多裂筋が腰痛治療のヒントとなる・・・
From 山口拓也
埼玉 越谷レイクタウン スタバより
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
多裂筋が腰痛改善のヒントとなる・・・?
というテーマでお伝えしていきます。
皆様は、多裂筋のアプローチをしていますでしょうか・・・?
他の筋骨格の要因が多裂筋への筋トーンに悪影響を及ぼしている場合が多いので、主要問題点からアプローチしてから行って欲しいのです。
まずは、多裂筋の解剖学から解説させて頂きます。
【多裂筋の解剖学について・・・】
多裂筋は、深層にあり脊柱起立筋のさらに深部に位置しています。
頸部〜仙骨まで付着する筋肉で連なって構成されております。
主には、3つから構成されております。
・頚多裂筋
・胸多裂筋
・腰多裂筋
そして、最も筋繊維が多いのが腰多裂筋です。
腰部は、関節の自由度が非常に高いのですが、骨格的にほとんど安定しない構造となっております。
だからこそ、骨格で安定しない分を筋肉で補おうとしているのです。
それが、コアマッスルですね。
多裂筋や横隔膜、骨盤底筋、腹横筋など。
その分、多裂筋の中で腰多裂筋に負担がかかりやすいんです。
(多裂筋の主な機能)
・椎間関節を安定させる
・体幹の伸展
・体幹の回旋
・体幹の側屈
体幹の基本動作は、20%しか関与せず椎間関節を安定することがメインな働きとなります。
多裂筋が要因の腰痛は、
・肩甲骨間
・仙骨部
・臀部後面
が腰痛の出やすい部分です。
【最も重要なのが、多裂筋と腹横筋のバランス?】
多裂筋が働く際は、ほぼ同時に横隔膜、腹横筋、骨盤底筋群が収縮して体幹を安定させます。
多裂筋は、腹横筋とつながりがあります。
腰部全体の筋を包んでいる胸腰筋膜を介してつながり多裂筋・腹横筋どちらも一連の機構として働く構造になっています。
インナーマッスルと呼ばれる重要な筋肉ですね。
もし、多裂筋の働きに異常がある場合は、腹横筋にも機能低下を引き起こしてしまいます。
そして、多裂筋や腹横筋などの機能低下があるとアウターの筋肉が過剰に働いしてまいさらなる腰部の負担となる。
【他にもつながりが・・・?】
他にも横隔膜とのつながりもありますので、呼吸にも関与します。
なので、呼吸が浅い人などは、多裂筋の機能低下などが横隔膜との繋がりから引き起こしたりします。
他にも、腰痛の患者様は多裂筋が萎縮しているという報告もあるくらいです。
【まとめ】
ぜひ、多裂筋のアプローチをしてみてください。
実際、リハビリのセラピストさんは、促通として介入していると思いますがそれでOKです。
コアを活性化するか徒手的に筋トーンを正常に近づけるかは患者様によって分かれます。
本日の記事は以上となります。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也