皆さん こんにちは
ALLアプローチ協会代表 山口拓也です。
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
胸椎の重要性【胸椎治療‐自律神経‐セルフメンテナンス】
というテーマでお伝えしていきます。
胸椎は、自律神経とも関係しており患者様で硬い人が非常に多いので
皆様もぜひ臨床に取り入れて頂けると嬉しいですね!
【胸椎の解剖学など】
胸椎は、(Th1~Th12)12個の椎骨があります!
胸郭の後面の役割があり肋骨とも連携しています。
それが、胸椎の最大の特徴ですね!
胸椎は、下位ほど大きく生理的湾曲でいうと後湾となっています。
円背の患者様は、特に胸椎部の後湾が増強している状況にありますね!
【胸椎と自律神経の関係って?】
脊柱と自律神経には、深い関係性があります。
頸椎、胸椎、腰椎、骨盤すべてに自律神経と関係しているのですが
今回は胸椎について書かせて頂きます!
胸椎は、位置関係で考えても心臓や肝臓、肺などが近く
自律神経節が多く含まれている部位でもあります!
交感神経が胸椎の前から肋骨のつなぎ目を通っていたりする影響から
自立神経障害が非常に起きやすい場所でもありますね!
【なんで、胸椎が硬くなるの?】
それは、生活習慣の問題が非常に多いです!
もちろん、すべての症状は環境要因がほとんどです。
具体的に話すと、ストレスや食生活、パソコンやスマホなどの刺激、睡眠不足、不良姿勢など!
個人的に臨床でよくみられるのが、ストレスで胸椎を硬くしている人が多いことを良く感じます。
精神的なストレスはもちろんですが、寝不足や仕事などの疲労感が強い人は精神的なストレスはなくても無意識でストレスを感じているようです。
そんな方が胸椎を硬くして自律神経障害を起こしている人が,整体院で多くの患者様を診させて頂いて感じますね。
これらが、胸椎単体だけでなく筋膜や硬膜、他の脊柱の関係性から硬さを作り出します!
【胸椎と痛みの関係について】
胸椎の硬さが肩の痛みや腰の痛みなど全身に影響してしまいます。
なぜかというと、胸椎の硬さが出ると肋骨とつながっているため肋骨や肩甲骨(肩甲骨は肋骨や筋肉とつながっている)の動きの制限につながってしまいます!
※臨床上、胸椎硬い人は肩甲胸郭関節ガチガチな人多いです。
そうなってしまうと、肩甲骨の動きの制限から肩関節挙上90°~120°のあたりで痛みや可動域制限として出てしまう患者様がいらっしゃいます。
また、胸椎の硬さから他の脊椎がハイパーモビリティーとなり
(要は、胸椎の硬さで腰椎が代償的に動きすぎる)
ヘルニアになってしまう患者様も多いです。
【胸椎と内臓の関係について】
※文献によってさまざまですが、
私の使っている胸椎と内臓の関係を書かせて頂きます!
ここを押圧して内臓を緩ますことも可能なのでぜひご参考になってください!
内臓治療に合わせて行っていただけることを期待しております!
例:T11(胸椎11番)→右:小腸
(胸椎11番の右が小腸の反射点ということです!)
・T1→右:心臓上部 左:心臓下部
・T2→左:左肺
・T3→右:右肺
・T3・4の間→左:気管支
・T4・T5の間→右:胆のう
・T6→右:肝臓右葉 左:肝臓左葉
・T7→右:十二指腸 左:胃
・T8→右:膵臓(膵頭) 左:膵臓(膵尾)
・T8・T9の間→左:脾臓
・T9→右:右副腎
・T10→左:左副腎
・T11→右:右小腸 左:左小腸
・T12→左:腎臓
【頭蓋仙骨療法との関連?頭蓋治療の前に脊柱を治療するべき理由!】
頭蓋仙骨療法では、脳脊髄液の循環を改善させると思いますが
その前に脊柱の治療をする必要があります!
なぜかというと頭蓋~仙骨S2までを循環している途中で脊柱を通
るからです!
そのため、胸椎の硬さが脳脊髄液の循環を阻害する要因となってしまいます。
【胸椎の治療について】
胸椎(脊柱)の治療では、直接法と間接法があります!
・直接法とは…歪んでいる方向とは逆方向に誘導して調整する
・間接法とは…歪んでいる方向に一度誘導してから修正方向に調整する
私自身は、患者様によって使い分けており仙腸関節の調整をしながら
胸椎の調整をしています!慣れないとできないですが・・・
【胸椎のセルフメンテナンスについて】
胸椎のセルフメンテナンスを患者様に指導することは非常に重要となります。
なぜかというと、胸椎は生活習慣が改善されなければすぐまた硬くなってしまいます。
私は、ほとんどの患者様に指導しているメンテナンスがあるので
自律神経障害のセミナーの特典として入れているので
是非楽しみにしておいてください!
【まとめ】
胸椎治療は、痛み治療や自律神経障害など重要な要素となります。
胸椎治療がしたことない方は、ぜひチャレンジしてみて頂ければと思います。
本日も最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
それでは、また明日!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也