from 山口拓也
整体院 デスク より
いつもALLアプローチ協会 公式ブログを読んで頂き誠に有難うございます。
本日の記事は、「仙腸関節アプローチ・テクニックの重要性」というテーマでお伝えさせて頂きたいと思います。
仙腸関節アプローチ・テクニックについてですが、非常に重要な部位ですよね。
でも、なんで重要なのか?知らない人って結構いると思うので
重要性について解説していこうと思います。
【そもそも仙腸関節って何?】
この記事を見てくれている人は、解剖学が分からない方もいらっしゃると思うので
基本的な部分から書かせて頂きますね。
まず、仙腸関節とは仙骨と腸骨の間にある関節を仙腸関節と言います
周囲の人体により強く連結しており人体の土台で3−5mmほどの可動域しかありません。
仙腸関節が動くか?動かないか?で論議されたりもしてますね。
昔は、仙腸関節は動かない関節だから機能障害が起こるはずないと言われてきました。
仙腸関節自体を動かす作用を持っている筋肉は無いとされてますからね。
ちなみに、仙腸関節を安定させる筋肉として
中間位では、大臀筋と内腹斜筋で安定しており
前傾・後傾時では、靭帯で安定していると言われています。
【仙腸関節の役割って?】
仙腸関節の役割として
①背骨から伝わる重力の重みを足へと伝達する役割 「荷重の伝達」
②背骨や股関節の運動を助ける「運動補助」の役割
上記の2つが有名な役割として挙げられます。
【仙腸関節から起こる痛みとの関係】
仙腸関節のアプローチをすると、各関節の痛み治療に有効です。
腰痛・肩こり・股関節痛・膝痛などにもよく効きます。
これはなぜか?
まだ、医学的にはっきりと分かっていないらしいのですがいろんな説があります。
①脳の痛覚中枢に伝達する経路が存在しているから
②感覚受容器がたくさんあり、誤作動を起こして疼痛を軽減する
③筋膜ラインのほとんどが骨盤を経由しているため、筋膜のねじれの修正から疼痛を軽減する
などなど・・・
エネルギー系なども入れたら、もっといろんな説がありますね。
【仙腸関節を動かすためには?】
最初に、骨盤中間位で仙腸関節を安定させているのは
大臀筋と内腹斜筋と書きました。
やはり、仙腸関節の動きを引き出す場合は
腹膜系のアプローチと臀筋群に対するアプローチも重要になってきますね。
【仙腸関節をアプローチすると他にどんな効果が?】
①歩行機能のアップ
②体幹コアマッスルの活性化
③下肢血流量のアップ
④頸部〜胸郭〜上肢帯の筋緊張緩和
⑤筋膜ラインの修正(複数)
などなどがあります。
結果、肩こりや腰痛、膝痛などにも効きますから
絶対アプローチすべきですね。
【仙腸関節の評価】
仙腸関節の評価に対しては、
ブログでは簡単に書かせて頂きたいと思います。
まず、今から書かせて頂く評価は前傾や後傾でなく
仙腸関節・恥骨結合において生じる位置関係の変化を評価して行きます。
ここで指標にするポイントは、①ASIS ②PSIS ③恥骨の3つです。
①ASISが上方変位なのか?下方変位なのか?変位ないのか?
②PSISが上方変位なのか?下方変位なのか?変位ないのか?
③恥骨が上方変位なのか?下方変位なのか?変位ないのか?
以上の3つの位置関係を評価することで、骨盤の位置以上の状態をしっかり評価することができます。
慣れてくると、PSIS触れるだけで
全体の把握ができるのですが慣れたらでいいと思います。
位置以上をしっかり把握したら仙腸関節のズレをしっかり3D意識して戻せばアプローチは完了ですね。
仙腸関節はよく行うアプローチの1つでもあるので、しっかり行いましょう。
本日の記事は以上となります。
最後までお読み頂き誠にありがとうございました。
仙腸関節のアプローチはプレミアムコースでもお伝えしていますので
皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也