頭蓋仙骨療法

【脳神経アプローチ】頭蓋骨・顔面からの刺激が慢性的な痛みを緩和できる理由(頭蓋仙骨療法)

みなさん こんにちは

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。

本日は、「頭蓋骨・顔面への刺激を与えて慢性的な痛みを緩和する方法」というテーマでお伝えさせて頂きます。

皆さんは、慢性的な痛みに対してどのようなアプローチをしていますか?

実は、脳血流と慢性的な痛みが関連していることを知っていましたか?

ぜひこの記事を参考に脳へアプローチして頂けると幸いです。

【慢性痛って何】

慢性疼痛は、国際疼痛学会で「治癒に要すると予測される時間を超えて持続する痛み、あるいは進行性の非がん性疾患に関連する痛み」と定義されています。

「痛み」は危険から身を守るための警告的役割がありますが、その痛みが何ヶ月間も続いている状況です。

最近の研究では、脳が「痛み」を記憶することにより痛みに過敏になっている可能性があることが分かってきました。

【痛みの経路】

以下が痛みの経路です。

①一次ニューロン…侵害受容器が痛み刺激を受けた後、脊髄後角を上行。

②二次ニューロン…脊髄後角に伝達された後、脊髄で交叉、外側脊髄視床路・内側脊髄視床路の二系統の経路で上行し視床へ入る。

③三次ニューロン…視床から大脳皮質へ至る。

さらに、大脳皮質一次感覚野から大脳辺縁系(側坐核・中隔・帯状回・海馬・歯状回・扁桃体・乳頭体等)にも投射路があります。

扁桃体は感情や認知等の情動反応を司り、記憶の主要器官である海馬と連絡しながら視床下部や脳幹へ情報伝達することで、行動反応・生理反応が起きます。

長期の痛みが持続すると、神経伝達物質の減少やバランスを崩れ、神経系回路に形態的、機能的な可塑的変化を生じさせると考えられています。

可塑性とは、変化後の状態を維持する性質を指します。

身体に痛みが出た場合、その「痛みが出ている状態」を維持してしまうのです。

【痛みの記憶について】

①中枢性感作
このような痛みを放置し続けていると、脳は痛みを感じ続け、ほんの少しの接触や温度変化のような刺激に対しても過敏に反応し、「痛み」として認識してしまいます。

これを、中枢性感作と呼びます。

疼痛刺激が続くことで、中枢神経系の脊髄後角の神経連絡が変化・興奮し、疼痛抑制系の機能低下することで、ごく僅かな刺激に対しても過剰な反応を示してしまうことです。

痛覚過敏やアロディニア(異痛症)等の症状も引き起こされることがあります。

②恐怖条件付け
ある条件のもと相手に恐怖を与えることで、その条件下において恐怖の到来を予測・学習し、条件に対してすくむ等の反応を示す(恐怖反応)ようになります。これを「恐怖条件付け(学習)」といいます。

分かりやすく言えば、肘を曲げると痛み(恐怖)を感じるため、肘を曲げることを躊躇するようになる、ということです。


また、条件のみ(例:痛みを伴わない肘の屈曲)を繰り返すと恐怖反応は減少していきます。これを「消去学習」と言います。

恐怖条件づけの記憶形成・消去学習等には、扁桃体や海馬、反応抑制等を担う前頭前野皮質(消去学習のみ)が重要な役割を果たしているとされており、神経伝達物質であるノルアドレナリンが記憶形成を促進しています。

消去学習を経ることで、恐怖条件付けは解除されていくはずですが、長期間の慢性痛により中枢感作が引き起こされている場合、痛み(恐怖)が取り除かれないので身体を動かすことが上手くいかないかもしれません。

筋肉を動かさずにいると関節可動域に制限がかかる、関節拘縮等の症状も生まれる可能性があります。

【慢性痛患者は脳血流が低下している?】

福島県立医科大学の発表によると、原因不明の腰痛患者の脳血流量を調べたところ、7割の腰痛患者の脳血流量が低下しているとされています。

この発表の後、米国、ノースウェスタン大学が更に研究を進め、その結果、慢性腰痛患者は脳の前頭前野部にある側坐核という部位の働きが低下しているという報告をしています。

通常、腰部で炎症などが起こると、その痛みは脳へと伝わり、側坐核はこの痛みを制御する働きがあります。

つまり、側坐核が正常に機能することで人間は必要以上に痛みを感じない仕組みをもっているのです。

しかし、脳の血行が悪くなり、側坐核の機能が低下すると、本来抑えれるはずの痛みが抑えられなくなってしまうのです。

慢性痛でお悩みの患者さまは、「側坐核」の血流低下だけでなく「扁桃体」の過活動が顕著であるという研究報告があります。

側坐核は、快楽的な感情の仕組みに関与しており、扁桃体は、上記の通り不安・恐怖の感情に関わっています。

側坐核が活性化し、扁桃体の活動を鎮静させることで疼痛耐性をつけるためにも、脳血流の循環を整えることが求められます。

【三叉神経へのアプローチで慢性痛対策】

三叉神経への刺激が慢性腰痛に効くと言われています。

◆三叉神経とは?

12対ある脳神経の中で最大の神経で、顔面の皮膚感覚や咀嚼筋などを支配しています。

顔面への振動刺激がの脳血流を変化させたり、自律神経を整えるのに効果的という報告があります。

顔の感覚情報は、三叉神経脊髄路核に投射、視床を介して大脳皮質に運ばれます。

大脳皮質へ運ばれる途中、延髄の網様体賦活系(上行性覚醒系)として大脳皮質全体の神経細胞に影響を与えているとされています。

網様体賦活系は、ノルアドレナリン神経系セロトニン神経系等の神経システムから成り立っています。

ノルアドレナリン・セロトニンは、青斑核・大縫線核から下行性に脊髄後角へと投射し痛みを抑制する下行性疼痛抑制系でもあるため、脊髄後角の興奮により起こる中枢性感作を抑える可能性があります。また、ノルアドレナリンは痛みの記憶の消去学習にも重要な役割を果たします。

このように、脳の部位によって司る機能等は違いますが、広範囲の脳神経と密にかかわっていることが分かります。

【蝶形骨と三叉神経】

12対ある脳神経の約半数は、蝶形骨の孔や蝶形骨と接している骨と骨との隙間を通っています。

①視神経:視覚、瞳孔調節。

②動眼神経:眼球運動

③三叉神経(眼神経・上顎神経・下顎神経):眼の感覚、顎の感覚など。

④外転神経:眼球運動

⑤滑車神経:眼球運動

三叉神経が非常に大きい脳神経ですから、蝶形骨のずれで神経を圧迫し痛み抑制を低下させる可能性があります。

【頭蓋仙骨療法と脳血流】

脳血流を上げるためのアプローチとして、蝶形骨だけでなく頭蓋全体をリリースして1次呼吸を引き出すことが大事です。

頭蓋や硬膜のリリースだけじゃなく、頚部周囲のアプローチも忘れずに実践しましょう。

【脳への直接的アプローチがオススメ】

エネルギー療法ができる人は、脳の部位に直接エネルギーを入れて血流変化させるのがオススメです。

私のマスターコースでは、脳の構造1つ1つに問題点を探して直接「気(エネルギー)」を入れていきます。

他にも第6チャクラから調整したり、幅広いアプローチで血流変化をして慢性痛に対しアプローチしていきます。

本日の記事は以上です。

最後までお読み頂き誠に有難うございました。

ALLアプローチ協会 代表 山口拓也

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