頭蓋仙骨療法どこから治療する?
From 山口拓也
埼玉 越谷 デスクより
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
頭蓋仙骨療法を治療する際の順番
というテーマでお伝えしていきます。
この記事を書いた、昨日はALLアプローチ協会プレミアムコース2日目
(頭蓋仙骨療法)in東京でした。
受講生のみなさま、飲み込みが早くて素晴らしかったですね。
少し話が脱線しましたが・・・
頭蓋仙骨療法を学んでただ実践するだけではダメです。
・どんな時に使うのか?
・どんな順番で
・どのくらいの時間で
・頻度は?
・好転反応どうするのか?
などなど・・・・
単純にやるだけでは、
ダメという事ですね。
今回は、頭蓋仙骨療法の順番を
解説していきます。
【頭蓋仙骨療法 治療する順番とは?】
一番最初は、頭蓋骨を触らない方がいいです‼︎
まず、基本的に仙骨・脊柱から
アプローチをすべきです。
なぜかというと、頭蓋仙骨リズムとして話すと
頭蓋(脳室の脈絡叢)→後頭骨→脊柱(硬膜管)→仙骨(S2)
という流れで脳脊髄液が流れています。
そのため、頭蓋からアプローチして
脳脊髄液を抹消(仙骨)の方に流しても
脊柱の硬さや仙骨が硬いと脳脊髄液が逆流してしまい
脳圧を下げたいのに上がってしまうことがあります。
そのため、まずは仙骨と脊柱の
アプローチが必要ですね。
ただし、仙骨と脊柱の骨格アプローチの場合ですが
筋肉の調整をしないと
アライメントを完全に修正することができません。
仙骨と脊柱のアプローチが修正したら、
次は硬膜管の調整が必要です。
硬膜管は、脳脊髄液の通り道ですね。
この硬膜管は、
脊柱のアライメントが崩れていても捻れますし
硬さを引き起こしやすい部位でもあります。
ここのアプローチをしないと、
脳脊髄液の逆流に
繋がってしまうということですね。
硬膜管がリリースできたら、
やっと頭蓋のアプローチに入ります。
しかし、まだ頭蓋骨ではありません。
頭蓋骨に付着している筋肉からアプローチします。
なぜかというと、
1次呼吸による頭蓋の可動性を
止めている原因が筋肉だからです。
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【1次呼吸とは?】
頭蓋周囲の筋膜調整が終わったら
次は頭蓋骨のアプローチに入ります。
ただ、どこからでも良いというわけではありません。
なぜかというと、頭蓋骨はギアの動きに似ているからです。
順番としては、頭蓋骨でいう
外側の骨からアプローチしていきます。
前頭骨・頭頂骨・側頭骨・後頭骨→頬骨・上顎骨・顎関節・鼻骨→篩骨・蝶形骨
ざっくり並べるとこのような順番がベストですね。
【まとめ】
①骨盤周囲の筋膜調整
②仙腸関節アプローチ
③脊柱周囲の筋膜調整
④脊柱アライメント調整
⑤硬膜管リリース
⑥頭蓋周囲の筋膜調整
⑦頭蓋骨のアプローチ 外側
⑧頭蓋骨のアプローチ 内側
このようにアプローチすることで、
「もどり」や熱のこもりを
最大限無くすことができます。
ぜひご参考になってください。
最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。
一般社団法人 ALLアプローチ協会 代表 山口拓也