いつもALLアプローチ協会の公式ブログを読んで頂き有難うございます。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。
本日は、「浮腫みに対してのアプローチ」について書かせて頂きたいと思います。
先日、私の元に浮腫みのメルマガを書いて欲しいという
希望がありましたので浮腫みについて書かせて頂きます。
皆様は、浮腫みについてどれだけ知識を持ってアプローチしているでしょうか?
浮腫みを放っておくって結構体に悪いですよ。
少しでも参考になりますと幸いです。
【そもそも、浮腫みって何?】
浮腫(ふしゅ)って良く聞く言葉だと思いますが
顔や手足など末端に水分が溜まり腫れている状態(疼痛はなし)。むくみも浮腫も一緒ですね。
簡単に言えば、水分が溜まっているから水分が溜まる要因を無くせば
解決するということは当たり前ですよね。
もう少し生理学的に話させて頂くと・・・
身体のおよそ6割は水分でできています。
その3分2は細胞内液、3分の1は細胞外液ですね。
※細胞内液、細胞外液について
細胞外液(3分の1):血液に含まれている水分、リンパ液や細胞間質液も含まれる。
細胞内液(3分の2):細胞内にある水分
上記の水分は、細胞や血管などを行き来して、細胞に栄養を送ったり、老廃物を除去したりしていますが水分の配分は変わりません。
しかし、配分のバランスが崩れると細胞間隙に水分が溜まってしまうことが
浮腫みの状態です‼︎
これは、血管から細胞間隙へ水分が流れ出る水分が多くなる。
血管やリンパ管へ吸収される水分が減ってしまうなどの理由で起こります。
では、なぜ吸収される水分減ってしまったり水分が流れ出るのでしょうか?
そちらについて解説していこうと思います。
【水分が溜まる要因】
1つ目は、アルブミンです‼︎
アルブミンは、血漿タンパク質のうち約60%を占めており
血漿蛋白の中で最も量が多いタンパク質です‼︎
この役割として重要なのが、血管内に水分を保持する役割を持っています。
血管の浸透圧ってやつを調整してますね。
血液中のアルブミンが低下すると、血管内の血液の量が少なくなったり、血管外に水が溜まったりしますね。
これが、浮腫みとアルブミンの関係です。
アルブミン濃度が崩れると浮腫んでしまうということになります。
では、アルブミンの低下などを引き起こす要因とは何でしょうか?
①肝臓の機能低下、肝硬変などです。
浮腫みを引き起こす要因として、肝臓の問題がございます。
肝臓でアルブミンが生成するので、アルブミン低下は肝機能低下を疑います。
②ネフローゼ、腎機能低下
タンパク尿などアルブミンを排泄してしまうため、むくみの要因となります。
③栄養失調
2つ目:心疾患、心臓関係
心臓として循環に問題が起こると静脈圧が増えます。
そのため、間質へ水分が移動して浮腫みとなります。
他にも様々な浮腫があります↓
3つ目:甲状腺機能低下症:粘液水腫と呼ばれるもの
4つ目:炎症反応:サイトカインなどの神経伝達物質による血管透過性亢進による浮腫
5つ目:妊娠中毒
6つ目:薬物性
などなどがあります。
疾患で言えば、たくさんありますね。
【浮腫みを見るときは、範囲でみましょう】
浮腫は、2パターンあります。
①全身性浮腫
全身性浮腫の場合は、
・心不全の問題
・腎臓不全、ネフローゼ
・肝臓疾患
・甲状腺機能低下
・妊娠中毒
・栄養失調
・薬物性
などが当てはまります。
重力があるので、全身性の場青は、足部から浮腫んでいきます。
②局所性浮腫
・深部静脈血栓症
・リンパ管浮腫
・腫瘍、動脈瘤
・痛風
などなど・・
【生活習慣からくる浮腫みについて】
①塩分の取りすぎ
塩分を摂りすぎると、体内のナトリウム濃度が上がってしまい
細胞内の水分を細胞外に移動し濃度を一定に保とうとする。
結果、浮腫みにつながる。
②睡眠不足
睡眠をすると、重力の解放や副交感神経が優位になることで浮腫みの改善につながります。
睡眠不足は、副交感神経が使えずむくみに繋がります。
③体を冷やしてしまう、ストレス、運動していない、タバコ、お酒など
体が冷えていると、ストレスは交感神経優位に働き血管が収縮してしまい浮腫みやすいですね。
運動していないと、筋ポンプの作用が働かず問題がおきます。
【浮腫みになると・・・】
浮腫みの正体は、老廃物や二酸化炭素を含む水分です。
放置してしまうと血管やリンパが圧迫されてますます浮腫みます。
その水分は、脂肪細胞の栄養となり代謝されにくい脂肪となりますね。
さらに、細胞は酸欠状態となってしまいます。
疲れやすさや高血圧などにつながってしまいます。
【浮腫改善のセルフエクササイズについて】
浮腫改善のセルフエクササイズについては、動画で解説しておりますので
ぜひご覧ください‼︎
【浮腫のアプローチ】
浮腫の場合は、心源性なのか?肝臓や腎臓由来なのか?
栄養の問題なのか?など詳細に評価してアプローチを決めましょう。
内臓治療、頭蓋仙骨療法や筋膜アプローチ、リンパマッサージなどを組み合わせつつ
セルフメンテナンス 指導と生活習慣指導してあげる事が重要です。
評価が大事って事ですね。
本日の記事は以上となります。
最後までお読みしていただき誠に有難うございました。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也