皆さん こんにちは
ALLアプローチ協会 代表の山口拓也です。
今回のテーマですが、
「全ての疾患・症状に骨格の調整が必要な理由」
というテーマでお伝えしていきたいと思います。
もちろん骨格だけの調整ではNGですが
骨格のアライメントをどれだけ修正できるかで
症状の戻りや改善率に大きく関わってきます。
ぜひこの記事を見ている方は
臨床で骨格という視点をさらに深めて頂きたいと思います。
【全ての疾患・症状に対する評価について】
まず、疾患や症状に対してセラピストであれば評価から始めると思います。
そして、主要問題点を見つけて問題点に対し徒手テクニックやセルフメンテナンス の指導
をすると思います。
主要問題点と言っても
筋膜、内臓、骨格、靭帯、椎間板、頭蓋、経絡、脳、脊髄、皮膚、半月板
など様々な問題から見つけ出さなければいけません。
そして、上記の問題点から
体液(血液、リンパ液、脳脊髄液)に問題が出る➕神経へ圧迫されたり栄養不足を引き
起こします。
さらに深く考察すると
根本原因として、睡眠不足や栄養不足、運動不足、ストレスなど
環境的要因なども含めて評価をしていきます。
全ての症状や疾患は、上記のような問題を評価し
考察して臨床を進めなければいけません。
ただ・・・
どんな問題点が上がったとしても
全ての疾患・症状に対して骨格のアライメントを調整しなければいけません。
ではこれはなぜか?
これは、創始者Dr.スティルというオステオパシーの先生が伝えているのですが
「本来のオステオパシーとは全身の骨格を正しい状態に戻すことが目的です」
と伝えています。
セラピストの徒手テクニックは、全身の骨格を正しい状態に戻すというのが
大きな理由としてあります。
現代のオステオパシーでは、関節の動きがあれば問題ないという考えも多いですが
本当の健康な状態とは言いません。
【骨格がズレることで起こる問題点】
これは覚えて欲しい言葉の1つなんですが、
「骨が本来あるべき正しい位置になければ、
動脈、静脈、リンパ、そして神経伝達は決して正常に機能しない」
この言葉は、Dr.スティルの教え何ですが
骨格がずれていると体液、神経伝達ともに異常が引き起こります。
それだけではありません。
筋肉だって骨と骨で繋がっているので
骨が崩れれて筋肉の長さも変わり筋緊張のバランスも異常が起こります。
骨格に付着しているのは筋肉だけでなく
靭帯、椎間板、関節によっては半月板でもそうです。
脳脊髄液も頭蓋骨〜脊柱(硬膜管)〜仙骨まで流れているので
骨格が崩れていると脳脊髄液の循環にも影響します。
骨格がずれたままだと多くの組織は、正常な状態にはなれないということですね。
骨格にアプローチするためには?
ここまで、骨格の重要性について書かせて頂きましたが
実は骨格の矯正だけしても悪化するケースが多いんです。
それはなぜなのか?
それを理解するためには、骨格のずれた原因が何か?
という事を考えなければいけません。
骨格のズレた原因が必ずあるはずなんです。
例えば、姿勢の影響、メンタルの影響、筋肉の影響、内臓の影響など
他の原因があり骨のアライメントを崩しています。
骨のアライメントを無理矢理に矯正して治そうとしても
元の原因が解決していなければ悪化する要因となってしまいます。
例えば、骨盤を無理矢理矯正しようとしても
臀筋群や骨盤隔膜、TFL、ハムストなどが筋短縮していて骨盤のアライメントを
崩しているのであれば骨盤矯正をしても変化は少ないですし
すぐに悪い状態に戻ってしまうばかりか悪化するパターンだってあります。
人体の骨格を崩す原因は山ほどありますが
大きな理由として、筋肉と内臓の2パターンが非常に多いです、
なので、骨格のアライメントを修正する前に
筋肉と内臓がどのような関係で崩しているのかを評価して
そのあとに骨格の調整をしましょう。
【まとめ】
・全身の骨格を正常にさせるのが一番大事
・骨格が崩れていると、血管、リンパ、神経などに異常をきたす
・骨格のアライメントを治すのは重要だけ、骨のアライメントを崩した原因から調整すべき
・骨格のアライメントを崩している原因は、筋肉・内臓がほとんど
以上が全ての症状・疾患に骨格調整が必要な理由です。
ぜひ臨床の参考にして頂ければ幸いです。
一般社団法人 ALLアプローチ協会 山口拓也