その他

【内臓治療】西洋学的視点における運動学的特徴

おはようございます。

オールアプローチ協会鈴木正道です。

西洋学的視点における運動学的特徴です。

本日は肝臓の運動学的視点として、

「肝臓の移動力・可動力・自動力」

についてお話させていただきます。

臓器の運動で知るべきポイントとして、「移動力」・「可動力」・「自動力」という概念があります。

◆移動力:運動系が任意に運動活動を行った結果として起こる、器官の位置の他動的変化のことを言う。

(体幹を側屈した結果に起こる肝臓の移動のこと)  

◆可動力:2つの器官同士、あるいは器官と体壁や筋骨格系のその他の構造との間に生じる運動。
移動力や自働性が原因で生じる。自動性は横隔膜呼吸・心臓の作用・蠕動運動が含まれる。

◆自動力:個々の臓器がそれ自体で一定の運動を行っており、この動きのことを指します。
周期が長く、振り幅が小さい。頭蓋仙骨リズムとは異なる振動数を持つが両者が関係ないとは言い切れないとされている。

※自動性≠自動力

〇肝臓の移動力で制限される動き

呼吸運動:横隔膜の動きを制限し、呼吸を浅くすることがある。横隔膜に連結される筋群にも影響あり。

体幹運動:体幹の側屈・屈伸・回旋運動すべてに影響  

上肢活動:右の肩関節の運動に影響

肝臓の可動力・自動力については動画にて説明させていただいております。

内臓の運動を知らなければどう制限されているかがイメージできないと思います。

ここまで解剖・運動の話をしてきましたが結局は解剖・運動・生理が理解できて評価・治療のベースが整うということです。

私自身も学校の授業では内臓に関する運動学に関して、あまり取り上げられなかったため存在自体も知らない状態でした。

なんとなく反射点を触るだけの治療やなんとなく周囲をリリースするのではなく、多くのイメージを持てるようにすることで治療効果は大きく変化しますのでご活用ください!

最後までお読み頂き誠にありがとうございました。

鈴木正道

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