治療 総まとめ
というテーマでお伝えしていきます。
高血圧ですが、
本来であればなかなかアプローチしようとも
思わない症状だと思います。
運動療法や塩分調整などで徐々に下げていくという
イメージの方が多いのかな?
確かに高血圧のアプローチは、なかなか時間がかかります。
生活習慣の指導も非常に重要になってくるし、ほぼほぼ降圧剤や別の薬を服用してますから。
高血圧に対するアプローチは、数多くありますので
1つ1つ解説していこうかなと思います。
【その前に高血圧って?】
血圧が高いという状況は、血管の壁に内側からかかる圧力が
通常より大きいということで、血管の壁に悪い影響を与える状況のことを指します。
収縮期血圧が140以上、拡張期血圧が90以上どちらかを
超えると高血圧という判断をします。
90%の高血圧は、原因不明と言われています。
本態性高血圧とも呼ばれていますね。
10%の高血圧は、二次性高血圧で原因が分かっています。
腎臓の病気やアルドステロンの分泌異常などです。
そして、高血圧は遺伝的要因の方もいれば
環境的要因で高血圧になる方もいますね。
実際に、原因不明がほとんどだから薬で対応してしまうのが
日本の現状というわけですね。
では、セラピストの私たちはどうのようにアプローチすればいいのかを書かせて頂きました。
【高血圧に対応するアプローチ】
内臓治療
・心臓
心不全や心筋梗塞・狭心症などのリスクを防ぐためにも
事前にここのアプローチは必須ですね。
貧血に対しての治療の場合は気をつけましょう。
・腎臓
腎臓には、そもそも血圧の調整をする役割があります。
レニンーアンジオテンシンーアルドステロン系
という言葉を覚えていますでしょうか?
昔のメルマガでほんの少し書きましたね。
(高血圧と関係する腎臓の3つの働きを解説します。)
①塩分と水分の調整
塩分=高血圧ってイメージは
皆さんも持っているのではないでしょうか。
腎臓はもともと食事から摂取した塩分を
水分と一緒に尿として体外に排出します。
ですが、腎臓の機能が下がると水分を体外に
排泄できないために血液量が増えてしまい
高血圧に繋がってしまいます。
②血圧を上げるホルモンを分泌します
腎臓から「レニン」という酵素を分泌することで、
アンジオテンシンⅡを作り
アルドステロンの分泌から血液量の増加・血管の収縮で
血圧上昇につながります。
腎臓の機能低下は、
上記の血圧を調整する能力を低下してしまいます。
③抹消血管の抵抗を上げます
腎臓は無数の細い血管から作られています。
ここで濾過されますからね。
しかし、腎臓の機能が下がると抹消血管が硬くなり
血流の流れが悪くなることで血圧が上がってしまいます。
この腎機能が下がった状態が続くと、濾過機能も下がり腎不全になってしまうということですね。
・肝臓
肝臓は、高血圧に関係します。
ですが、
肝臓機能低下→高血圧 という流れは
少し違いますね。
高血圧→肝機能低下
という流れの方が多いですね。
肝臓が弱いだけでは、高血圧になるってわけでもないです。
ですが、内臓は機能(イネイトインテリジェンス)を補っています。
500個も機能があるって言われてますから、
肝臓に負担がかかると他の腎臓や心臓の循環に関与する内臓にも
負担がかかりますから高血圧になるって考えもできますね。
高血圧の人は、
ほぼほぼ肝臓に負担がかかっているので
肝臓治療をして上げましょう。
・副腎
先ほども書きましたが、高血圧の原因にアルドステロンがあるって書きましたね。
アルドステロンは副腎から分泌されるホルモンで、
腎臓におけるナトリウムの再吸収を促進さしたり
血圧上昇の調整などをします。
本日の記事は以上になります。
他にも筋膜・骨格治療・生活習慣なども
大事なので合わせて行いましょう。
臨床に少しでも生かしていただけると幸いです。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也