内臓調整

【内臓治療】8つの内臓システムと各内臓毎のシステムについて

皆さんこんにちは!

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。

当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございます。

本日も、

勉強熱心な理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師などセラピストの皆さんに向けて

明日からの臨床ですぐ使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えします。

今回は、

【内臓治療】8つの内臓システムと各内臓毎のシステムについて

についてお話していきます。

前回のブログでは、

「イネイトインテリジェンス」⇒「自然治癒力」

についてのお話をしました。

「自然治癒力」には、

①  排泄(排毒)

②  同化

③  免疫

④  生殖

⑤  成長

大きく分けて5つの働きに分けられるということ。

そして、①~⑤の順番で優先的に働くことをお伝えしました。

今回はさらに、

この5つの機能を細分化した内容をお伝えします。

それが、「内臓システム」のお話になります。

全部で8つの内蔵システムがあります。

①排泄

体内に不要な物質を排出する機能を指します。

例えば、

有害なアンモニアや重金属、添加物、アルコール、化学物質、薬品など、

体内に悪影響を及ぼすようないわゆる毒素を排出する機能が備わっています。

②消化

ここは、食べ物を栄養として体内に取り込むために備わっている機能になります。

アミラーゼ、スクラーゼ、リパーゼといった消化酵素によって、食物が分解され体内に栄養素を吸収する準備をする機能などを指します。

③  吸収

消化された食物・栄養を実際に体内の細胞に取り込んでいく機能を指します。

また、肺から酸素を取り込むのもこの吸収の機能の一つです。

④  免疫

外敵から身を守るための機能です。

⑤  循環

血液、リンパ液、脳関髄液など、体液の循環機能のことを指し、栄養素や代謝物、酸素などの運搬の役割を果たしています。

⑥  代謝

炭水化物、たんぱく質、脂質などをエネルギーに変換する機能や、

細胞内でのエネルギー産生や代謝産物の排出といった基礎代謝や、

古くなった細胞を新しい細胞へ入れ替える新陳代謝といった、

人間が活動するためのエネルギーをコントロールする働きが備わっています。

⑦  ホルモン

副腎皮質ホルモン、インスリン、下垂体ホルモンといった、

体内の恒常性の維持のために働く機能を指します。

⑧  生殖

子孫を繁殖するための機能を指します。

以上大きく分けて8つの機能・システムが人間本来の力として備わっています。

内臓ごとに、

どの内臓システムが備わっているか?

これを知識として持っておくことが内臓治療をする上で重要です。

排泄に問題があるのであれば、排泄に関わる内臓を評価・治療していくといった展開が、臨床では必要になってきます。

☆肝臓

排泄(解毒)、消化(胆汁の生成)、代謝(エネルギー)、免疫、ホルモン(コレステロール)

☆胆のう

消化(胆汁)、排泄(老廃物など)

☆膵臓

消化(膵液)、ホルモン(インスリン、グルカゴンなど)

☆胃

消化(胃酸)

☆十二指腸

消化

☆小腸

免疫、消化(空調)、吸収(回腸)

☆盲腸(回盲弁)

免疫(善玉菌の備蓄)

☆大腸

排泄、消化、免疫(腸内細菌)

☆子宮

排泄(生理)、生殖

☆卵巣

ホルモン(エストロゲンなど)、生殖

☆脾臓

免疫(アレルギー、炎症)

☆腎臓

循環、排泄(尿)

☆副腎

ホルモン(コルチゾールなど)

☆心臓

循環

☆肺

排泄(CO2)、吸収(O2)、循環

☆脳

ホルモン(松果体、下垂体)

以上、各内臓毎に備わっている内臓システムについてご紹介しました。

これらの知識を頭の中にインプットすることがとても重要です。

実際の臨床では、「頭痛」の患者様がいた時に、

排泄や循環機能の問題から頭痛を生じることがあるのですが、

では排泄や循環の役割を果たしている内臓はどれなのか?

そして、どの内臓機能の低下胃によって引き起こされているのか?

これを的確に判断できることで、評価に乗っ取った内臓治療を展開することができ、結果へと繋がっていきます。

内臓の評価で、疲弊している内臓があったときに、

その内臓に備わっているシステムから、今起きている症状の原因を推測することが出来ます。

例えば、

「腰痛」という症状があったときに、

「心臓」の状態を反射点や硬さなどの評価で疲弊していることが分かったときに、

循環機能の低下により血流が低下して、腰痛を引き起こしているのではないか?

といったように、原因の考察にも繋がっていきます。

<まとめ>

「8つの内臓システム」

「各内臓のシステム」

これを把握することで、

評価に基づいた治療を展開することができ、

内臓治療で安定して結果を出せるようになります。

是非覚えていただき、明日からの臨床で活用していただけたらと思います。

本日は以上になります。

最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございました!

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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