ディープフロントライン(DFL)基礎・基本 アナトミートレイン 治療の応用まで!
皆さん こんにちは
ALLアプローチ協会代表 山口拓也です。
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
「ディープフロントラインについて」
というテーマでお伝えしていきます。
ディープフロントラインの基礎~治療まで書かせて頂こうと思います!
【ディープフロントラインの筋連結について】
ディープフロントライン(DFL)は、身体の中心深くを走っているインナーマッスルである筋膜のつながりです!
ディープっていうくらいだから深い所に走ってるんですね!
(ディープフロントラインの流れ)
前部・中部・後部に分かれます!
〇前部:後脛骨筋/長趾屈筋→膝窩筋/膝関節包→大腰筋/腸骨筋/恥骨筋/腰方形筋→ 横隔膜後部/横隔膜脚/腱中心→横隔膜後部/横隔膜脚/腱中心→横隔膜前部→胸内筋膜/胸横筋→舌骨下筋/気管前筋膜→舌骨上筋
〇中部:前部の横隔膜後部/横隔膜脚/腱中心まで一緒!その先から分岐する!今回は、分岐したとこから書かせて頂きます!
横隔膜後部/横隔膜脚/腱中心→心膜/縦隔/壁側胸膜→椎前筋膜/咽頭縫線/斜角筋/内側斜角筋筋膜
※このつながりが、心臓と大腰筋をつなげているんですね!
〇後部:後脛骨筋/長趾屈筋→膝窩筋/膝関節包→後筋間中隔/大内転筋/小内転筋→骨盤隔膜筋膜/肛門挙筋/内閉鎖筋筋膜→前仙骨筋膜/前縦靱帯 →頸長筋/頭長筋
【ディープフロントラインの機能って何なの?】
他のラインとは違い,
この筋膜は他の筋膜(ラテラル、スパイラル、フロントライン、バックライン)に囲まれており他の筋膜の特性を手助けする要素が強いですね。
覚えて欲しい機能としては、
ディープフロントラインには横隔膜があるため呼吸のリズムと歩行リズムの関係性を作っている!
体幹で(特に大腰筋)自律神経に関与しておりバランスをとっている。
大腰筋のみの話をするが、大腰筋の活動や腰椎のアライメントが腰髄や仙髄の交感神経の働きに影響しているからだと言われている!
大腰筋が細い人は、肥満や冷え性、血行不良になるというデータも出ている!
ストレスが大腰筋を硬くするのは有名ですよね!(知らない方は今知りましょう!)
これはなぜか・・・
1つ目は、交感神経幹のすぐ近くを走行しているため!
2つ目は、呼吸(唯一自律神経でコントロールできる)筋である横隔膜と連結しているため!
この①②から大腰筋は、ストレスにより硬くなりやすいと言われております!
【崩れるとどうなるの?】
正直、細かい事を言えば山ほどありますが簡単に話しますね!
バランス全体に影響しますが、特に前後バランスの低下に影響しやすいです!
後は、上記でも話しましたが自律神経障害や呼吸と歩行のリズムを崩します!
他にも、頭部の安定や腰椎の支え、胸郭の安定を出したりといろいろありますが
次回以降でお話ししたいと思います!
【ディープフロントラインと内臓の関係】
上記の筋膜の連結で中部を見て頂ければわかると思いますが、心膜が入っています!
このことから、内臓治療でディープフロントラインと深く関係するのが心臓と分かりますね!
他にも、肝臓は大腰筋の上部、腎臓は大腰筋の中部で関係しています!
ちなみに、経絡でいうと肝経・腎経が関係します!
ぜひ、臨床に少しでも役立てて頂ければと思います!
本日の記事はこれで以上となります!
最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!
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それでは、また明日!
ALLアプローチ協会 代表 山口 拓也