その他

胆嚢・胆汁アプローチの まとめ、食事指導(胆汁酸活性化食事指導の実際) 

おはようございます

ALLアプローチ協会 鈴木正道です。

今日は胆嚢・胆汁アプローチの

まとめ、食事指導になります。

前回まで2回に渡り「胆汁・胆汁酸に関する基本・胆汁酸で痩せる仕組み」に関して

お伝えさせて頂きました。

私は、今まで運動学や解剖学の勉強が多く構造的にアプローチを

考えることが多くありました。

生理学の大切さを理解し始めたのは、栄養学を学ぶようになってからです。

栄養学をガチンコで学んでみたことが

ない方はしっくり来ないかもしれませんが、

栄養学=生理学でいいのではないでしょうか?



なぜ生理学の授業で栄養の話がないのか

別の学問として教えられるのか疑問なくらいです。



栄養は私の中では、カロリーの計算や一日の栄養バランスといった話が多く、

生理学と結び付けた授業ではなかったため

あまり重要性を理解できていませんでした。



まさかあの大嫌いだったTCA回路が

こんなに重要だとは思っていませんでした。



今回胆汁にフォーカスして話しているのは、

胆汁の働きが、思った以上に体の代謝機能に

とても重要だということがわかったからです。



内臓アプローチの方法は

胆嚢のアプローチ方法として

胆嚢の位置と反射点は教えてもらえますが、

胆嚢と他の臓器とのつながりや

生理学的意味を丁寧に教えてもらったことはありません。

自分で調べるのが当然なのかもしれませんが、これがまた結構大変なんです。

この情報をお伝えしているのは、

どこかで内臓アプローチを学んだ人や

Allアプローチ協会で内臓アプローチを学んだ受講者の方が、

少しでもアプローチの質を高め

アプローチすることの意味を理解して頂ければ

ありがたいと思ってお伝えしています。



わざわざ胆汁の本を買って読む人も

整体師や理学療法士、柔道整復師の方々には

少ないと思いますので。


胆汁酸の役割の重要ポイントに関して

まず2つ追加です。


【胆汁酸が代謝をあげるポイント】

胆汁酸はTGR5という受容器を刺激して

ミトコンドリアを活性化し、エネルギー消費を増加させる

メカニズムが明らかになっています。



ラットの研究では、胆汁酸を投与して、TGR5を活性化すると

体重増加と脂肪組織増加量が抑制される結果が報告されています。

TGR5による体重減少効果は、褐色脂肪細胞と骨格筋での

エネルギー消費が増加したためと考えられています。

ここでは褐色脂肪細胞ミトコンドリアというキーワードが注目です。



ミトコンドリア機能を高めてエネルギーを生産することは

スムーズなエネルギーの消費を促し余分な脂肪の蓄積を予防し、

疲労症候群や慢性疲労の予防にも効果が出てきます。





【胆汁酸が膵臓を保護する】

膵臓を守って正常に保つホルモン

「GLP-1」

GLP-1は胃からの食べ物の排出を

遅らせる作用や食欲を抑える作用があるホルモンです。




小腸のL細胞から分泌して、

膵臓のβ細胞の受容体に結合することで

インスリン分泌を促す役割とβ細胞を増やす機能があります。



GLP-1にはインスリンを分泌すると同時に

膵臓自体の内臓疲労から想像を保護する役割もあります。



このGLP-1の分泌のスイッチを入れるのが、胆汁酸の役割です。

膵臓を保護し、インスリン分泌のスイッチを切り替える胆汁酸の役割はとても重要ですが

胆汁酸が使い古されてくるとその作用も低下してきてしまいます。

そのため胆汁酸をいかに排泄して新しい胆汁酸を生産するかが、胆汁酸を

機能させるためにとても重要となります。

【胆汁酸排泄のための食事指導】

前回胆汁酸を吸着して排泄させるためには

胆汁酸吸着レジンとして働く、

水溶性食物繊維がとても重要だと

お伝えさせて頂きましたが、

今日は具体的な話をさせて頂きます。

特におすすめなのが、大麦・杜仲茶・海藻類・こんにゃくです。


【大麦】

大麦は白米の25倍、ゴボウの2倍、サツマイモの3倍

