おはようございます。
ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。
今回は、【なかなか治らない足部痛について:後半】
をお伝えさせていただきます。
◆前半の記事はこちら↓
前回のメルマガでお伝えさせていただいた内容は、なかなか治ることができず
痛みが続いている足部痛に対して
・最初の説明
・ティーチングとコーチング
・靴の指導
・運動療法
・必要であればインソールです。
を行うにあたり、最初の説明で大切なことをお伝えさせて頂きました。
最初の説明では、問いかけをして
なぜ治れなかったか?
質問形式でコーチングをしますが、
多くの患者では、「それが分からないから来ている」
といった空気になりやすいためティーチングを交えながら
その痛みは自分の行動・価値観・観念が作り出していることを分かってもらう作業です。
「なぜ自分で治れないかわかりますか?」
という問いから始まり本人が分からない領域には
ティーチングをしながら必要に応じてコーチング的な問いかけをしていきます。
この話し合いのゴールは、血液の質を改善し、患部に栄養を効率よく送るために
血質改善のための水分摂取と食事改善を本人が必要だと思って
実践してもらうためのコーチングとティーチングになります。
今まで整体でも薬でも良くできなかった原因は、
あなたの価値観と観念に基づく行動や選択が変わらないからだと言うことを
真剣に理解していただく必要があります。
最後に体重の話をしますが、足のアーチを壊す原因は、
栄養不足による足部筋の萎縮か体重増加によるアーチの破壊が原因であることが多いです。
なのでいくら筋力強化やストレッチをしても効果がでないことが多いです。
足部痛や足趾痛の運動療法や整体をするのであれば、
絶対に栄養・水分・血質・循環の改善と体重の減少を一緒に行わなければ、最大限の効果は出せません。
このことを分かっていただけなければたらいまわしのように
病院や接骨院、整体院を回ってきた患者様は良くできないと私は考えています。
あなたの食に対する価値観・水分摂取に対する価値観が、
プラスしてあなたの靴に対する価値観が
変わらなければ今のあなたの体は変わらないという話が大切です。
もちろん慢性疼痛の方は、こういった話が重要になりますが、
交通事故や外傷の方も回復が遅い方には説明が必要になります。
みなさんは患者様の靴に関して興味がありますか?
私は患者様が履いている靴は全員チェックします。
自宅サロンや訪問整体病院でのリハビリで
靴をみる機会が少ない方は経験がすくないかもしれませんので
いくつかポイントをお伝えしておきます。
まず大前提として靴のサイズが合っているか?
サイズは最低限合わせましょう。
正直靴の横幅は日本の靴屋ではそこまで選ぶことができません。
※ほとんどEE~4E
患者様に靴を選んできてもらうことはかなり難しいので注意が必要です。
ポイント①
靴のアウトソールが水平であるか
こちらの動画をご覧ください↓
この動画では膝の痛みに特化した靴として
売り出されている靴ですが、床に置いて揺らしてみると
靴ごとに揺れが大きく違います。
ちょっといやらしいことに
14000円の靴が一番揺れて、
16000円の靴が若干揺れて
22000円の靴が全く揺れません(笑)
お店で見ていて笑ってしまいましたが、
もしかしたらこの揺れにも意図があるのかも
しれませんが、靴によって違いがあることは覚えておきましょう。
ちなみに私の大好きなアシックスは、ほぼほぼ揺れる靴はありません。
ちょっと前に股関節を痛めた患者様に靴を見せていただいたところ、
そんなに履いていない靴で、アウトソールが全く削れていない靴でしたが、
股関節を痛めた方の靴だけ床に置いて揺らすと大きく揺れる靴がありました。
インソールを作成している先生方は気づいている方もいると思いますが、売っている靴が左右対称であるとは限りません。
安い靴だと一側だけ傾いていることなんて割と珍しくないので注意が必要です。
ポイント②
ヒールカウンターがしっかりしているか?
ヒールカウンターとは、靴の踵部分のことです。
この部分を左右からつまんで、くにゃくにゃつぶれる靴は踵部分の安定性に欠けるので、ヒールカウンターがしっかりした物を選ぶように指導しましょう。
ヒールカウンターの幅が広すぎるものは、踵骨が安定しないのでできるだけフィットした物を選ぶ必要があります。
しかし、靴紐やヒールカウンターの調整で対応可能なので、まずは構造がしっかりした物を選びましょう。
ポイント③
シャンクが入っているか(土踏まず部分の芯)?
靴の土踏まずの部分を曲げてみましょう。
くにゃっと簡単に曲がる靴はできるだけ避けてください。
シャンクが入っている靴と、入ってない靴履き比べてみると分かると思いますが、足を保護する機能が段違いです。
長距離シューズで5km以上の靴になるとシャンクが意図的に入っていない靴もありますが、
足を保護するにはシャンクが必要になります。
【まとめ】
長期間足を痛めている方は、必ず体質的な問題を抱えているのに加え、
高確率で靴にも問題を抱えていて助長しているケースが多くあります。
ただ整体をしていても気づけない問題もあるかもしれないので、
体質に対する価値観、靴に対する価値観を話し合いながら解決できるように関わっていきましょう。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、
誠にありがとうございました!
それではまた!
ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道