その他

横隔膜の重要性【内臓との関連、可動力、作用】

横隔膜の重要性【内臓との関連、可動力、作用】

皆さん こんにちは 
ALLアプローチ協会代表 山口拓也です。

いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!

今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
「横隔膜の重要性(内臓との関連・可動力・作用)」
というテーマでお伝えしていきます。

【横隔膜の解剖学】
まず、横隔膜の起始・停止・作用からお話しさせて頂きたいと思います。

●起始
胸骨部:剣状突起に付着
肋骨部:第7~第12肋骨・肋軟骨の内側に付着
腰椎部:腰椎1~4内側脚、前縦靭帯に付着

●停止
腱中心

●神経支配
横隔膜神経

本来、筋肉の起始、停止は骨と骨をつないでいますが
横隔膜は、骨を起始としてから腱を停止としています。

理由としては、横隔膜は貫通してなくてはいけないものが3~4つあるためと言われております。

1つ目:食道

2つ目:腹大動脈

3つ目:下大静脈

4つ目:大腰筋(通すというよりは付着に近いですが…)

【横隔膜と内臓の関連】

内臓には、移動力と可動力、自動力があります。

その可動力を横隔膜が担っております。

ここで、可動力について説明しますが

可動力とは横隔膜や筋骨格系のその他の構造との間に生じる運動、2つの器官同士の動きなどを言います。

呼吸をするたびに、横隔膜が上下に動くと腹部の器官は上方・下方に移動することで内臓に動きを出します。

横隔膜が硬いと、内臓の可動力が失われることで内臓自体も硬くしたり悪影響を及ぼします。

自動性ともいわれてますね。
※自動性とは……横紋筋、平滑筋が不随意に行う運動

●横隔膜と隣接する内臓
横隔膜の上には心臓と肺、下には肝臓、膵臓、胃、腎臓などが隣接します

【横隔膜呼吸について 心臓の作用について(自動性)】
●横隔膜について
人は、1分間に12~14回呼吸します。

ということは……

1日に約2万回収縮するんです。

腹壁は柔らかい筋でできているので、横隔膜の動きで腹部の器官を前方にせり出すことができる。(横隔膜下降時)

●心臓について
心臓は1分間に約60~100回拍動するので、1日に換算すると約10万回収縮する。

この運動は、縦隔器官を波動のように伝わり横隔膜を経由して腹部にも伝わる。

大腰筋とのつながりもあり、心臓リリースによりDFLの緊張も軽減する。

最後まで読んで頂き本当にありがとうございました!

それでは、また明日!

ALLアプローチ協会 代表 山口 拓也

横隔膜評価、テクニック編【呼吸補助筋や腰痛、背部痛】前のページ

【自然治癒力って何?】自然治癒力(イメージ)やホメオスタシス(恒常性)を利用して痛みを解消させる方法を徹底解説次のページ



関連記事

  1. その他

    頭蓋仙骨療法のための脳脊髄液の重要性とは?

    頭蓋仙骨療法のための脳脊髄液の重要性とは?From 山口拓也…

  2. その他

    【内臓治療】反射点アプローチの臨床活用法とは?オステオパシー・チャップマン

    いつも当協会の公式ブログをお読みいただき、本当にありがとうございます…

  3. エネルギー療法

    エネルギー療法を理解するための量子力学(二重スリット実験)

    いつもALLアプローチ協会のメルマガを読んで頂き誠に有難うご…

  4. その他

    【栄養指導・タンパク質】腸内環境の悪化について

    ALLアプローチ協会 関東支部長 鈴木 正道です。今…

  5. その他

    【メンタルアプローチ】感情や思考が及ぼす病気や痛み、その関係性

    みなさん、こんにちは。ALLアプローチ協会 代表 山口拓也です。…

  6. その他

    ALLアプローチ協会・セラピストライフ交流会を実施します。

    遊びながら成長しようの会今日は、「セラピスト交流会」について…



公式メルマガ


治療セミナーのご案内


公式ライン@

img src=" https://www.fastinglead.com/wp-content/uploads/2022/04/IMG_4606.jpg

公式YouTube


ツイッター

プレミアムコース


栄養プロフェッショナルコース


1日アロマテラピー講座

  1. その他

    外反母趾に対する骨・筋膜・内臓アプローチ
  2. 筋膜リリース

    横隔膜評価、テクニック編【呼吸補助筋や腰痛、背部痛】
  3. 筋膜リリース

    腕神経叢と胸郭出口症候群のしびれについて
  4. 旅行企画

    【2023年6月4日】浅草観光しました(プレミアムコースメンバー)
  5. 操体法

    足揺らし操体×経絡治療!【全身調整テクニック】
PAGE TOP