内臓治療×筋膜×収縮を利用した内臓アプローチとは?
From 山口拓也
埼玉 越谷 治療院より
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
内臓治療×筋膜×収縮を利用した内臓アプローチとは?
というテーマでお伝えしていきます。
この記事を読んでいる皆様は、
内臓治療をしていると思いますが
実は収縮を利用しながら
内臓治療を効率的に行う治療があるんです。
知ってましたか?
この治療法は、
内臓の緩みや動きを瞬間的に引き出すだけではなく
内臓周囲の筋膜を緩ませる
アプローチにもなりますので非常に有効です。
ただ、圧の入れ方が非常に難しいので
日々練習していただければと思います。
【内臓×筋膜×収縮での内臓アプローチについて】
まず、なぜ収縮を促しながら内臓アプローチすべきなのか?
それは、筋肉が内臓が移動できるスペースを
潰している事が多いという事と筋肉の硬さが腎臓を硬くしているパターンも多いためです。
逆も然りですが…
筋肉を治療した後に内臓治療をしてもいいのですが、
時間もかかってしまうし内臓由来の筋拘縮の場合なかなか取り切れないケースも多いです。
だからこそ、同時にアプローチをして欲しいんです。
収縮を入れながら内臓アプローチには、様々なメリットがあります。
それを1つ1つ紹介してきます。
【収縮を入れつつ筋膜と内臓を同時アプローチする大きなメリットとは?】
①内臓同士や筋肉との癒着のリリースに最も効果的
②内臓のリフトが最大限行える
③内臓・筋膜に同時アプローチができるから時短につながる
④インナーの筋発揮を促せるので、アウターへのアプローチにも繋がり症状のもどりが減らせる
などなどのメリットがあります。
ぜひ、上記のメリットを意識しながら
実践していただければと思います。
【デメリットってあるの?】
デメリットですが、そんなないですよ。
あえて言うならですが…
①可動域制限が強い患者様には行いずらい
②感覚レベルが低い患者様には、効果が下がる
③患者さんの協力が少し必要
デメリットで言えばこのくらいですよ。
【実際に、どんな方法でやるの?】
基本から話させて頂きます。
・基本は、等尺性収縮(関節運動が無い収縮)を用いる
・筋肉を圧縮する事で内臓が移動できるスライドレールを作り出す
・呼吸法を使用し呼気の際に内臓を動かして行く
私が使用する場合は、操体法の自発動を使いながら内臓をリリースしていきます。
しかし、自発動ができない方が
ほとんどだと思いますので、まずは等尺性収縮から行って頂けると思います。
【具体的な方法についてご紹介】
●腎臓編
腎臓治療ですが、大腰筋を使用していきます。
(方法について)
姿勢:背臥位、腎臓リリースしたい方の
股関節をあらかじめ軽度屈曲、外転、外旋位に動かしておく。
その姿勢のまま股関節を屈曲、外転、外旋の方向に収縮を促してもらいます。
この時に関節運動が出ないように徒手で抵抗しつつ空いている手で腎臓のリフトを行なって行く。
注意点:収縮ですが、インナーが働く程度になるよう患者様に声かけしておいてください。
強すぎるとアウターが働いて内臓への同調を阻害します。
文章でわかりにくい方は、動画を見ていただければと思います。
他の内臓も筋肉の等尺性収縮を使っていきます。
例えば、
心臓は小円筋などを利用し外旋に促していったりします。
正直難しいテクニックなのですが、ぜひ行なっていただければと思います。
もしよければ、FBなどでいいねやシェアをしていただければと思います。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也