大殿筋解剖学的特徴・治療&足関節解剖学的特徴・治療について
皆さん こんにちは
ALLアプローチ協会代表 山口拓也です。
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
大殿筋解剖学的特徴・治療&足関節解剖学的特徴・治療について
というテーマでお伝えしていきます。
【大殿筋治療・知識整理】
□解剖学的特徴
上部線維・下部繊維に分かれ、腸骨側で腸骨側で胸腰筋膜・仙結節靭帯を介して仙腸関節を安定させる。
大腿骨側で上部線維が腸脛靭帯と連結 下部繊維が外側広筋と連結する。
大殿筋・広背筋・脊柱起立筋の筋膜が仙骨・下位腰椎で重なる=筋膜のつながりで、SBL(バックライン) FL(ファンクショナルライン) LL(ラテラルライン)への相互の影響がある。
□支配神経
仙骨神経叢 下臀神経 L4-S2
□運動学的特徴
上部線維作用:伸展・外転・外旋
下部繊維作用:伸展・内転・外旋
歩行では立脚初期前半で大殿筋下部線維が働き支持脚側に重心を移動する。
初期の後半で上部線維が働き、支持側側に移動してきた重心にブレーキをかける。
※踵骨外側突起に荷重されている時に下部繊維、内側突起に荷重しているとき上部線維が収縮する。
□大殿筋の治療
①大殿筋をダイレクトにマッサージ(伏臥位)
②腸骨稜
・大殿筋と胸腰筋膜の交点
③仙骨中央
・梨状筋
④大転子を仙腸関節方向へ誘導。(大殿筋上部繊維)
・仙腸関節を同時調整できる。
⑤大転子を尾骨方向へ誘導。(大殿筋下部線維)
・歩行のMStに働く筋群の促通に繋がる。
⑥坐骨
・腸腰筋も同時に調整できる。(時短)
⑦経絡 膀胱経
・SBL
・特に梨状筋の調整に有効
次は足関節について書かさしていただきます!
【足関節治療・知識整理】
□足関節の構造
踵骨・距骨・脛骨腓骨から構成される
距骨下関節・距腿関節で構成される
□足関節の運動連鎖
距骨下関節回外:踵骨底屈・内反、距骨外転・下腿外旋⇒足部の剛性高まり背屈制限される。
距骨下関節回内:掌屈背屈・外反、距骨内転・下腿内旋⇒足部の剛性弱まり背屈されやすくなる。
□局所解剖学のポイント
足関節背屈には距骨の後方滑りが必要
距骨後方組織の柔軟性が必要
→長母趾屈筋・長趾屈筋・後脛骨筋・アキレス腱・アキレス腱下脂肪帯
クロスポイント(足底内側クロスポイント・下腿内側クロスポイント・下腿後面クロスポイント)
□関係筋膜ライン・経絡ライン
【筋・筋膜ライン】
DFL(ディープフロントライン)
SBL(スーパーフィシャルバックライン)
【経絡ライン】
腎経:(太渓・然谷・交信・陰谷)
脾経:(三陰交・漏谷)
肝経:(蟸溝)
膀胱経:(承山・崑崙・委中)
□関係支配神経
脛骨神経:下腿三頭筋・足底筋・膝窩筋・後脛骨筋・長趾屈筋・長母趾屈筋
深腓骨神経:前脛骨筋・長趾伸筋・短趾伸筋・長母趾伸筋・短母趾伸筋
□足関節の評価
・足関節のアライメント評価
・足関節の背屈評価
・足趾の評価
・経絡チャレンジ
・運動連鎖評価
□足関節の治療
・クロスポイントのリリース
・足趾のストレッチ
・経絡アプローチ
・足部誘導
本日の記事はこれで以上となります!
それでは、また明日!
山口 拓也