その他

体温のリズムと体温の重要性について

おはようございます、

all アプローチ協会 関東支部長の鈴木 正道です。

本日もメルマガをご覧いただきありがとうございます。

今日は作業療法士、理学療法士、柔道整復師の方々へ向けて、

「体温のリズムと、体温の重要性」

についてお話させていただきたいと思います。

まず体温の知識整理です。

健康な人の体温の目安:36.5℃~37.1℃

体温のリズム早朝4時~5時の間が最も低く、夕方16時前後が最も体温の高い時間となる。

・36.5℃ 健康な人の体温: 身体細胞の新陳代謝が活発、免疫力も高く、体内酵素の活性も高い状態。

・35.5℃:自律神経の機能が低下し、排泄機能低下や、新陳代謝が不活性になるため肌トラブルなどが出始める。

免疫力が低下し始める。癌細胞は35度を好む。

・34℃:生死の境 海難救助で救出後、生命回復ができるかを判断する体温。自分で自分の体を自由に動かす事ができない体温。

・33℃:死の入り口。山で遭難し、幻覚が出てくる体温。死が目前。

体温が1℃ 下がると、免疫力は 30%低下しかぜや色々な病気にかかりやすく、治りにくい。

基礎代謝が 12%低下すると、1日200~500kcal代謝が低下し、1ヶ月で体重が1~2kg増える計算になってくる。

体温が1℃上がると

・免疫は500から600%、免疫力が5~6倍に増える。

◆体温を上げる因子:

・筋

・内臓血流

・自律神経による体温調節

・セロトニン

・サーカディアンリズム(日周リズム)

【ポイント】

意外と修正できないサーカディアンリズム。

もちろん、自律神経・内臓・筋の熱を作るシステムも重要となるが、

しかし、遅く寝て、遅く起きるなどのサーカディアンリズムの狂いは体内で生産されるセロトニン・メラトニンの分泌にも影響するだけでなく一日の体温の波にも影響を与える。

体温は通常、朝に低く、夜に下がる波を作るが、遅寝・遅起きのリズムは体温の上昇を遅らせ、お昼頃まで体温が上がらず体の代謝機能や脳の活性を低下させる。

そして夜間体温が下がらず内臓や脳の休息を十分にとることができず、徐々に睡眠負債や自律神経のコントロールを低下させていく。

そういった負のスパイラルが、身体のストレスとなり徐々に自分の平熱を下げる原因を増やしてしまう。

【負のスパイラル】

体温低下→体内酵素の不活性→代謝機能の低下→筋・細胞への栄養供給低下→体温さらに低下→体温が上がらず日中の不活性→サーカディアンリズムの乱れ

こうなってしまうと、どこが根本原因かわからなくてってしまいますが、筋を鍛えれば体温が上がるからといって、筋トレしようにもエネルギーが不足した状態ではうまく機能してくれませんね。

まずは、早寝早起きの生活習慣を作り直し、良く噛んで食事をとり、良質なたんぱく質を取ることで熱の生産やホルモンの分泌を整えることが下地になると思います。

慢性的に深部体温が低い方は温めの白湯で内臓を温める習慣も良いかと思います。

本気で良くなるには、本気で治すにはこういった基本的なことを家族にも協力してもらう必要があり、セラピストも説明できる知識があり、本人も3ヶ月間、覚悟をして集中することも必要になると思います。

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日も一日良い時間をお過ごしください。

all アプローチ協会 鈴木 正道

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