おはようございます。
いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。
本日も、勉強熱心な
理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師など
セラピストの皆さんに向けて、
明日からの臨床ですぐ使える治療のアイデアや
ヒントをお伝えしていきます。
今回は、
「自律神経のセルフケアの重要性」
についてお伝えいたします。
外来や整体院働いていると自律神経症状を抱えて来院される方は、
嫌と言うほど、ほぼ全員何かしらの自律神経症状を抱えてきているのではないでしょうか?
全身倦怠、めまい、頭痛、動悸(どうき)、血圧の上下、下痢(げり)、不安感、緊張、
イライラ、発汗、ふるえ、肩こり、吐き気、食欲不振、不眠といったさまざまな症状があり、数えきれません。
中でも内臓機能を調整する迷走神経は副交感神経に含まれ、
神経の中で一番長く、脳幹を出て、顔と胸腔を通り、心臓、肺、肝臓、腎臓、脾臓、胃腸などの
主な機関につながっています。
役割としては消化機能のコントロールや心拍のコントロール、血管平滑筋をこのトロールして血流も制御しています。
最近注目されているトピックスとしては「脳腸相関」といって迷走神経を介して
脳から腸だけではなく、腸から脳に影響を及ぼしていることが徐々に分かり始めている。
パーキンソン病の研究でも、迷走神経切離術を受けた15000人を調査した結果
手術を受けていない人たちと比較してパーキンソン病の発症率がかなり低かったとする報告があります。
他にも迷走神経が支配する小腸と肝臓には、解毒に関するフィードバック機構があり、
肝臓の解毒システムが働かないと神経伝達物質の代謝もうまくいかなくなり、神経系に影響を与えることも分かってきています。
この解毒・代謝回路のシステムを遺伝子検査などの検査をして異常を見つけて
栄養療法で治療することで自閉症の言語機能を治療するプロトコルも研究されています。
それだけ迷走神経が及ぼす影響は多岐に渡ります。
よく副交感神経と交感神経を切り替えるといったニュアンスの話を聴きますが、
副交感神経が優位になっている時に、交感神経のスイッチがoffになるわけではありせん。
交感神経も働きながら副交感神経も働き常にバランスをとっているのです。
この自律神経はとてもストレスに反応しやすくできています。
ストレスに瞬時に適応するため、呼吸や循環、免疫、ホルモン調節を
一気に調節するため切り替わるときは一瞬で交感神経優位になります。
原始人の時代は外敵に襲われる危険を察知すれば一瞬で交感神経が
有意になり全身の機能が戦闘態勢に入れるようになっています。
しかし、現代におけるストレスは社会的・家族的・人間関係など
持続的なストレスが続くことが増えてしまい、常に交感神経が優位になることで
内臓の疲労や消化・吸収不良などを起こして呼吸や、循環機能も低下させています。
自律神経を整えるセルフケアとしては、代表的な物として呼吸法や瞑想といった方法がありますが、
簡単な方法では入浴の温度を38℃から40℃、程度に設定して15分程度ゆっくり浸かる事や
就寝2時間前からの蛍光灯やテレビの光を避け、間接照明やオレンジ色の優しい光源を選ぶことがおススメです。
こういった習慣は、睡眠のホルモンを活性化し、一日のリズムを整え、体と脳を休める習慣になります。
日中の活動時には交感神経優位でも構わないと思いますが、副交感神経が優位になるべき時間に調節が利かなくなることが内臓にも循環にもとても負担をかけることになります。
他にはホルモンバランスが崩れることによる、精神的な不安もあるため
食事でのたんぱく質不足を改善し、ストレスから炎症性サイトカインの活性化による消化管機能低下につながらないよう、オメガ6の摂取を抑え、オメガ3の摂取を意識することも重要になってきます。
また、もちろんトランス脂肪酸であるマーガリンやショートニング、植物油脂も控えることが必要となります。
生活習慣・食事を注意するだけで自律神経のセルフケアをできることはたくさんありますね。
人間のメンタルは結構な割合で自律神経とホルモンに振り回されているので、この部分をどれだけコントロールできるかが重要なポイントになってきます。
そして最後にメンタルから自律神経のケアになりますが
ストレスケアに関して一つ、最近私の近くにこんな方がいます。
エラそう、自分勝手、浅はかまったく良いところがなくすごいストレスを感じます。
しかし、メンタルケアとしてとらえ方、視点を変えると
エラそう→自信がある
自分勝手→自分に正直
浅はか→決断力がある
なんか羨ましい・・・俺もこうなりたい
自信があって決断力があり自分に正直で、まさに経営者の才能です。
エラそうで自分勝手で浅はかととらえるか,違う見方ができるかどうか、それ次第でストレス値も大きく変わってきます。
自分にストレスを与える環境や人は、自分のルールを破る人か、自分に似ている人、であることが多いそうです。
自分に似ている人であれば、自分も注意しなければいけませんが、
自己分析や捉え方の違いで世の中の見え方は違ってきます。
そのことに気づくきっかけを与えることもセラピストのコミュニケーション能力かと思いますので、参考にしていただければ幸いです。
本日は以上です。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、
誠にありがとうございました!
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ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道