リンパ系アプローチテクニックの重要性について・・・
From 山口拓也
埼玉 越谷 整体院より
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
リンパ系アプローチの重要性について
というテーマでお伝えしていきます。
私自身リンパ系に関しての考えが
あまり臨床で抜けていた時期があるのですが、
やはり体の中にある体液の1つなのでとても重要ですよ。
では、リンパがなぜ重要なのか?
リンパのうっ滞の要因などなど解説していきたいと思います。
【リンパについて】
リンパのうっ滞は、様々な障害を生じます
抹消だけでなく、頭部や顔面の円滑な生理運動には必要不可欠です。
特にリンパ系の機能として、最も重要なのは免疫系の機能です。
リンパテクニックをすることにより、
免疫機能を明らかに強くするというデータが数多く存在するほどです。
だからこそ、我々もリンパテクニックをする必要がありますよね。
(リンパが悪いと↓)
リンパの流れが悪い→組織にうっ滞と浮腫が生じる→
細胞外環境に物質代謝産物を蓄積させ、
細胞の代謝を妨げる→機能障害・疾患が生じる
(機能障害・疾患)
①筋肉の活動性低下、筋組織の緊張亢進
②結合組織、筋膜の緊張
③内臓系の機能低下、特に免疫系に負担がかかる
④自律神経系への障害(バランスが取れなくなる)
⑤1次呼吸の障害
などなど
免疫系の負担だけでなく筋膜にも影響しますね。
そうすると、骨格や頭蓋、経絡など全体への負担に・・・
全て繋がっているってことですね。
【リンパ系のうっ滞の要因】
①筋肉の活動性
筋肉の活動性に大きく影響されるため、
筋緊張の異常を取り除く必要あり・・・
②横隔膜
横隔膜は最も重要なリンパポンプである。
リンパは、肺呼吸の呼気相で深部のリンパ管叢に充満する。
③腸蠕動
腸蠕動は大部分のリンパに対しポンプの役割をする
④動脈血管の脈
血管の脈拍はリンパポンプの役割をする
⑤神経支配
自律神経系はリンパ管に刺激を与え、
胸管や他の大リンパ管にリズミカルな収縮を生じさせる。
交感神経のインパルスは、
リンパ節の受容体を介して
リンパ管およびリンパ節の流れに影響を与える。
⑥結合組織および筋膜の緊張状態
【リンパテクニックの禁忌】
①未治療の悪性腫瘍
②発熱を伴う急性の炎症
③血栓症
④非代償性心不全
【リンパアプローチで重要な部位とは・・・?】
①頸胸隔膜(シブソン筋膜)
最終的に、リンパは胸鎖関節の左右(鎖骨下)の
静脈角に置いて静脈血流に還流します。
なので、この部位と周辺のアプローチは
非常に重要ということになります。
頸胸隔膜、胸鎖乳突筋、斜角筋肉、胸鎖関節、上部胸椎、上部胸肋関節が重要となります。
②筋膜の緊張調整
筋緊張亢進、組織の緊張、
骨のアライメント不良によるリンパの流れの妨害
③横隔膜の聴力の解放
横隔膜の機能を診察し、必要に応じて治療する。
横隔膜の可動性および運動の振り幅が良好であれば、
胸管のドレナージも良好に保たれる。
④内臓のリンパ排出の改善
脾臓、小腸、盲腸、肝臓、胆嚢、胸腺、肺の治療が必要。
【ちなみに・・・】
操体法の足揺らし操体も
リズミカルな運動により抹消のリンパを促せます。
当協会のセミナー受講していただいた方は
できると思いますので、
リンパも意識していただければと思います。
本日の記事は以上となります。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也