頭蓋仙骨療法

【体液循環】胸郭上口テクニックの臨床応用について

from 山口拓也
整体院 デスク より

いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!

本日は、「胸郭上口の臨床応用について」について
というテーマでお話をさせて頂きます。

今まで何度か胸郭上口の記事をメルマガで発信させて頂いておりますが

今回は臨床応用について書かせて頂きたいと思います。

皆様の臨床参考になりますと幸いです。

【胸郭上口について】

そもそも胸郭上口とは?

「胸部の連続した構造同士が形成する胸部への開口部のこと」

胸郭上口を構成するのを皆さんは分かりますか?

複数の骨が構成しています。

作っているのは、

胸骨柄、鎖骨、肩甲骨で

第一肋骨と胸骨柄、第1胸椎との関節が内輪を作っています。

胸郭上口は非常に重要な部位となっています。

なぜ重要なのか?

それは、この部位に

頸静脈、頸動脈、迷走神経、横隔神経といった重要な構造が通っています。

体液循環の阻害や神経に障害が起こるケースの高い部位ですからしっかりアプローチすべきですね。

【胸郭上口に緊張が存在すると?】

胸郭上口は緊張しやすい部位でもあります。

現代では、スマホやデスクワーク

人間関係のストレスや食生活の乱れなどで猫背になってしまうこと

などが要因として考えられます。

胸郭上口が緊張してしまうと

頭蓋を出入りする液の流れに抵抗がかかり

静脈洞にうっ血が起こることがあります。



このうっ血が、頭痛やめまい活力低下など1次呼吸の乱れなどを通して

様々な症状の原因になります。

もしあなたが頭蓋仙骨療法が行えるのであれば、組み合わせて行う事をお勧めします。

もちろんしっかり評価してですけどね。

【胸郭上口の重要な筋膜について】

胸郭上口には、重要な筋膜が存在しています。

・気管前筋膜

・頬咽頭筋膜

・翼状筋膜

・頸動脈鞘

全て上記の筋膜は心膜や横隔膜に繋がっています。

DFLが硬い人はつながり上硬くなりやすいポイントですね。

特に頸動脈鞘は、内頸動脈や内頸静脈、迷走神経の周囲を覆っています。


さらに、頸動脈鞘は椎前筋膜にも連結しているので脊柱の結合組織ともつながりがあります。

胸郭上口をリリースする際は、横隔膜や心膜のリリースもセットで行いましょう。


【まとめ】

胸郭上口は、非常に緊張しやすい部位であり

重要な神経や血管が通っており

1次呼吸や自律神経の乱れなど様々な症状に関与する。

中には、重要な筋膜が複数あり大事な神経や血管を囲い

DFLとも繋がりがある。

そのため、胸郭上口のアプローチをすることが非常に重要となってきます。

動画では胸郭上口のアプローチについても解説しておりますのでぜひ。


本日の記事は以上となります。

最後まで読んで頂き誠に有難うございました。

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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