栄養学

【栄養指導】施術の戻りを減らす、回復を進める糖質指導

おはようございます。

ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。

今回は

「痛みの戻りを減らす糖質指導・痛みの改善につながる理屈」

についてお伝えさせていただきます。



普段リハビリや整体をしていて、

なぜこんなにも炎症が改善してこないのか

本人の細胞が自分で自分を治すことができないのか

疑問になる時ってありませんか?



おそらくすんなり治っていく患者と

すんなり治ってくれない患者との違いに対して

自分の評価や技術が足りないという

指向パターンにはまりすぎてしまうと

自分が悪いから、技術が足りないから治らない

真面目なセラピストがはまりがちなパターンです。


実際痛みが治らないのは患者が作り出している

思考パターンであったり

行動バターンであったり

価値観・判断が繰り返されているので

自分で自分を治すことができない人がいるわけです。

実際食事指導や、水分摂取、食べ方や運動習慣の指導で

きちんと真面目にやれる方は最初治りが遅くても

後から急激に改善してくる傾向は確かにあります。

栄養指導というと、何から何まですべて改善しなければ

患者は良くならないと思いがちですが、

基本的なことをきっちり実践していただけるだけで

患者は変化してくださいます。

実際私は栄養を学び始めた初期から

患者が変化していくのを実感できていました。

初期の私の栄養指導なんて

水の飲み方や、油の指導、ミネラルの提案程度でしたが

効果を実感するには十分でした。

実際整形の外来にいらっしゃる患者のほとんどは

水分摂取指導と三大栄養素のどれか

メジャーとなるものを指導するだけで

変化が出る方がほとんどです。


今回は糖質の指導に関してですが、

糖質に関してはそもそも日本人の価値観として

米文化があり、白米が幸せという価値観が根強いので

まずその文化背景を考慮する必要があります。


結論から言うと白米は食べていいですが

食べ過ぎると悪影響が出ます。


白米よりもバランスよく栄養を摂取しようと思えば

雑穀米などを混ぜるのも一つの方法です。

また、白米の話になりがちですが

だいたい問題になるのは間食です。

今の70代の患者は基本的に手土産文化が強く

何かあるとお茶とお菓子を食べるのが当然の

育ち方をしているので

間食が生活習慣になっている方が多いのが現状です。


まずその間食で摂取する栄養は

3食をバランス良くとれていれば必要ない栄養なので

気づいていただくお手伝いをする必要があります。

しかし、糖をやめられないケースがあるのも事実です。

どういったケースかと言うと

ミトコンドリア機能が低下しているケースです。


ミトコンドリアでは糖を代謝したあと、ミトコンドリア内で

酸素を使ってさらにエネルギーを産生しますが、

ミトコンドリアが元気である必要があることと

酸素が充分に運べることが重要となります。


ちなみに糖を使ってエネルギーを産生するには

酸素は必要ありません。


なのでミトコンドリアの機能が低い状態では

解糖系に依存する形でエネルギーを作ることになっているので

こまめに間食をしてエネルギーを補給しなければ

すぐに疲れてしまいます。


こういった方はコーヒーや日本茶など

カフェインでドーピングしている方も多いので

合せてカフェインの摂取状況を確認することも必要です。


糖質の過剰摂取や間食をやめられない背景があるのであれば

まず先にそっちも指導が必要となる内容です。


ちなみにミトコンドリアを元気にしたければ

軽めの空腹を感じるように食事を管理することや

有酸素運動を行う事で体にエネルギー需要が高まることで

ミトコンドリアは機能が高まったり、量が増えたりします。


ミトコンドリア機能が上がることは

代謝に必要なエネルギーを作れるようになることなので

傷や炎症を治すためには重要な要素となります。


話を元に戻しますが、

糖質が痛みの治癒を妨げる理由ですが、

糖質の過剰摂取は血液内で糖とたんぱく質が

くっついて糖化という現象を起こします。


この糖化を起こすと、細胞や血液内にある

たんぱく質の機能を低下させ、代謝に必要な

酵素の働きも低下させてしまいます。


たんぱく質と言うとセラピストはすぐに筋を

イメージしがちですが、体の中のたんぱく質で

重要なのは酵素です。

酵素は解毒にも消化にも新陳代謝にも

すべてに重要なたんぱく質なので

この機能が糖化によって低下してしまうことは

とても重要なポイントです。

過剰摂取なのであれば減らす努力を、

糖がなければ動けなくなるような状態であれば

運動習慣でミトコンドリア機能の向上を図ることで

なかなか本人が自分で自分の細胞を治すことが

出来ない状態から、脱却する手助けができますので

必要な方がいれば是非提案してみてください。

本日は以上です。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、

誠にありがとうございました!

今日も一日良い時間をお過ごしください。

もしよければFacebookで「いいね」「シェア」を

よろしくお願いいたします。

ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道

脳が関与するストレス連鎖反応 パート②(HPA軸・コルチゾール)前のページ

体性感情解放アプローチ(SER)に関連が強い胸骨・肋骨ついて次のページ



関連記事

  1. 栄養学

    【体質アプローチ】腸活の落とし穴〜小腸内細菌増殖症(SIBO)〜について

    ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。今回は、腸…

  2. 栄養学

    【栄養学(酸化の恐怖)】「酸化」と書いて「老化」と読む

    おはようございます。all アプローチ協会 関東支部長 鈴木…

  3. アロマ

    【空気浄化・油・脳脊髄液】体調管理にオススメなアイテムとは?

    こんにちは!ALLアプローチ協会代表の山口拓也です。…

  4. 栄養学

    【自律神経失調症】頭痛改善体質になるためのポイント

    鈴木 正道です。今回は、「頭痛体質を改善していくために重要な…

  5. 栄養学

    【栄養学】セラピストが最低限知るべき栄養学の知識とは?

    皆さん こんにちは ALLアプローチ協会代表 山口拓…

  6. 栄養学

    プロテインの種類と選び方

    プロテインの種類と選び方おはようございます。all …



公式メルマガ


治療セミナーのご案内


公式ライン@

img src=" https://www.fastinglead.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4606.jpg

公式YouTube


ツイッター

プレミアムコース


栄養プロフェッショナルコース


1日アロマテラピー講座

SNS攻略100大特典配布中

  1. 内臓調整

    内臓・経絡・経穴と大腰筋の調整について
  2. その他

    大腰筋のアプローチ方法をいくつ知っていますか?
  3. 栄養学

    セラピストのための体質改善してもらう考え方・アプローチ・指導
  4. 内臓調整

    子宮アプローチを自分で考えられるようになる【解剖学的特徴】
  5. その他

    ストレス軸に対する頭蓋・内臓アプローチ
PAGE TOP