靭帯と筋緊張について
From 山口拓也
埼玉県 越谷 整体院より
本日も勉強熱心なあなたに
「筋膜テクニック・骨格アプローチの治療精度を上げる(靭帯・筋緊張)」
というテーマでお伝えしていきたいと思います。
筋肉や骨格アプローチをする上で重要なのは解剖学です。
実際、靭帯が関節可動域制限を引き起こすことや関節の安定性を高めているのは当たり前ですよね。
なので、もしあなたが筋膜治療や骨格治療を習って実践しているのであれば、靭帯の知識もしっかり覚えておきましょう。
【靭帯について】
ほとんどの活動に対する神経からのインプットや生体力学的ストレスに関与するのが靭帯です。
靭帯の基本的な役割は、結合組織の束で骨と骨を繋ぎ合わせます。
脱臼などした場合も、治療で改善しやすい要因として靭帯が関わっています。
逆に言えば、靭帯が伸びすぎてしまった状態では、脱臼しやすい、治りづらい要因となりますね。
そのため、靭帯は張力がかかりすぎると伸びきってしまうこともあります。
硬すぎても伸びきってもダメということですね。
ほとんどの関節周囲に靭帯がありますから1つづつ覚えて頂ければと思います。
脊柱、肩関節、肘関節、股関節、膝関節、
足関節全て靭帯ありますからね。
【靭帯の役割とは・・・?】
関節が可動域を動くとき、外的不可の有無に関係なく、
靭帯は必要に応じて張力を高め、安定した動きを確保する役割を持っています。
そのおかげで、その関節を構成する骨が解剖学的に
あらかじめ定められた軌跡を通り、関節表面に完全で均一な接触圧をかけ、骨が互いに離れないようにしている。
関節を安定することが靭帯全般の役割で、これがしっかり行われないと関節が脱臼を引き起こしたり、間接法や軟骨、腱、近くを通る神経や血管、椎間板、靭帯そのものが損傷したりします。
このような損傷で、関節が動かさなくなったりするとそのせいで関節が弱化して機能が失われる可能性が高いです。
靭帯の影響により、関節自体が不安定となり変形性ひざ関節症や
疼痛につながり最終的には、関節置換術などにつながってしまう・・・
【靭帯は、感覚器官でもある?】
靭帯は感覚器官でもあり、筋肉の感覚や反射/共同活動に対して重要なインプットも行います。
靭帯と筋肉の関連性が高いということですね。
筋肉が靭帯の伸延の予防や歪みを低減する調整も行なっています。
靭帯筋反射を知ってますか?
これは、靭帯がその関節に関連する筋肉に対して抑制効果を発揮する可能性があることを示す証拠も上がっている。
つまり、関節を不安定にする筋肉を抑制したり、関節を安定させるために拮抗筋を同時に活性化させたりします。
【まとめ】
要するに靭帯と筋肉は、お互いバランスを取り合っています。
靭帯が骨格のアンバランス、筋緊張増強を引き起こすこと全然ありますよ・・・
筋膜・骨格治療する際は、常に靭帯の意識を入れてポジショナルリリースしていただけたら幸いです。
靭帯も張力がかかる、伸ばされると機能することが論文で発表されています。
逆に圧迫されたり、静止時の長さより短縮されると
機能しないこともわかっているのでそれも覚えておくといいですよ。
本日の記事は、臨床に取り入れようとすると
難易度高いかもしれませんね。
ぜひ、靭帯の勉強も行っていきましょう‼︎
最後まで記事を読んでいただき
誠にありがとうございました。
本日の記事は、これで以上となります。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也