みなさん こんにちは
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。
本日は、「インナーマッスルの重要性」というテーマでお話しさせて頂きます。
皆様は、インナーマッスルの重要性や部位を
どれほどまで理解しておりますでしょうか?
前もって言っておきますが、スポーツトレーナーなどの運動指導は私の専門分野ではありません。
徒手治療の応用に特化して記事を書かせて頂きますのでご了承下さいませ。
【まず、インナーマッスルって何?】
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骨格筋の中で体の深層部にある筋肉の総称ですね。
深層筋とも呼ばれておりますね。
インナーマッスルは、赤筋とも呼ばれることがあり
収縮速度が遅く疲労しにくい性質を持っています。
ちなみに体の外側に近くある筋肉はアウターマッスルと呼ばれており、
収縮速度が速い白筋とも呼ばれている。
ほとんどの人がインナーマッスルが使えず、アウターマッスルが優位になり
筋肉の硬さやアライメントの崩れなど様々な障害へと繋がってしまう。
アウターの筋膜にリリースかけるならインナーを解放させたほうが
症状の戻りを無くしたりや痛みの改善に繋げられることが多い。
各部位ごとにインナーマッスルの説明をさせて頂きます。
【頸部とインナーマッスルとの関係について】
インナーマッスルというと、腹部周囲の深層筋をイメージする人も多いですが
頸部や肩にもインナーマッスルもあります。
頸部のインナーマッスルには、
後頭下筋群や頸長筋、多裂筋、頭頂筋などの筋群です。
頸部のインナーマッスルが機能しないと、
頸椎の不安定性やアウター優位の状態になり筋硬結が出て痺れや変形につながってしまいます。
だからこそ、頸部のインナーマッスルを機能的にしようできる状態にすることが重要です。
では、そもそもなんで頸部のインナーマッスルが機能しなくなったのか?
要因は、様々あります。
①相対的不安定性
身体は連動しており、各関節や筋肉1つ1つ連動しており
一つ関節が硬ければ代償的に他の関節の可動性がアップして相対的な不安定状態が頸部に起こり
インナーマッスルの過緊張となったり・・・
②DFL(ディープフロントライン優位)
筋膜ラインのDFL優位でもインナーマッスルが機能しなくなります。
ディープフロントライン優位の患者様は、心膜〜胸骨筋、斜角筋などの筋肉を短縮させて頭頸部のインナーに負荷をかけます。
③携帯やパソコン、本の読みすぎ、ストレスなどによる胸鎖乳突筋の問題
胸鎖乳突筋は、頸部の中でも非常に大きい筋肉で
ストレートネックなどでは主要問題点の1つとして評価される筋肉です。
この筋肉は下を見る姿勢で硬くなり、後頭下筋に強い緊張を与えて問題となってしまうケースです。
(まとめ)
頸部のアプローチをするのであれば、
どうすれば頸椎のインナーマッスルを働かせられるのか?
なぜ、頸椎のインナーの異常が出ているのか?を確実に評価することが重要となります。
【体幹部のインナーマッスルについて】
体幹部については、何度もメルマガやその他のブログで説明しているので
簡単に書かせて頂きますね。
①骨盤隔膜
②腹横筋
③横隔膜
④多裂筋
の4つの筋肉です。
上記の筋肉が働かずアウター優位となります。
体幹部の安定性が出なければ、全身への緊張に繋がってしまいますし
体の連動を引き起こす際に一番需要な部分になります。
上肢⇄体幹⇄下肢への連動では、上記のインナーマッスルが鍵となりますので
しっかり働かせるようにしておきましょう。
①腹横筋について
走行を見ると体幹部のコルセットです。
内臓を支えることと腰椎を安定させる重要な筋肉です。
腹横筋の収縮をドローインなどで行い脳に学習させてあげる事が重要ですね。
②多裂筋
多裂筋は、固有受容器がたくさんありセンサーの役割を持つ。
体幹部の屈曲以外に作用を持っている。
多裂筋が硬くなっている人がほとんどであり、センサーが働かず
腰椎の位置関係がわからない。
結果、不良姿勢をとってしまう。
多裂筋は、柔軟性を引き出した後に収縮と弛緩を入れてあげて発火させてあげましょう。
③横隔膜
腹式呼吸を使ってしっかり働かせてあげましょう。
横隔膜については、何度も説明しているので省かせて頂きます。
④骨盤隔膜
排泄を助けたり、内臓を支えたり、ウエストを細くしたり、呼吸と連動していたり
生理痛やPMSとの関連もあったりと様々な要因が関係しています。
(まとめ)
アウターもインナーもどちらも使えなければいけません。
体幹には、硬さと柔軟性どちらも重要であり
インナーやアウターどちらも発揮できないといけません。
しかし、インナーの方が使えていないというのは事実なので、まずはインナーを効かせることが重要です。
しっかり、インナーのアプローチをかけましょう。
【肩のインナーマッスルについて】
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肩のインナーマッスルは、皆さんこ存じの通り
棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋の4つの筋肉です。
よく言われているローテーターカフですね。
関節を安定させるのが4つの筋肉の役割ですから
上記が使えないと関節が不安定になり、肩周囲全体に影響してしまいます。
上記の筋肉は、痺れや循環障害にも非常に関連します。
肩のインナーマッスルがうまく働いていないときは、
肩鎖関節、胸鎖関節、肩甲胸郭関節も動いていないケースがほとんどなので
そちらのアプローチも忘れずに行いましょう。
他にも胸部のインナーマッスルとして、前鋸筋や小胸筋などもあげられます。
どちらも筋出力が出せるようにアプローチをしてあげましょう。
【股関節のインナーマッスルについて】
股関節のインナーマッスルは、腸腰筋や深層外旋6筋、小腰筋、中殿筋などです。
上記の筋肉は、下肢の痺れや腰痛に非常に関連してきます。
上記が使えずに、大臀筋や大腿四頭筋などが硬くなり股関節の変形などの関節不安定につながる。
【私(山口)のインナーマッスル活性化アプローチについて】
私自身、整体院に来られる方でインナーを活性化させたい場合は、操体法しか行いません。
操体法は、インナーマッスルを働かせてアウターを解放できるリリースで
最も効率的かつ時間をかけずにやれます。
習得して鍛錬すれば、内臓など自律神経にも快刺激によって良い反応を導き出すことができます。
ご興味ある方は、ぜひ操体法を勉強して頂ければと思います。
本日の記事は以上となります。
最後までお読み頂き誠に有難うございます。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也