皆さん こんにちは
ALLアプローチ協会代表 山口拓也です。
いつもALLアプローチ協会公式ブログをお読み頂き、
ありがとうございます!
今回は、勉強熱心なセラピストさんに向けて
冷え性に対する筋膜アプローチ
というテーマでお伝えしていきます。
今回は、筋膜・骨格編を紹介させて頂こうと思います。
【冷え性まとめ】
①自律神経障害
・交感神経優位からくる抹消の血流不足
②筋肉
・筋萎縮による熱産生不足
・筋肉の硬さからくる循環問題
③内臓の影響
・肝臓や脾臓などの問題
④環境的要因
・気候など
今回は筋肉に絞って話していきます。
【冷え性に対する筋膜・骨格アプローチ】
①腸腰筋アプローチ
腸腰筋は、交感神経幹と位置関係が近いためストレスや血糖値の変化などで
交感神経が優位な状態が続くと腸腰筋の硬さを生み出します。
(腸腰筋が硬いと・・・?)
・大腰筋上部硬さ→腹大動脈の壁側枝の圧迫
・大腰筋下部、腸骨筋の硬さ→内腸骨動脈の壁側枝、大腿深枝動脈の枝の圧迫
・腸腰筋は、骨盤、腰椎の可動性を制限し腹部全体の血流を阻害する要因の1つとなります
・腸腰筋の硬さは、腸腰筋に近い内臓(肝臓・腎臓・腸・子宮)
・横隔膜の動き(他動性+自動性+可動性)を制限します
冷え性の中でも優先順位の高いアプローチすべき部位です。
ぜひ冷え性の患者様にアプローチしてください。
②脊柱起立筋アプローチ
脊柱起立筋に対してのアプローチは、そこまで多くアプローチすることは少ないのですが
やっておいて損はない筋肉ですね。
この部位は、膀胱経(経絡治療)のラインでもあり脊柱起立筋に対して刺激を加えると内臓全体に良い刺激を加えることができます。
興味がある人は、膀胱経のラインを一度勉強して見ると良いかと思います‼︎
大きい筋肉でもあるので代謝への影響も大きいですからね。
③横隔膜・骨盤隔膜治療
冷え性には、隔膜治療ということをぜひ覚えておいてください‼︎
(横隔膜)
まず、横隔膜は深部のリンパ循環に大きく影響する部位であること。
経絡でいうと、三焦経(経絡)に影響を与える重要な筋肉であることということです。
そして、横隔膜の動きがあることで内臓全体を動かし(マニュピレーション:自動力)
内臓全体の機能を発揮できるようにしていること。
(骨盤隔膜)
冷え性といえば、骨盤のアプローチが重要ですよね。
だからこそ、冷え性の患者様は骨盤周囲に付着している筋肉をしっかり治療しなければいけません。
骨盤に関与する筋肉でも重要なアプローチの1つとして、骨盤隔膜があります。
骨盤隔膜は、横隔膜と連動して機能する筋肉でもあることを知っていますでしょうか?
横隔膜が呼吸で上下するのと同時に骨盤隔膜も一緒に動くんです。
横隔膜と骨盤隔膜のアプローチはセットくらいに考えておくといいかもしれませんね。
④内転筋、後脛骨筋、下腿三頭筋
(内転筋)
内転筋は、大腿動脈・静脈の通り道でもあります。
内転筋は、ハンター管とも呼ばれている内転筋管を作っていて大腿動脈、大腿静脈、伏在神経が通っています。
(後脛骨筋・下腿三頭筋)
後脛骨筋は、深部の筋肉で3箇所の血管の近くにあります。
三陰交と呼ばれる場所でもあり、抹消の循環には非常に関与しています。
下腿三頭筋に関しては、筋ポンプ作用のメインでもあると同時にカーフサインとも呼ばれている部位です。
内臓との関連が強いためぜひ冷え性では、アプローチしていただきたい部位ですね。
【頭蓋仙骨療法も・・・】
(頭蓋仙骨療法)
頭蓋治療で言えば全体的にアプローチをすべきですが、オススメは後頭骨へのアプローチです。
後頭骨へのアプローチが最も抹消へのアプローチに関与するためです。
頭蓋仙骨リズムは、後頭骨と仙骨の動きが重要ですからね。
以上です。
最後まで記事を読んでいただき
誠にありがとうございました。
一般社団法人 ALLアプローチ協会 代表 山口拓也