from 山口拓也
スタバ デスク より
いつもALLアプローチ協会 公式ブログを読んで頂き誠に有難うございます。
本日の記事は、「ボウストリングの重要性」というテーマでお伝えさせて頂きたいと思います。
皆さんは、ボウストリングって知っていますか?
あまり聞きなれない方も多いと思いますが、非常に重要な概念になります。
これを知っておくか?知らないか?症状のもどりやテクニックの持続効果が大きく変わってきます。
ボウストリングを学んで臨床に是非生かしてみてください。
【ボウストリングとは・・・?】
ボウストリングとは、「身体の前方を縦に連結している筋膜」を指し、身体の前後バランスの維持に関与しています。
もしあなたが、背部のアプローチをしても”前部”のアプローチもしないと背部の状態が戻ってしまいます。
だからこそ、ボウストリングを意識して評価しなければいけません。
そして、ボウストリングは
8つの隔膜を結びつけてそれらの動きを調整していると言われています。
【ボウストリングの名前の由来】
弓と弦を英語で”ボウ”、”ストリング”と呼びます。
ボウ→弓
ストリング→弦
これは、脊柱を弓と表しています。
よくみたら、脊柱の彎曲って弓に非常に似ていますよね。
そして、弦は前方の筋膜を表しています。
さらに、ボウストリングは大後頭孔の部分で硬膜に連結しており1次呼吸にも関与しています。
ボウストリングに対する機能障害では、非常に重要なアプローチ部位でもありますので
しっかりアプローチしましょう。
【筋膜調整について】
ボウストリングは、身体の前方に縦に連結している筋膜です。
具体的な解剖部位で言えば、
頬筋、咬筋、顎二腹筋、胸骨、肝冠状間膜、上部白線、仙骨前筋膜、骨盤隔膜などです。
筋膜アプローチは非常に重要なテクニックです。
それはなぜか・・・?
筋膜は様々な組織を包んで、分けて、守って、支えます。
その機能の中で最も重要なのが、組織液の流動を促進・誘導して
その導管を通じてリンパの流れを促進することと言われています。
様々な筋膜の層が相互につながって、頭から足まで連結しています。
筋膜系の正常な緊張を回復することが重要になっってきます。
【ボスストリングのアプローチの重要性】
ボウストリングの流れとして
頭蓋底→鎖骨内側を下り→縦隔に接続→肝鎌状間膜・肝冠状間膜・→白線、臍、正中臍索、膀胱→骨盤隔膜
という流れになっていきます。骨盤角膜から、骨膜として膝や足底腱膜まで繋がっています。
なので、いくら背部の治療をしても
前方の治療をしないと曲がった背部をまっすぐにすることは難しいです。
円背や猫背などの場合は、どれだけボウストリングにアプローチできるかがポイントとなってきます。
本日の記事は以上となります。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也