皆さんこんにちは!
ALLアプローチ協会 山口拓也です。
当協会の公式ブログをお読いみいただき、誠にあnいりがとうございます。
本日も、
理学療法士・作業療法士・柔道整復師・整体師の皆さんに向けて、
臨床で即使える治療テクニックや介入のヒントをお伝えていきます。
今回は、
【症例報告】内臓治療 腸の調整によりリウマチの左肘痛が改善した症例
というテーマでお話しします。
関節リウマチと言えば、根治は難しいとされ、炎症や疼痛、骨格の変形が進行していく病気で、
なかなか症状が徒手療法では改善が難しい疾患だと言えます。
そんなリウマチの患者様に対して、内臓治療を駆使したところ、
可動域、疼痛、浮腫といった機能面の改善と、それにより、日常生活動作、家事動作が支障なく行えるレベルまで改善したといった結果を出すことが出来たので、
今回報告させていただきます。
<症例紹介>
60代女性。
診断名は、関節リウマチです。2年前から発症し、薬で疼痛や炎症をコントロールしていましたが、なかなか改善がみられていない状態でした。
既往に、子宮筋腫により子宮を手術で摘出されているとの事でした。
主訴は、
左肘関節のROM制限、左肘痛、左ひじの浮腫により、
洗髪や更衣などの日常生活動作や、炊事・洗濯などの家事動作に支障がある状態でした。
筋骨格系へのアプローチ、
例えば、腕橈骨筋や小胸筋といった上肢の筋群のアプローチである一定の変化、その場での疼痛軽減はあったものの、
なかなか治り切らず、症状がぶり返してしまう状態でした。
そんな中、
小腸、大腸、DFL(ディープフロント・ライン)+白湯の指導を行ったことで、
左上肢全体の可動域が向上。左肘関節痛はほぼゼロ。左肘の浮腫が時制内。体温の上昇。
といった治療効果を出すことが出来ました。
リウマチは、皆さんご存知かと思いますが、自己免疫疾患の一つですよね。
免疫系が正常に機能せず、過剰に働くことで、炎症が起きてしまう病態を持つ疾患です。
そのため、免疫にかかわる内臓とかなり関与が深い疾患です。
小腸・大腸は、免疫システムを持つ臓器になるので、
リウマチの症状と関与が深いことが多いです。
腸のほかに、
肝臓や脾臓、胸腺も免疫系ではとても重要になるので押さえておきましょう。
別のリウマチと診断された患者様で、
肝臓が疼痛の主要な原因となっていた方がいましたので、
是非チェックしていただきたいです。
小腸と大腸のリリースにより腹部周囲の組織が緩んだことで、
血液循環に関わりが深いディープフロントラインの筋群(腸腰筋や横隔膜など)が緩み、
腹大動脈や総腸骨動脈の圧迫を解消へと導くことに繋がったと思われます。
その結果、血流も良くなり、
浮腫の軽減にも効果を発揮したと思われます。
また、免疫系の強化により深部温度が上昇傾向になり、代謝能力の向上、冷え性の改善にも繋がりました。
白湯を毎日飲んでいただくことで、水分量と体温を維持させることが出来、血流・代謝能力向上にもつながったと思われます。
患者様からは、
「治療してもらった後は身体ポカポカする!」
「身体が軽くなった!」
「夜寝ているときに足が冷たいと感じなくなった!靴下が必要なくなった!」
といった反応が見られ、
疼痛や可動域以外にも様々な治療効果をもたらすことが出来ました。
<まとめ>
今回特に、左肘の可動域・疼痛の改善に影響をしていたのが、小腸・大腸でした。
腸の調整⇒免疫力・体温UP⇒血流量UP⇒疼痛物質・老廃物などの排泄↑⇒ROM・疼痛・筋力の改善⇒日常生活動作・家事動作能力向上
といった流れで、この方の主訴の解決へと導くことが出来ました。
リウマチのような難治性疾患による症状の改善はなかなか難しいケースでも、
内臓治療を組み合わせることで大きな治療効果を出すことが出来、症状の改善につながるので、
ぜひ臨床でもこの内臓治療を取り入れていただけたらと思います。
また、これから内臓治療を学ぼうとされている皆さんには、
こういった治療効果を出すことが出来ることを知っていただき、
勉強していき臨床で使いこなせるようにしていただければ、
たくさんの患者様を喜ばせることが出来ると思いますので、
是非チャレンジしてみてください!
本日は以上になります。
最後まで当協会の公式ブログをお読みいただき、誠にありがとうございました!
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也