皆さんこんにちは!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。
今回は、
【腰痛×運動連鎖】腰痛で圧倒的な差をつけるための大腰筋・大殿筋テクニックとは?
というテーマでお話していきます。
「腰痛」でお悩みの患者様は、
リハビリ分野、接骨院、整体院など、
ほとんどの領域でいらっしゃると思います。
「腰痛」によって、トイレ動作や歩行が困難な方や、
家事・仕事に支障を来している方など、
活動や社会参加レベルの問題にも繋がるため、
我々セラピストは腰痛に対してある程度の結果を出すことが求められます。
腰痛施術でまず診ておくべき筋は、
「大腰筋」、「大殿筋」です。
これは、腰痛治療を専門にされているセラピストであれば当然の知識であり、
「何をいまさら、そんなこと知ってるよ。」
といったセラピストの方が多いと思います。
しかし、「あなたはこの大腰筋・大殿筋をどこまで深く捉えているだろうか?」
そのレベルによって、全く違った結果や、圧倒的な違いをもたらすことにもなります。
是非今一度、大腰筋と大殿筋について深~く知っていただきたい知識・スキルがございますので、ご紹介いたします。
【大腰筋】
これは腰痛治療で最も原因となりやすい筋と言えます。
腰痛治療を専門でされいているセラピストであれば当たり前の知識だと思います。
ただし、大腰筋を正確に調整するためには、
硬結が出来やすい部位をどれだけ把握しているか?
そして、硬結部位をどれだけ正確に触診できるか?
ここをしっかりと押さえていただくことが、
腰痛で結果を出す上でとても重要なポイントになります。
硬結が出来やすい部位は全部で4つあります。
① 大腰筋の筋腹(L4の高さの大腰筋)
<触診方法>
⇒臍から4横指外側から前額面に対して腹部から垂直方向に指を入れる。
⇒指を深くまで入れたら内側に指を入れさらに背部に指を言入れると触診できる。
② 大腰筋と腸骨筋の交点
<触診方法>
⇒ASISから1~2横指内側の位置から前額面上に腹部から垂直方向に指を入れる。
⇒指を入れた位置から内側が大腰筋、外側が腸骨筋になります。
③ 横隔膜と大腰筋の交点
<触診方法>
⇒臍と乳頭を結んだ線の肋骨弓が当たる部位の下方から内側方向へ斜め45°下方に指を入れていく。
⇒腹直筋を介して硬結部位を触診していく。
④ 小転子(大腰筋停止部)
<触診方法>
⇒股関節屈曲・外転・外旋位をとる。
⇒大隊内側の中線を鼠径部に向かって辿り、しわが出来る部分の直下。
【大殿筋】
大殿筋は、「上部繊維」、「下部繊維」
に分かれ、
上部繊維は、股関節伸展・外転
下部繊維は、股関節伸展・内転
と作用に違いがあります。
さらに、
上部繊維は、大腿骨と寛骨
下部遠位は、大腿骨と仙骨
に付着し、走行しています。
・自分が今どりらの繊維をアプローチしているのか?
・どちらの繊維に硬結があったのか?
・どちらの繊維の方が反応が良いのか?
これを明確にすることは、腰痛の原因を明確にするための
「評価」に繋がることもしっかりと分かっているかどうかが、実はとても重要です。
「殿筋を緩めればとりあえず腰痛が良くなるから。」
といった安易な考えで治療するのは、
専門性を持った本物のセラピストだとは言えません。
では一体どういうことが分かるのか?
詳しく解説していきます。
<歩行の運動連鎖で考える>
大殿筋下部繊維は、IC(イニシャル・コンタクト)とTSt(ターミナル・スタンス)。
大殿筋上部繊維は、LR(ローディング・レスポンス)、Psw(プレ・スイング)。
といったように、
それぞれの繊維によって、各歩行周期の運動連鎖に関わっています。
つまり、どちらの繊維がより反応が良かったかが分かれば、
どちらの歩行周期の運動連鎖に関わる筋・関節にアプローチすると結果が出やすいか。
が推測できるわけです。
例えば、
「大殿筋下部繊維」
が最も硬結があり、治療後の反応が良ければ、
「IC・TSt」の運動連鎖に関わる筋が残りの痛みの原因である可能性が高いと判断できます。
具体的には、「長趾伸筋」、「大内転筋」、「内側ハムストレングス」、「腹横筋」、「脊柱k率筋」、「棘下筋」
といったように、運動連鎖のつながりから原因部位を特定しやすくなります。
そして、臨床上、これがかなり原因としてヒットしやすく、
・その場での圧倒的な治療効果
・症状のもどりが少ない。
・セルフメンテナンスや自主トレが指導しやすい。
といった成果を安定して出すことが出来ています。
大殿筋を緩めることができればある程度の結果を出すことが出来ますが、
もう一歩深く臀部の筋を捉えて、運動連鎖という知識を応用することで、
より臨床の幅が広がり、安定した大きな成果を出すことgにも繋がりますので、
参考にしていただけたらと思います。
本日は以上になります。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございました!
それではまた!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也