頭蓋仙骨療法について
From 山口拓也
埼玉 越谷 整体院より
いつもALLアプローチ協会、公式ブログをお読み頂きありがとうございます!
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
頭蓋仙骨療法を行う前に施術すべき筋・筋膜について・・・
というテーマでお伝えしていきます。
【頭蓋仙骨療法の治療だけでは足りない・・・?】
頭蓋治療の話を再度させて頂きます。
頭蓋治療は、クラニオセイクラルとも呼ばれており代替医療の1つです。
この記事を読んでいる方は、頭蓋治療をすでにマスターしている方も多いのではないでしょうか?
しかし、頭蓋仙骨療法をマスターしただけでは頭蓋骨の可動性や1次呼吸はすぐに元にもどってしまいます。
では、何をすればいいのか・・・?
それは、頭蓋骨に付着する筋・筋膜アプローチです。
頭蓋骨1つ1つの動きを筋肉が止めているケースが多々あります。
いくら頭蓋仙骨療法で動きを出しても筋肉の筋硬結・緊張異常を先に取り除く必要があります。
【頭蓋仙骨療法の前にやるべき筋アプローチについて】
①前頭筋
(帽状腱膜を介して後頭筋・側頭筋とも繋がっている)
・帽状腱膜から起始し
眉間と眉部(皮膚)に停止する。
・帽状腱膜から後頭筋や側頭筋、
前頭筋ともつながっており
前頭骨や側頭骨・後頭骨リリースの前に行う
・作用は、眉を引き上げ前頭部に縦皺を作る
・顔面神経支配
・緊張しやすいポイントは、
眉間周囲(眉間メインにアプローチをする)
②側頭筋(側頭骨リリースの前に行う)
・起始:側頭鱗及び側頭筋膜
停止:下顎骨筋突起
・咀嚼筋の1つで下顎骨を上にあげて
噛むことができる他、
後方に動かすこともできる
・緊張しやすいポイントは、鱗状縫合
・帽状腱膜から後頭筋や側頭筋、
前頭筋ともつながっており
前頭骨や側頭骨・後頭骨リリースの前に行う
③後頭筋(後頭骨リリースの前に行う)
・起始:後頭筋膜 停止:上項線外側3分の2
・作用は、帽状腱膜を後方に引く
・顔面神経支配
・帽状腱膜から後頭筋や側頭筋、
前頭筋ともつながっており
前頭骨や側頭骨・後頭骨リリースの前に行う
④咬筋
・起始:浅部では頬骨弓(側頭骨と頬骨)の
前3分の2、停止は下顎骨
起始:深部では、頬骨弓の後ろ3分のえ
停止が下顎骨
・咀嚼筋の1つ
・側頭骨と頬骨、下顎骨の動きを阻害してしまう
・顔が大きく見える原因筋の1つ
⑤胸鎖乳突筋
・起始:胸骨と鎖骨
停止:側頭骨の乳様突起
・副神経
・呼吸補助筋の1つ
・側頭骨の動きを阻害する
⑥大頬骨筋・小頬骨筋 +上唇挙筋
・口唇周囲から皮膚に停止する筋肉
・上顎骨や頬骨リリースの動きを阻害しやすい
⑦顎二腹筋
・顎二腹筋は、後腹が乳様突起に付着しており
側頭骨の動きを阻害しやすい
本日の記事は以上となります。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也