おはようございます。
いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、
誠にありがとうございます。
ALLアプローチ協会 関東支部長
鈴木正道です。
今回は、「骨膜リリースの有用性と骨の形を整える考え方」
についてお伝えさせていただきます。
最近、筋・筋膜、靭帯、半月板など
様々な組織に対するアプローチをいろいろ
検討していますが、
骨膜という組織はまた重要だなと感じています
それはスペアリブを食べている時、
手羽先餃子の仕込みをしている時に
多く発見がありましたが、
食べ物をおいしく食べたい人も
いらっしゃると思いますので
興味のある方だけちょっと注目して
みてください。
結構、筋は腱を介して、骨膜に根付いて
一体となっているので
ここに介入できると何かが変わるのかと
思いつきました。
私は最近ハンマーで骨をたたくアプローチを
習っていたこともあって、
骨膜をたたくことで刺激を入れることから
始めてみたところ軽くたたくだけで
笑っちゃうぐらい足が軽くなるのです。
冷静にすっかり遠い記憶になってしまっていた
骨膜の解剖整理を読み直すと
結構発見がありました。
皆さんにもシェアしますね♪
骨膜【こつまく】
骨膜は骨の表面を被う強靱な結合組織性の膜で、
関節部では関節包に続くシャーピー線維で
骨と結合する一方、骨に付着する腱や靱帯の線維は
骨膜に放散して一部は骨質に侵入します。
この付着部の骨膜はしばしば線維軟骨化しています。
骨膜の内側は新しい骨組織を形成する造骨組織層で、
骨の太さの成長に関わり、
成体でも骨の再生・修復の能力がある。
骨膜外側の線維結合組織層は
骨に分布する血管や神経を含むみ、
その血管は緻密質内の血管と連絡しています。
骨膜は知覚神経に富み、骨折などの痛みは骨膜で
感じている痛みを感じています。
骨膜は胎生期から青年期に至るまでは、
骨の表面に骨質を新生することによって
骨の太さの成長をいとなんでいますが、
骨の成長が止むと多数の細血管を
骨質の中に送り込んで、その栄養を助けます。
しかし、成人においても、
骨折や手術で骨が損傷を受けると
骨膜は若返って再び造骨機能を取り戻し、
骨質の新生を行うことができます。
骨膜と骨質との結合は至って丈夫で、
丈夫なピンセットを使っても、剥がしにくいことが多い。
それは骨膜が骨の表面に付着しているだけでなく、
その結合組織線維が骨質の中に侵入しているからなのです。
【骨膜の特徴】
・骨膜は関節面でないところをすべて完全におおっている。
・繊維層と細胞層 (骨形成層)からなる。
・骨膜には数多くのリンパ管ならびに神経がみられるので
骨に打撃を受けた時に、痛みを感じる。
・外側の繊維層の血管が太い時には
内側の細胞層は多くの毛細血管を含むことになる。
・内層から骨を作る能力を持つ骨芽細胞が生じる。
・骨折が起こると、骨膜から骨の新生が始まってくる。
・血管と神経は骨膜を貫き、栄養管を通って骨髄に達する。
・骨膜はそのまま関節面をおおう関節包となる。
これらの特徴で私が注目したのは
・骨膜にはリンパ管並びに神経多い
・関節包に繋がる
という点です。
私が勝手に仮説を立てたのは、
① 骨もむくむのでは?
② 骨膜にも異常血管が増殖するのでは?
③ 骨膜と靭帯は当然固有感覚が小脳に上るように
連動されているため骨膜の硬さは小脳ヘの情報を
制限するのでは?
という仮説でした。
この仮説のうち、②はエコーで
もやもや血管を治療している医師、
奥野祐次先生から確認がとれたので間違いなかった
ようです。
① に関しては、
実際踵骨骨折や下腿骨折の患者様の
骨を触診すると明らかに太くなっているので
何らかの組織がやや浮腫んでいるのではと
考えられますので皆さんも確認してみてください。
③にかんしては
骨膜と腱・靭帯・関節包は
一体となっていて、張力を
神経が脳にフィードバックして
運動制御していることは明らかなので、
当然組織の柔軟性や循環が改善すれば
感覚が変化する、関節包や靭帯・筋の
緊張が変化するのは当然ですね。
骨を叩きなれると、どこが固まっているか
触診でわかるようになり、
固まっている部分に刺激を入れるもしくは
圧迫して浮腫んだ膜を整えると
骨膜に付着している組織の情報が変化する
ことで可動域が改善したり、
関節運動が楽になったり、
痛みが改善したり、
疲労感が改善することがでてきます。
簡単にできるのは、踵骨を両サイドから
圧迫して骨膜の表面をしめると
下腿の筋や、下腿の筋に引っ張られていた
腓骨のアライメントや立方骨、距骨の
動きが変化するのでやってみてください♪
普段から当協会のメルマガをご覧の方なら
この情報だけで十分応用できると
思いますので、
発見があれば是非ご報告ください♪
本日は以上となります。
皆様のお役に立てれば幸いです。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、
誠にありがとうございました!
ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木正道