頭蓋仙骨療法 蝶形骨編
From 山口拓也
埼玉 越谷 整体院より
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ありがとうございます!
今回は、理学療法士、作業療法士、柔道整復師に向けて
頭蓋仙骨療法 セラピストが行う蝶形骨リリースの重要性について
というテーマでお伝えしていきます。
頭蓋治療をやる上で最も重要な部位なのは、
蝶形骨と言ってもいいくらいです。
蝶形骨をメインのギアとして1次呼吸が行われているので、いかに蝶形骨の動きを引き出すかが
頭蓋仙骨療法のカギを握っています。
ぜひ、蝶形骨の重要性について勉強して臨床に生かしていただければと思います。
【蝶形骨の基礎・基本】
(解剖学)
蝶形骨の周囲には、頭蓋骨の多くが接しており中心部に存在しております。
蝶形骨の動きを外側の頭蓋骨で制限を起こしている場合が多いです。
故に頭蓋仙骨療法をする際は、外側の頭蓋から治療をしないいけません。
蝶形骨の前に前頭骨や側頭骨・後頭骨・頭頂骨・頬骨・上顎骨・顎関節・などの調整をしてから最後に行います。
最初に蝶形骨の治療をしてしまうと、動きを解放しきれなかったりもどりにつながってしまいます。
(具体的に蝶形骨と接している頭蓋骨とは・・・?)
・前方:篩骨と前頭骨
・後方:後頭骨
・側方:側頭骨
・上方:頭頂骨
・前側方:頬骨
・前下方:口蓋骨
【蝶形骨が直接及ぼす障害とは?】
蝶形骨が動かなければ1次呼吸に大きく問題を及ぼします。
脳脊髄液の循環問題により様々な障害を引き起こしますが、
蝶形骨自体の制限による症状も多いということを知っていただければと思います。
(蝶形骨の障害による症状一覧)
・片頭痛
・涙腺障害
・アレルギー性鼻炎
・小児の眼精疲労と斜視
・咀嚼筋の硬さを生み出し咀嚼障害を引き起こす
・視覚障害
(内分泌の障害)
ホルモン制御の中枢である下垂体は、蝶形骨のトルコ鞍にあるため、蝶形骨は下垂体の機能に影響を与えてしまう。
なので、蝶形骨への治療が下垂体へのアプローチにつながっています。
【蝶形骨治療のワンポイントアドバイス】
・蝶形骨の治療は、最後に行うのはもちろんだが何が原因で悪くなっているかを判断する
(前頭骨の影響なのか?心臓の影響なのか?など・・・)
・蝶形骨のアライメントを3Dで評価して正中位に誘導していく
・圧を強すぎない
(蝶形骨の歪みや動きをセラピスト側が止めてはいけない)
【まとめ】
・蝶形骨は、できる限り最後に治療を行う
・タッチは繊細に
・蝶形骨が悪いと視覚障害や咀嚼・偏頭痛などが出てきてしまう
本日の記事は以上となります。
ALLアプローチ協会 代表 山口拓也