食物繊維が含まれていますし、いろんなものに混ぜて

食べることができるのでとてもお手軽です。

大麦には水溶性食物繊維であるβグルカンが豊富で、

小麦に含まれるグルテンはありません。

グルテンフリーが有名になって、大麦はどうなのかという

疑問を相談されることがありますが、

大麦にグルテンは含まれないのでご安心ください。

【杜仲茶】

私もいま杜仲茶を飲みながらメルマガを書いています。

杜仲茶は一昔前にダイエット茶として

一度流行があったそうなので知っている女性が多いです。

杜仲茶の中には

アスペルロシドという成分が

含まれています。

このアスペルロシドという成分は

水溶性食物繊維のように胆汁酸を吸着して

排泄するのではなく、

胆汁酸の再吸収を妨げる作用があります。

杜仲茶は一日中飲んでいるよりも

食前から食事中にかけて飲んだ方が

胆汁酸排泄効果が得られやすいため

飲むタイミングが重要です。


【海藻類・こんにゃく】

海藻類にはアルギン酸・フコダインといった

水溶性食物繊維が豊富。

こんにゃくにはグルコマンナンという

水溶性食物繊維が豊富。



扱いやすい食べ物を知っていることで

より胆汁酸を排泄して

新しい胆汁酸を作り出すきっかけになりますね。



実際に胆汁酸を使って

血糖をコントロールし、代謝を良くして

内臓脂肪を減少し、コレステロールを下げるには

こういった食べ物を指導していく必要があります。



実際患者さんには食べ物指導が必要

しかし、施術者には理論が必要になりますので

是非胆嚢や肝臓・腸の内臓アプローチと一緒に

ご活用ください。

本日も最後までありがとうございました。

〜自律神経障害に対応〜内臓・頭蓋仙骨療法講座の資料配布前のページ

頭痛×後頭下筋群×解剖学 -大後頭神経・椎骨動脈に着目してー次のページ



関連記事

  1. その他

    視力障害に対する有効とされている施術テクニック

    from 山口拓也 整体院 デスク よりいつもALLアプロー…

  2. その他

    「【最新Google広告攻略】0から理解できる広告運用×ネット集客セミナー」

    ◆こちらから資料をダウンロード↓Google広告攻略セミナー…

  3. その他

    腸腰筋が引き起こす様々な障害とは…?

    腸腰筋が引き起こす様々な障害とは…?From 山口拓也…

  4. その他

    頸長筋を施術(リリース)することによる劇的なメリットとは…?

    From 山口拓也埼玉 越谷 治療院よりいつもALL…

  5. その他

    内臓治療における必要な生理学・膵臓リリース編

    内臓治療における必要な生理学 膵臓治療編from 山口拓也埼…

  6. その他

    【電磁波が内臓・脳・筋膜に影響】電磁波解消ワークについて

    ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。今回のテーマは、「…



公式メルマガ


治療セミナーのご案内


公式ライン@

img src=" https://www.fastinglead.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4606.jpg

公式YouTube


ツイッター

プレミアムコース


栄養プロフェッショナルコース


1日アロマテラピー講座

SNS攻略100大特典配布中

  1. エネルギー療法

    東洋医学でストレス解消【内臓₋ストレス₋感情】
  2. 頭蓋仙骨療法

    【体液循環】胸郭上口テクニックの臨床応用について
  3. その他

    体内時計の種類と朝起きた時・夕方の腰の痛みの原因とは?
  4. 内臓調整

    神経血管反射アプローチ(ベネット)のオススメ紹介
  5. 栄養学

    【栄養学】セラピストが最低限知るべき栄養学の知識とは?
PAGE TOP