頭蓋仙骨療法における脳脊髄液について・・・
From 山口拓也
埼玉 越谷 整体院より
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
頭蓋仙骨療法における脳脊髄液について・・・
というテーマでお伝えしていきます。
本日は、脳脊髄液の基礎から治療まで解説して行きたいと思います。
ぜひ、頭蓋仙骨療法を行っている人は、脳脊髄液の基本を頭に入れて施術して頂ければと思います。
前回もかかせて頂きましたが、忘れてしまいますからね。
【脳脊髄液の生理学】
脳脊髄液のPH値 CSF=脳脊髄液です。
CSFのPH値は7,32で血液よりもPH値の変動が小さいです。
脳脊髄液の産生は、脈絡叢です。
脈絡叢は、約3分の2を産生します。
・その他の場所で産生されているの
①頭蓋と脊髄のくも膜下腔の毛細血管
②脳室の上衣および実質の脈管周囲
最も脈絡叢が大きのは、側脳室の側壁にあり、第3脳室と第4脳室にもあります。
◆分泌量について
・毎時20〜40ml、
すなわち1日500〜1000ml
・CSF全体の交換は、1日に3〜6回
◆CSFの再吸収について
・クモ膜絨毛により再吸収されると考えられています
・硬膜にあるクモ膜により、CSFは静脈洞、特に上矢静脈同に流入する
◆脳脊髄液の循環
くも膜下腔脈絡叢および脈管周囲腔で、分泌されたCSFは、側脳室からモンロー孔を通って第3脳室へ循環し
そこから中脳水道を通って第4脳室へ循環する。
第4脳室のCSFは、ルシュカ孔とマジャンディ孔を通り、頭蓋および脊椎の外側液腔およびクモ膜下腔へ流入する。
簡単に書くと・・・↓
脈絡叢・脈管からCSF産生→側脳室→(モンロー孔を通る)→第3脳室へ循環→(中脳水道を通り)→第4脳室→(ルシュカ孔・マジャンディ孔)→頭蓋・脊椎外側液腔・クモ膜下腔
◆脳脊髄液の役割
・脳と脊髄の保護
・脳・軟膜の栄養補給およびドレナージ
・老廃物の搬出(リンパ機能)
・視床下部および神経下垂体の物質の運搬
・免疫学的役割
◆ホルモンの影響
・エストロゲンはCSFの量は増大させる
・パソプレシンとグルココルチコイドは
CSFの産生率が低下
・コルチコステロイドは、
CSFの吸収を増大
◆自律神経系の影響
・脈絡叢には、交感神経繊維と副交感神経繊維が存在するとされる
・CSFの産生は、交感神経を刺激すると30パーセントまで減少し、副交感神経を刺激すると最大ほぼ100パーセントまで増大する
◆脳脊髄液のアプローチ
①産生させたい
相反テクニック 側頭骨テクニック
鱗状縫合へのアプローチが有効
②吸収させたい
矢状縫合テクニック
百会アプローチ 相反テクニック
本日の記事は以上となります。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也