頭蓋仙骨療法のための脳脊髄液の重要性とは?
From 山口拓也
埼玉 越谷 治療院より
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
頭蓋仙骨療法のための脳脊髄液の重要性とは?
というテーマでお伝えしていきます。
【まず、脳脊髄液って何?】
脳脊髄液の説明をさせて頂きます。
脳脊髄液は、CSFと呼ばれております。
脳室やクマ膜下腔を満たすのが
脳脊髄液で無色透明な液体です。
脳脊髄液を産生する部位は、脈絡叢というところから産生します。
脈絡叢がある場所は、側脳室、第3脳室、第4脳室です。
この3つの脳室で産生された脳脊髄液は、
一方向に流れていく
(出口が1つしかないため、モンロー孔、中脳水道、ルシュカ孔などを通る)
脳脊髄液の道のり
側脳室→(モンロー孔)→第3脳室→
(中脳水道)→第4脳室→(ルシュカ孔)(マジャンディー孔)
→クモ膜下腔→くも膜顆粒から静脈に流れる。
クモ膜下腔の中で大後頭孔を通り脊柱管に入った
脳脊髄液(ごく少量)は、
脊髄に取り巻く静脈に入るパターンと
脊髄神経の神経鞘に入り最後にはリンパ液と混ざる。
※1次呼吸の際に屈曲相で脊柱管に入る脳脊髄液は
ごく少量であることを覚えておいてくださいね。
ゆえに屈曲相は、頭が横に大きく広がる感覚があります。
実際に頭蓋内の脳脊髄液量が増えるので当たり前ですが…
◆頭蓋内圧の亢進が問題
脳脊髄液が、脳内に貯留し脳実質が圧迫されることによって頭痛や嘔吐、痙攣、徐脈などにつながる。
頭蓋内圧亢進の原因として、
中脳水道の閉塞(中脳水道は細いため閉塞しやすい)や
クモ膜顆粒からの吸収がうまく行えず頭蓋内圧の亢進が問題です。
◆脳脊髄液の役割
脳脊髄液の役割として、
脳や脊髄の周りを満たし保護の役割が
現代医療で言われているものです。
代替医療で言われているのは、
老廃物の排泄や神経伝達の役割、
神経系の調節も行っております。
脳脊髄液液減少症もあるので注意しましょう
脳脊髄液が減少している状態です。
亢進ばかりではないということですね。
ですが、診断が非常に難しいと言われております。
原因としては、事故や転倒などによって
脊髄が外に漏れ出してしまう状態です。
お医者さんの治療としては、安静や水分補給の指導をします。
我々が脳脊髄液産生の治療をしてもいいですが、
外に漏れ出している状態なので慎重に行いましょう。
頭蓋仙骨療法で気をつけるべき点とは?
気をつけるのは、脳内出血を引き起こしやすい症例です。
具体的な疾患名を挙げると、脳動静脈奇形や脳出血、脳動脈瘤など。
頭部外傷やくも膜下出血なども気をつけるといいと思います。
以上が脳脊髄液の重要性についてでした。
頭蓋仙骨療法は、自律神経障害で一部紹介しております。
プレミアムコースでは、すべてご紹介させて頂きます。
本日の記事は、これで以上となります。
最後まで記事を読んでいただき本当にありがとうございました。
ALLアプローチ協会 代表 山口 拓也